12月1日(日本時間2日)、トロント・ラプターズが渡邊雄太とのエグジビット10(Exhibit-10)契約を発表した。
エグジビット10契約は直近の労使協定で導入された新しい契約形態だ。無保証の最低年俸での契約で、レギュラーシーズン開幕までに2ウェイ契約に切り替えることが可能となる。もしウェイブ(契約解除)された場合でも、契約チームの下部組織であるGリーグチームと契約し、60日間在籍する条件を満たせば、最大5万ドルのボーナスが支給される。
NBA入りはできないものの、実力のある選手の海外リーグへの流出を防ぎ、Gリーグでの成長を促すことを目的とした契約だ。
各チームは最大6人までエグジビット10契約を結ぶことができる。エグジビット10によって発生するボーナスも、2ウェイ契約に切り替えられた場合の年俸も、NBAチームのサラリー総額には計上されない。
昨季は馬場雄大(現NBL メルボルン・ユナイテッド)がダラス・マーベリックスとエグジビット10契約を結び、シーズン開幕前にウェイブされたのちにマーベリックス傘下のGリーグチームであるテキサス・レジェンズと契約している。
エグジビット10契約から2ウェイ契約に切り替えられた例としては、ボストン・セルティックスのタッコ・フォールなどがいる。