ドマンタス・サボニスとサクラメント・キングスは、ゴールデンステイト・ウォリアーズのケボン・ルーニーという悪夢にうなされることだろう。
ウェスタン・カンファレンスのプレイオフ・ファーストラウンドの第6戦まで、ルーニーはプレイオフ最多となる1試合平均14.2リバウンド(4.5オフェンシブリバウンド)を記録していた。そして4月30日(同5月1日)の第7戦、ルーニーは21リバウンドとさらに活躍し、チームの勝利に貢献した。
試合後、ステフィン・カリーは『ESPN』で「ここ2年は彼がインサイドで支えてくれた」と話している。
ただ、ルーニーのサラリーがそのインパクト、特にプレイオフの舞台における影響力に見合っていないことは確かだ。ウォリアーズはいかにしてNBA最高のお買い得契約に至ったのだろうか。
ケボン・ルーニーの契約
『Spotrac』によると、ウォリアーズは2022年にルーニーと3年2250万ドル(約30億6000万円/1ドル=136円換算)の契約を結んだ。3年目は300万ドル(約4億800万円)の一部保証という契約だ。
シーズン | 2022-23 | 2023-24 | 2024-25 |
700万ドル | 750万ドル | 800万ドル* |
*一部保証
なぜケボン・ルーニーの契約はこれほど安いのか?
ルーニーは2015年のNBAドラフトで全体30位指名だった。股関節の負傷や、UCLA大学からプロレベルへの移行に懸念があったからだ。ルーキーシーズンは出場わずか5試合で、しばらくは健康問題に悩まされる。
キャリアがどれほど続くか不透明とあり、ルーニーに巨額契約は訪れなかった。そして2019年にウォリアーズと3年1447万ドル(約19億6792万円)の契約、そして昨年に前述の契約を結ぶことになったのだ。
ルーニーは食事と練習のプログラムを変え、肉体改造に着手。そしてより安定した出場時間を得られるようになった。2020-2021シーズンは72試合中61試合に、そして2021-2022シーズンと2022-2023シーズンは全82試合に出場。この間、スティーブ・カー・ヘッドコーチのローテーションにおける重要な存在となったのである。
NBAプレイオフ2023におけるケボン・ルーニーのスタッツ
- 平均6.2得点
- 平均14.2リバウンド
- 平均4.3アシスト
- 平均0.8スティール
- 平均0.7ブロック
- 平均1.3ターンオーバー
- 平均30.0分間出場
- フィールドゴール成功率53.3%