NBAファイナルMVP歴代受賞者一覧|史上最多はジョーダン、2024年の受賞者は?

及川卓磨 Takuma Oikawa

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NBAの優勝決定戦シリーズ『NBAファイナル』では、大会終了後にMVP(Most Valuable Player/モスト・バリュアブル・プレイヤー/最優秀選手賞)、『ビル・ラッセルNBAファイナルMVP賞』の受賞者を発表する。

ここでは同賞が創設された1969年以降の歴代受賞者、最多受賞ランキングなどについてをまとめる。

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NBAファイナルMVPはどんな賞?

NBAファイナルMVPは、優勝決定シリーズを通して、最も価値ある活躍を見せた選手に与えられる個人賞だ。シーズンやプレイオフ全体の活躍を称えるというよりは、ファイナルシリーズでの活躍を対象としている。優勝チームが決定する試合の際に主要メディアの投票によって決定し、試合後の優勝セレモニー時に発表される。

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NBAファイナルMVPの歴史

1969年(1968-1969シーズン)のNBAファイナルで創設され、初代受賞者はボストン・セルティックスに敗れたロサンゼルス・レイカーズのジェリー・ウェストが選ばれた。敗戦チームから選ばれたのは後にも先にもこのときだけだ。

NBAは、2009年にアリゾナ州フェニックスで開催されたNBAオールスターの際に、同賞の名称を『ビル・ラッセルNBAファイナルMVP賞』とすることを発表。これはNBA史上最多となる11回の優勝経験を持つ元セルティックスのビル・ラッセルに敬意を評したものだ(ラッセルの現役最終年に創設されたこともあり、彼自身の受賞経験はない)。

創設翌年の1970年に受賞したウィリス・リードは、3年後に2度目の受賞を果たし、史上初の複数回受賞者に。1980年にルーキーながら受賞したマジック・ジョンソンは2年後に2回目、1987年には3度目の受賞を果たし、当時の史上最多受賞記録を樹立する。1984、1986年にはラリー・バード、1985年には1971年以来14年ぶりにカリーム・アブドゥル・ジャバーが2回目を受賞した。

1990年代にはマイケル・ジョーダンが2度の3年連続受賞で通算6回という現在まで残る史上最多受賞記録を樹立する。ジョーダンが一時引退していた1994、1995年には、アキーム・オラジュワンが2年連続受賞。その後はシャキール・オニールがジョーダン以来となる3年連続受賞を達成したほか、ティム・ダンカン(3回)、レブロン・ジェームズ(4回)、コービー・ブライアント(2回)、ケビン・デュラント(2回)、カワイ・レナード(2回)など複数回受賞を果たす選手が続出している。

2023-2024シーズンのファイナルMVPは、優勝したボストン・セルティックスのジェイレン・ブラウンが受賞した。自身初優勝にして初受賞となった。

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NBAファイナルMVP歴代受賞者一覧

選手チーム
1969ジェリー・ウェストロサンゼルス・レイカーズ
1970ウィリス・リードニューヨーク・ニックス
1971カリーム・アブドゥル・ジャバーミルウォーキー・バックス
1972ウィルト・チェンバレンロサンゼルス・レイカーズ
1973ウィリス・リードニューヨーク・ニックス
1974ジョン・ハブリチェックボストン・セルティックス
1975リック・バリーゴールデンステイト・ウォリアーズ
1976ジョジョ・ホワイトボストン・セルティックス
1977ビル・ウォルトンポートランド・トレイルブレイザーズ
1978ウェス・アンセルドワシントン・ウィザーズ
1979デニス・ジョンソンシアトル・スーパーソニックス
1980マジック・ジョンソンロサンゼルス・レイカーズ
1981セドリック・マックスウェルボストン・セルティックス
1982マジック・ジョンソンロサンゼルス・レイカーズ
1983モーゼス・マローンフィラデルフィア・76ers
1984ラリー・バードボストン・セルティックス
1985カリーム・アブドゥル・ジャバーロサンゼルス・レイカーズ
1986ラリー・バードボストン・セルティックス
1987マジック・ジョンソンロサンゼルス・レイカーズ
1988ジェームズ・ワージーロサンゼルス・レイカーズ
1989ジョー・デュマーズデトロイト・ピストンズ
1990アイザイア・トーマスデトロイト・ピストンズ
1991マイケル・ジョーダンシカゴ・ブルズ
1992マイケル・ジョーダンシカゴ・ブルズ
1993マイケル・ジョーダンシカゴ・ブルズ
1994アキーム・オラジュワンヒューストン・ロケッツ
1995アキーム・オラジュワンヒューストン・ロケッツ
1996マイケル・ジョーダンシカゴ・ブルズ
1997マイケル・ジョーダンシカゴ・ブルズ
1998マイケル・ジョーダンシカゴ・ブルズ
1999ティム・ダンカンサンアントニオ・スパーズ
2000シャキール・オニールロサンゼルス・レイカーズ
2001シャキール・オニールロサンゼルス・レイカーズ
2002シャキール・オニールロサンゼルス・レイカーズ
2003ティム・ダンカンサンアントニオ・スパーズ
2004チャンシー・ビラップスデトロイト・ピストンズ
2005ティム・ダンカンサンアントニオ・スパーズ
2006ドウェイン・ウェイドマイアミ・ヒート
2007トニー・パーカーサンアントニオ・スパーズ
2008ポール・ピアースボストン・セルティックス
2009コービー・ブライアントロサンゼルス・レイカーズ
2010コービー・ブライアントロサンゼルス・レイカーズ
2011ダーク・ノビツキーダラス・マーベリックス
2012レブロン・ジェームズマイアミ・ヒート
2013レブロン・ジェームズマイアミ・ヒート
2014カワイ・レナードサンアントニオ・スパーズ
2015アンドレ・イグダーラゴールデンステイト・ウォリアーズ
2016レブロン・ジェームズクリーブランド・キャバリアーズ
2017ケビン・デュラントゴールデンステイト・ウォリアーズ
2018ケビン・デュラントゴールデンステイト・ウォリアーズ
2019カワイ・レナードトロント・ラプターズ
2020レブロン・ジェームズロサンゼルス・レイカーズ
2021ヤニス・アデトクンボミルウォーキー・バックス
2022ステフィン・カリーゴールデンステイト・ウォリアーズ
2023ニコラ・ヨキッチデンバー・ナゲッツ
2024ジェイレン・ブラウンボストン・セルティックス

※チーム名は受賞当時のもの。

NBAファイナルMVP最多受賞ランキング

順位選手回数受賞年
1マイケル・ジョーダン61991~1993、1996~1998
2レブロン・ジェームズ42012~2013、2016、2020
3ティム・ダンカン31999、2003、2005
-シャキール・オニール32000~2002
-マジック・ジョンソン31980、1982、1987
6カワイ・レナード22014、2019
-ケビン・デュラント22017~2018
-コービー・ブライアント22009~2010
-アキーム・オラジュワン21994~1995
-ラリー・バード21984、1986
-カリーム・アブドゥル・ジャバー21971、1985
-ウィリス・リード21970、1973

及川卓磨 Takuma Oikawa

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スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。2000年日本大学卒。大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・マルチメディア運営等に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長就任。サイトやNBA日本公式ソーシャルメディアの新規開設に携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。