レイカーズ加入のリンジー・ハーディングはどんな人? JJ・レディック新ヘッドコーチとのつながりとは?

Dan Treacy

YOKO B

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この6月にJJ・レディックがロサンゼルス・レイカーズのヘッドコーチに採用された際、コーチ経験がないことが弱点としてクローズアップされた。スコット・ブルックスとネイト・マクミランを彼のトップアシスタントに迎えることで、彼はその弱点を補った。

そして今、彼は注目のコーチをもう1人スタッフに迎える。

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『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、レイカーズはサクラメント・キングス傘下のGリーグのヘッドコーチであるリンジー・ハーディングをアシスタントとして雇い、ブルックス、マクミラン、グレッグ・セント・ジーンらスタッフに加えるという。

オフシーズンが静かなことを考えれば、来シーズンのレイカーズとってはコーチングが非常に重要だ。コアメンバーに特に手を加える代わりに、レイカーズはダービン・ハムが成し遂げられなかった改善をレディックと彼のスタッフに託す。ハーディングはその重要なピースになる可能性がある。

ここでは、ハーディングと、彼女のレディックとのつながりについて紹介する。

リンジー・ハーディングとは?

ハーディングは昨シーズン、Gリーグのストックトン・キングス(サクラメント・キングス傘下)のヘッドコーチを務めた。また、2022年からはバスケットボール女子メキシコ代表のヘッドコーチも務めている。

まだ49歳で2016年に10年間のWNBAキャリアを終えたばかりのハーディングは急速に出世している。2007年にデューク大からドラフト1位で指名されたポイントガードのハーディングは、10シーズンを6つの異なるチームで過ごし、2007年にはWNBAルーキー・オブ・ザ・イヤーの次点に輝いた。

ハーディングはWNBAで270試合中210試合に先発出場し、1試合平均9.8得点、4.0アシストを記録。アトランタ・ドリームのメンバーとして2011年のWNBAファイナルでプレイしている。

選手としてのキャリアを終えたハーディングは、2018-2019シーズンにフィラデルフィア・76ersで選手育成とスカウティングに携わり、その後キングスに選手育成コーチとして加わった。キングスとのつながりから、彼女が同組織傘下のGリーグのチームにフィットすることは明らかだった。

ハーディングがストックトン・キングスに就任した最初のシーズン、チームは24勝10敗で終了し、4月にはGリーグの年間最優秀コーチに輝いた。この賞を受賞した初の女性となった彼女は再びNBAの注目を集めた。春にはシャーロット・ホーネッツのヘッドコーチの面接までこぎつけたが、最終的にはチャールズ・リーに決定している。

NBAはいまだ初の女性ヘッドコーチを見出せていないが、近いうちに女性ヘッドコーチが誕生するのは必然だろう。今回の動きで、ハーディングがその第一号となる可能性が非常に高くなった。

リンジー・ハーディングとJJ・レディックのつながり

ハーディングはコーチ業界の新星ではあるが、レディックと実際に親交があることも大きい。彼女がデューク大に在籍していた時期(2000年代前半)はレディックと重なっていて、レディックが76ersでプレイしていた当時、彼女はドック・リバーズのスタッフでもあった。

ブルックスとマクミランの採用で、レディックはすでに経験は十分に手に入れた。そして、NBAコーチとしてのキャリアをスタートさせるうえで、ハーディングという明らかに信頼できる人物も手に入れたことになる。

2024-25シーズンのレイカーズのコーチングスタッフ

  • ヘッドコーチ:JJ・レディック
  • アシスタント:スコット・ブルックス
  • アシスタント:リンジー・ハーディング
  • アシスタント:ネイト・マクミラン
  • アシスタント:グレッグ・セント・ジーン

レディックは、彼にとって初のNBAコーチングスタッフとしてスコット・ブルックス、ネイト・マクミラン、グレッグ・セント・ジーンにハーディングを加えた4人のアシスタントを加えた。

ブルックスは、オクラホマシティ・サンダーとワシントン・ウィザーズで12シーズンのNBAヘッドコーチの経験があり、サンダーでは5年連続のプレイオフ出場に加え、NBAファイナル進出を果たしている。

マクミランは、シアトル・スーパーソニックス、ポートランド・トレイルブレーザーズ、インディアナ・ペイサーズ、アトランタ・ホークスで19シーズンのNBAヘッドコーチ経験がある。キャリア通算成績は760勝668敗で、ヘッドコーチとして最終11シーズン中9シーズンでプレイオフに進出している。

セント・ジーンは、フランク・ボーゲルの下でレイカーズのアシスタントを務めた後、ダラス・マーベリックスでジェイソン・キッドのスタッフに加わった。昨シーズンはフェニックス・サンズでボーゲルと再会し、レディックの重要なアシスタントの1人としてレイカーズに戻ってきた。

原文:Who is Lindsey Harding? Meet Kings G League coach joining JJ Redick's Lakers staff
翻訳:YOKO B

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Dan Treacy is a content producer for Sporting News, joining in 2022 after graduating from Boston University. He founded @allsportsnews on Instagram in 2012 and has written for Lineups and Yardbarker.

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。