ロサンゼルス・レイカーズはJJ・レディックを新ヘッドコーチに選んだと報じられている。
レディックは以前から有力候補と言われていた。レイカーズがプレイオフ・ファーストラウンドでデンバー・ナゲッツに敗れ、ダービン・ハムHCの退任が発表されてすぐ、レディックの名前は後任候補にあがっていた。
レディックにはNBAでの指導経験がない。だが、バスケットボールの知識という点ではファンタスティックな仕事をしてきた。15年の現役生活を終えてからは、ポッドキャスト『The Old Man and the Three』と『ESPN』でのアナリストという仕事を通じ、バスケットボールへの愛を示してきたのだ。
さらに直近では、レイカーズのスター選手であるレブロン・ジェームズと共同でポッドキャスト『Mind the Game』をするようになり、業界の関心を集めていた。若いころから脚光を浴びてきたジェームズだが、自身のポッドキャストは初めてだ。
レイカーズがレディックを指揮官に選ぶ上で、ジェームズが一緒にポッドキャストをしてきたことは注目される。
JJ・レディックとレブロン・ジェームズの関係
ポッドキャストを始めるまで、レディックとジェームズは友人として特別に親交が深かったわけではない。だが、ポッドキャストの1回目から、彼らの間にケミストリーがあるのは明らかだった。バスケットボールを知るふたりが、ワインを片手に、愛するゲームについて深く語り合ったのだ。
ポッドキャストの導入で、レディックは「ここではっきりさせたい。これはバスケットボールの番組で、ゲームを祝福し、宣伝し、説明するのが意図・目的だ」と話している。
「レブロンと自分は、多くを与えてくれたこのバスケットボールというスポーツに取りつかれている」
ジェームズとマーベリック・カーターのブランド『Uninterrupted』がプロヂュースするポッドキャストは、ほぼ毎週、これまで9回にわたって配信されている。
レディックがレイカーズの新HCになるとのうわさが出始めたのは、第7回の配信前だ。ジェームズのエージェントである「Klutch Sports」のリッチ・ポールCEOは、ジェームズと番組がレディックの就任と無関係だと話していた。
ポールは5月24日(日本時間25日)、『Bleacher Report』のクリス・ヘインズ記者のインタビューで「レブロンは関係ない。これはレイカーズの決定だ」と述べている。
「JJは友人だ。我々はJJをリスペクトしている。レブロンとJJがポッドキャストをやっているのは知っているよ。だが、それだけで…レイカーズは今、そして今後に向けた決断を下さなければならない。どんな決定でも、それは球団の決定だ。単純なことだよ」
レブロン・ジェームズとJJ・レディックは一緒にプレイした?
ジェームズとレディックはNBAで何度も対戦したが、チームメイトだったことはない。レギュラーシーズンでは30回対戦し、プレイオフでもふたつのシリーズで戦っている。
レギュラーシーズンの成績はジェームズの19勝11敗。平均27.2得点、8.4リバウンド、8.0アシストを記録している。一方、レディックは平均13.2得点、2.2リバウンド、2.1アシストという数字だ。
2009年のイースタン・カンファレンス・ファイナルでは、レディックが所属していたオーランド・マジックが、ジェームズ擁するクリーブランド・キャバリアーズを第6戦で下した。ただ、3年目だったレディックは1試合に出場したのみだ。2013年のNBAプレイオフ・ファーストラウンドでは、ジェームズ所属のマイアミ・ヒートが、レディック在籍のミルウォーキー・バックスにスウィープ(4勝0敗)で勝利した。
かつての対戦相手であり、直近で共同ポッドキャストを配信していたふたりが、選手とコーチとしてレイカーズで共演することになる。
原文:JJ Redick-LeBron James connection, explained: Did podcast co-host play a role in Lakers coaching decision?(抄訳)
翻訳:坂東実藍
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