10月13日(日)、東京都・有明アリーナで開催される『Prime Video Boxing 10』DAY1の第3試合(配信では2試合目)として、現WBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟が、同級7位のタナンチャイ・チャルンパックを相手に防衛戦を行う。この試合の勝者は、階級をあげた寺地拳四朗の次戦候補のひとりになる可能性がある。
その他にもセミファイナルでは、その寺地の転向初戦となるWBC世界フライ級王座決定戦や、WBO世界ライトフライ級王座決定戦として岩田翔吉が参戦。そして、メインイベントではWBA世界バンタム級王者の井上拓真が堤聖也を相手に3度目の防衛戦を行う。
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ここでは、ユーリ阿久井vsチャルンパックの試合背景・勝敗予想・参考オッズについてもまとめる。この試合はAmazonプライムビデオで独占ライブ配信される。
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🥊ユーリ阿久井vsチャルンパックの試合背景:寺地参戦のフライ級で存在感示すか
WBA世界フライ級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が、2度目の防衛戦に臨む。今年1月、無敗の王者アルテム・ダラキアンに挑戦し、見事3-0の判定勝利でベルトを奪取した。フライ級は、WBC王者フリオ・セサール・マルティネスの王座返上、IBF/WBO王者ジェシー・ロドリゲスのスーパーフライ級転向が重なり、ちょうど転換期にあったが、阿久井のWBA王座奪取もその流れのひとつになった。
その後、5月には桑原拓(大橋)を3-0判定で退け、初防衛に成功した。今回のタイトルマッチでは、同級7位のタナンチャイ・チャルンパック(別名ナコンルアンプロモーション)を相手に2度目の防衛を目指す。
24歳のチャルンパックは、母国タイで7歳からムエタイを始め、その後10歳にはすでにプロのリングに立っていた。2018年にはボクシングでもプロ入りし、キャリア6年で25戦して1敗のみという実力者だ。
今年8月には日本の畑中建人(SOUL BOX畑中)から3-0の判定勝利を収め、WBOアジアパシフィック・フライ級王座獲得でランキングも15位からジャンプアップ。今回の試合でもその勢いを維持したいところだ。また、デビューイヤー(2戦目)の2018年9月にプロ初黒星を喫して以降は負けなしの快進撃を続けており、その実力は確かなものと言える。
そしてこの試合の勝者は、フライ級4団体統一を目指す寺地拳四朗の次戦候補になる可能性もある。翌日の『Prime Video Boxing 10』DAY2で行われるWBO世界フライ級王者アンソニー・オラスクアガvsジョナサン・ゴンサレスとともに要注目だ。
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🤔ユーリ阿久井vsチャルンパックの勝敗予想・参考オッズ
注目の勝敗予想についてだが、多くのファンがユーリ阿久井が有利と見ている。英最大手ブックメーカー『William Hill』のオッズを見ても、10月10日時点でユーリ阿久井は1.08倍、チャルンパックが7.5倍と大差がついている。
チャルンパックはタイ人ファイター特有の強いフィジカルを持つが、王者のユーリ阿久井はその全ての局面で優れたスキルを発揮し、圧倒すると予想される。また、チャルンパックは今年すでに4試合目となるが、その試合スケジュールが、今回の世界初挑戦にどう影響を及ぼすかも大きな注目ポイントだ。短いスパンで戦い続けることによるチャルンパックのコンディションが試合勘にプラスに働くのか、逆に疲労が蓄積し悪い方向に向かうのか、その点も試合の鍵を握るだろう。
両者の戦績を見ると、ユーリ阿久井は20勝(11KO)2敗1分という安定した成績を誇る。一方、タナンチャイも25勝(15KO)1敗と決して侮れないが、対戦相手のレベルでいうとやはり阿久井の方が上とみるのが妥当かもしれない。
オッズ通りとなるか、それとも挑戦者が番狂わせを起こすのか。見応えのある一戦となることが期待されるが、最終的にスポーティングニュースではユーリ阿久井政悟の判定勝利を予想する。
📍ユーリ阿久井vsチャルンパックの本誌予想:阿久井の判定勝ち
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