レブロン・ジェームズがプレイオフでシリーズ0勝2敗という状況に置かれた。彼のNBAキャリアで9回目のことだ。
5月18日(日本時間19日)のウェスタン・カンファレンス・ファイナル第2戦で、ロサンゼルス・レイカーズはデンバー・ナゲッツに103-108で敗れた。ジャマール・マレーに第4クォーターだけで23得点を許し、ニコラ・ヨキッチには23得点、17リバウンド、12アシストとトリプルダブルを達成されている。
ジェームズは22得点、10アシスト、9リバウンドとトリプルダブルに迫るスタッツだったが、簡単にダンクできる場面でファンブルするところもあった。3ポイントショットは6本の試投で1本も決まっていない。
ジェームズとレイカーズがこのシリーズで巻き返すには、NBAのカンファレンス・ファイナルの歴史的な傾向に抗う必要がある。ただ、ジェームズはこれまでに何度かそれを実現させてきた。
NBA teams have a 6-56 series record all-time when trailing a Conference Finals 2-0. Two of the six series wins were by LeBron James teams in 2007 and 2018. @ESPNStatsInfo pic.twitter.com/iio15UxfN8
— Marc J. Spears (@MarcJSpears) May 19, 2023
プレイオフのシリーズでジェームズのチームが0勝2敗になったケースを振り返ってみよう。
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レブロン・ジェームズが0勝2敗となった場合の戦績
これまでにジェームズが0勝2敗を経験した8回のシリーズ成績は3勝5敗だ。試合そのものの戦績は17勝13敗となっている。
レブロン・ジェームズのシリーズ0勝2敗となった過去のケース
ジェームズがシリーズ0勝2敗を経験したのは、2006年、2007年、2008年の3シーズンだ。
2006年はデトロイト・ピストンズとのイースタン・カンファレンス・セミファイナル。ジェームズはここからクリーブランド・キャバリアーズを3連勝に導いたが、第6戦と第7戦を落として敗れた。
その翌シーズン、ジェームズはキャバリアーズを率いてピストンズに再び0勝2敗とされながら4連勝で雪辱。だが、NBAファイナルではサンアントニオ・スパーズに0勝4敗のスウィープ負けを喫した。
2008年のイースタン・カンファレンス・セミファイナルではボストン・セルティックスに0勝2敗とされ、第7戦まで持ち込むも敗れている。
2016年のNBAファイナルでは、ステフィン・カリー擁するゴールデンステイト・ウォリアーズに0勝2敗とされ、1勝3敗と瀬戸際に立たされながらも逆転して優勝。
翌2017年もケビン・デュラントを加えたウォリアーズに0勝2敗とされ、今度は1勝4敗で敗れた。
最も直近では、2018年の2つのシリーズで0勝2敗を経験。イースタン・カンファレンス・セミファイナルではセルティックスに逆転勝利したが、NBAファイナルでは再びウォリアーズにスウィープで敗れている。
年 | ラウンド | 対戦相手 | シリーズ成績 |
2006 | 東地区準決勝 | ピストンズ | 3勝4敗 |
2007 | 東地区決勝 | ピストンズ | 4勝2敗 |
2007 | NBAファイナル | スパーズ | 0勝4敗 |
2008 | 東地区準決勝 | セルティックス | 3勝4敗 |
2016 | NBAファイナル | ウォリアーズ | 4勝3敗 |
2017 | NBAファイナル | ウォリアーズ | 1勝4敗 |
2018 | 東地区決勝 | セルティックス | 4勝3敗 |
2018 | NBAファイナル | ウォリアーズ | 0勝4敗 |
2023 | 西地区決勝 | ナゲッツ | ? |
レブロン・ジェームズはスウィープされたことがあるか?
NBAプレイオフでジェームズがスウィープされたのは過去に2回。どちらもNBAファイナルだ。最初は2007年。グレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチが指揮するスパーズに敗れた。ジェームズはシリーズ平均22得点、7リバウンド、6.8アシストを記録している。
2回目はウォリアーズにスウィープされた2018年のNBAファイナル。ジェームズはシリーズ平均34得点、8.5リバウンド、10アシストという成績だった。
ジェームズは、4回目となるシリーズ0勝2敗からの逆転を果たせるだろうか。