平良達郎vsアレックス・ペレス|見どころ・勝敗予想|6.16『UFCファイトナイト・ラスベガス93』UFC APEX

井熊知也 Tomoya Ikuma

平良達郎vsアレックス・ペレス|見どころ・勝敗予想|6.16『UFCファイトナイト・ラスベガス93』UFC APEX image

6月16日(日)、『UFCファイトナイト』(ユーエフシーファイトナイト)がラスベガスで開催される。『UFCナンバーシリーズ』の登竜門とされるこの大会では、中堅選手やUFC初参戦などの若手選手のカードが主に組まれる大会だ。今大会の『UFCファイトナイト』は、無敗でUFC5連勝中の平良達郎(フライ級13位)が初のメインイベントを務め、同級5位のアレックス・ペレスと対戦予定だ。日本人がメインイベントを務めるのは約7年ぶりとなる。ここでは、このUFCランカー戦の見どころと勝敗予想についてを紹介する。

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■見どころ・試合背景

6月16日(日)に『UFCファイトナイト・ラスベガス93』がUFC APEXにて開催される。今大会のメインイベントで、日本人ファイターの平良達郎(フライ級13位)が、同級5位のアレックス・ペレスと激突する。UFCのベルトに最も近い日本人男性選手として注目されている平良は、プロ戦績15戦15勝無敗を記録し、UFCでは5連勝中という期待の逸材だ。

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前回の試合では、カルロス・ヘルナンデスと対戦し、第1ラウンドから平良が試合をコントロール。第2ラウンドで右ストレートをヒットさせダウンさせると、そのまま隙を与えずパウンドを浴びせ、一方的な試合内容でTKO勝利している。この勝利で水垣偉弥と並び日本人最多となるUFC5連勝を記録した。

今大会で平良は、初のメインイベントを務めるとともに、初のランカー戦に臨む。相手はUFCフライ級ランキング5位のアレックス・ペレス。同級13位の平良からすると、かなり格上の相手となった。

元々は5月18日に同級9位のティム・エリオットとの試合が組まれていたが、エリオットが怪我により欠場。その後、6月1日にジョシュア・ヴァンに変更が発表されたが、再び対戦相手が変更となり、最終的に同級5位のペレスに決まった。結果として、当初の試合予定より1か月程度先延ばしとなり、一気にランキング上位選手とランカー対決となった。

平良を迎え撃つペレスの戦績は、33戦25勝8敗1引き分けと大きく勝ち越しており、前回の試合では同級8位のマテウス・ニコラウにKO勝利している。マテウス・ニコラウは第2代RIZINバンタム級王者で、朝倉海を倒しているマネル・ケイプに判定勝利している実力者でもあるが、ペレスはそのニコラウに得意のパンチでKO勝利している。予てからランカーとの対戦を希望していた平良にとっては、この試合内容如何で一気にタイトル挑戦権を得られる可能性もある。

タイトル挑戦は時期尚早にしても、順当路線で行くと、UFCのフライ級戦線では7月28日に開催される『UFC 304』にて同級6位のムハンマド・モカエフと同級7位のマネル・ケイプがマッチアップされており、平良が今回勝てばモカエフもしくはケイプとの試合も予想される。

UFCで活躍する日本人選手といえば平良の動向に注目しがちだが、先日の『RIZIN.47』で元RIZINバンタム級王者の朝倉海が、RIZINを卒業し、UFCに参戦することを発表している。海も自身のバンタム級か、平良のフライ級での挑戦を考えていると述べているが、フライ級では平良の同門である鶴屋怜も『UFC 303』(6月29日)でのオクタゴンデビューが決まっており、日本人選手の『UFC』での活躍にますます目が離せなくなる。その筆頭に立つ平良の試合は見逃せない一戦となる。

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■試合予想

試合予想はお互いのファイトスタイルが似ている部分もあり予想が難しいが、自身の得意な分野に持ち込んだほうが勝利するのではないかと予想する。

ペレスはボクシングスタイルでガードをしっかり固め、ジャブを突きながらジワジワ前に詰めるストライカーだ。また、ジェシー・フォルミーガと対戦した際にはカーフキックでTKO勝利するなど、パンチでもキックでも多彩な技を持っている。基本的にスタンディングでの攻防を得意としているが、グラウンド展開でもバックボーンであるレスリングを武器に対応することができ、寝技でしっかり極めきる技術を持ち合わせている。どのステータスも高く、オールラウンダーとして対応できるファイターだ。

平良もペレス同様に打撃でも寝技でも勝負ができるため、この試合では自身の持ち味や得意分野をどこで発揮できるか、また相手より突出している部分がキーになると予想される。

RIZINで活躍する扇久保博正は、ペレスはあまり寝技が得意でないと考察しており、寝技が得意で極めきる力がある平良が「バックチョーク」で一本勝ちをするのではないかと予想している。筆者もこの試合でのキーはグラウンドでの攻防が勝敗を左右するのではないかと考えており、最終的には平良が第2ラウンドにサブミッションで勝利すると予想する。

だが、平良にとっては間違いなく過去最高の対戦相手となり、手こずる可能性は高い。初の黒星を喫する可能性もある非常に緊張感のある試合となるだろう。

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井熊知也 Tomoya Ikuma

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スポーティングニュース日本版でアシスタントエディターを務める。大阪府茨木市出身。大学を卒業後、2020年にキックボクサーとしてプロデビューを果たす。引退後、格闘技に関連する情報を発信するために個人ブログを立ち上げる。ライターとしては主に格闘技をメインに扱い、目まぐるしく変化する格闘技の世界において、最新情報を追い続ける元プロ格闘家ライター。