フィラデルフィア・76ersが、デューク大学出身の元WNBA選手、リンジー・ハーディングを今季のスカウトに起用したと『ESPN』が伝えた。ハーディングは、NBAチームのフルタイムスカウトに起用された2人目の元WNBA選手だ。
76ersのブレット・ブラウン・ヘッドコーチは「リンジーは、バスケットボール運営部門において、今後が楽しみな存在に急成長した」と語った。
「昨シーズンNBAのプログラム課程を修了したリンジーは、現役時代と同様に、強い気持ちと高いバスケットボールIQを駆使してフロント職に転身した。彼女が我々のプログラムを発展させ、勝利に対する意識を強固なものにしてくれることを楽しみにしている」。
「フィラデルフィアで築いてきた文化を私が重要視しているのは周知されていることで、家族のような雰囲気が我々のプログラムにとってどれだけ大事かも知られている。リンジーはリーダーの一人で、76ersファミリーに歓迎する。彼女との仕事が楽しみだ」。
2007年のWNBAドラフト全体1位でフェニックス・マーキュリーから指名されたハーディングは、WNBAで9年プレイし、2017年に正式に引退を表明。引退した昨年、NBAの『Basketball Operations Associates Program』を受講した以外にも、2014年のサマーリーグではトロント・ラプターズのアシスタントコーチを務めた経歴も併せ持っている。
ハーディングは『ESPN』に「目標があれば、性別は関係ない」と話している。
「大事なのは、自分にやれるか、優れているか、経験を積んでいるかということで、自分がしていること、話している内容を理解できているかどうか」。
「チームの仕事をしたくなるのはわかっていたこと。現役を終えてからは、チームの一員として仕事をして、競い合って、優勝を目指すことができなくなるのが寂しい。13歳の頃にバスケットボールと出会ってから、ずっと目標にしてきたことなのでね」。
ハーディングは、チームのフロントオフィスでのポジションを得ることを現在の最終目標に掲げている。
「フロントオフィスに加わって、どうやってチームを機能させるかを知りたい。今もコートで指導するのは大好きだけれど、組織の中で働く機会を得たかった」。
34歳のハーディングは、現役時代に6チームでプレイし、キャリア平均9.8得点、4.0アシストという成績を残した。
原文:Sixers hire former WNBA star Lindsey Harding as scout by Chelsea Howard/Sporting News(抄訳)