河村勇輝がグリズリーズとのエグジビット10契約に合意

大西玲央 Reo Onishi

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7月7日、横浜ビー・コルセアーズ(Bリーグ)は所属選手である河村勇輝がメンフィス・グリズリーズとのエグジビット10(Exhibit-10)契約に合意したことを発表した。

河村はBリーグ2022-2023シーズンのレギュラーシーズンMVPに輝き、昨季はレギュラーシーズンベスト5に選出。現在は日本代表の先発ポイントガードとして活躍するスター選手だ。

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先日、同じく日本代表の富永啓生がインディアナ・ペイサーズとエグジビット10契約を締結することが発表されたばかりで、日本勢のNBA挑戦ニュースが続く形となった。

河村は昨季のBリーグでは出場した56試合全てに先発し、平均20.9得点、3.0リバウンド、8.1アシスト、1.1スティールをマーク。平均アシストはリーグ1位、平均得点はリーグ3位で日本人選手としてはリーグトップという好成績を残している。

以前から海外挑戦の意欲を見せていた河村は「夢の実現に向けたチャンスを掴むことができました」とコメントしている。

「しかしまだ正式な契約ではありませんので、今後より一層の努力をし、夢を実現させていきたいと思います」

エグジビット10は無保証の最低年俸での契約で、レギュラーシーズン開幕までに2ウェイ契約に切り替えることが可能となる。まずはトレーニングキャンプでアピールすることが重要だ。

過去には馬場雄大がダラス・マーベリックスと、渡邊雄太がトロント・ラプターズとエグジビット10契約を結んでおり、渡邊はそこから2ウェイ契約に切り替えられ、2020-2021シーズンの開幕ロスター入りを見事に達成している。

関連記事:エグジビット10契約はどんな契約?

これまで2ウェイ契約選手は各チーム2名までとされていたが、2023-2024シーズンからその枠は3名まで拡張された。現在グリズリーズはトレイ・ジェミソンとスコッティ・ピッペンJr.が2ウェイ契約選手として在籍しており、残り1枠を河村は他選手と競うこととなる。

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大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。