パリオリンピック2024に向けたアメリカ代表のロスターに関する議論が続いている。
先日、USAバスケットボール(アメリカ代表)は、NBAプレイオフ2024の大半を欠場することになったひざのケガからの回復のため、カワイ・レナードが離脱することを発表した。
代役に選ばれたのは、ボストン・セルティックスのデリック・ホワイトだ。同じセルティックスのジェイレン・ブラウンは、二度にわたってアメリカ代表から外れたことへの思いを表している。
それから数日、今度はロサンゼルス・クリッパーズのローレンス・フランク社長が、オリンピックを前にレナードをチームから外したことについて、アメリカ代表に対する落胆を表した。レナード離脱時にアメリカ代表が発表した声明の内容と矛盾する。
カワイ・レナードのアメリカ代表離脱にクリッパーズ社長は「落胆」
USAバスケットボールが先日発表した声明では、レナード離脱はクリッパーズと合意の末の決定と思われた。
「カワイはこの数週間でオリンピックに向けて調子を上げ、ラスベガスで何度か力強い練習をしてきました。本人は競う準備ができていると感じていました。しかし、パリオリンピック出場より来たるシーズンに備えて夏の残りを過ごすことが本人の最善の利益というUSAバスケットボールとロサンゼルス・クリッパーズの決定を尊重しています」
しかし、7月15日(日本時間16日)のフランクの報道陣に対するコメントは、クリッパーズがUSAバスケットボールに合意していなかったことを明らかにしている。
『ESPN』のOhm Youngmisuk記者によれば、フランクは「USAバスケットボールがレナードからの方向転換を決めたことに落胆している」と話した。また、代表での練習でレナードは「良い状態のようだった」とし、「後退はなかった」とも述べている。
ESPNによると、フランクはUSAバスケットボールが最善と考えることをしなければいけないのは「理解している」としつつ、「カワイはプレイできたと思う」と話した。
Lawrence Frank says Clippers were disappointed in USA Basketball’s decision to pivot from Kawhi Leonard. Frank said Leonard looked good in the first few practices and there was no setback. Frank says he understands USA has to do what it feels best but he felt Kawhi could play.
— Ohm Youngmisuk (@NotoriousOHM) July 15, 2024
レナードはひざのケガで2023-2024シーズンのレギュラーシーズン最後の8試合を欠場。また、「右ひざの炎症」でプレイオフの6試合のうち出場2試合にとどまっている。
ラスベガスでのアメリカ代表のトレーニングキャンプをこなしたレナードだが、カナダ代表との最初の強化試合直前に離脱となった。
離脱後、ESPNのマーク・スピアーズ記者は、レナード陣営の関係者が「USAバスケットボールに連絡して懸念を示した」と報じている。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者とジョー・バードン記者によれば、レナードは「数か月にわたって慢性的なひざの痛みや炎症と闘っている」という。
レナードが離脱したアメリカ代表は、パリオリンピックに向けた強化試合最初の2試合で連勝。代役のホワイトはアブダビでの強化ツアーに加わっている。
フランクは、レナードが2024-2025シーズンのトレーニングキャンプに間に合うことを期待していると締めくくった。
原文:Clippers president 'disappointed' in USA Basketball's decision to send Kawhi Leonard home before 2024 Paris Olympics(抄訳)
翻訳:坂東実藍
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