デンバー・ナゲッツのジャマール・マレーは5月20日(日本時間21日)、ロサンゼルス・レイカーズとのウェスタン・カンファレンス・ファイナル第3戦で再び見事なパフォーマンスを披露し、119-108の勝利に貢献した。
マレーは3ポイントショット11本中5本成功を含むフィールドゴール29本中15本成功でゲーム最多の37得点をマーク。さらに7リバウンド、6アシスト、2スティールを記録し、ターンオーバーは1、パーソナルファウルは2だった。レイカーズとのシリーズでは、平均35得点、FG成功率52.1%、7.3リバウンド、5.3アシストという数字だ。
試合後、『ESPN』のレイチェル・ニコルズ記者にマレーのパフォーマンスについて聞かれたマイケル・マローン・ヘッドコーチは、マレーが2021年4月のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦でひざの前十字じん帯を断裂した直後を回想した。2021-2022シーズンを全休することになったケガを負ったマレーは、ナゲッツが「破損品」だからと自分をトレードするか尋ねてきたという。
2016年のドラフトで1巡目指名したマレーに、マローンHCは「君はウチの(選手)だ」と答えた。
"Not only are you gonna come back, you're gonna be better."
— NBA (@NBA) May 21, 2023
Denver head coach Michael Malone on what he told Jamal Murray after his injury in 2021 🔊#NBAConferenceFinals presented by @GooglePixel_US pic.twitter.com/EqOlQvBVp4
マローンHCは「ゴールデンステイトで彼がケガをした翌日、空港に向かうバスで彼と一緒だったのを覚えている。目に涙を浮かべていた」と振り返っている。
「『君はここから戻ってくる。そして戻ってくるだけじゃない。もっと良くなるよ』というのがメッセージだった」
「あの瞬間にそれを信じるのは本当に大変なことだった。彼が最初に思ったのは、『僕はトレードされるのか?』ということだったんだ。『今の自分は破損品。トレードするんじゃないか?』とね。私は彼を抱きしめ、『まったく違う。君はウチの(選手)だ。私たちは君が大好きなんだよ。戻ってくる助けになる』と言ったんだよ」
マローンHCのマレーに対する思いは素晴らしいというだけでなく、彼とナゲッツにとって非常にうまく機能した。ケガから戻って以降のマレーは、1試合平均20得点、4リバウンド、6.2アシストを記録している。今プレイオフは平均27.9得点、5.6リバウンド、6.2アシスト、1.2スティールだ。
そして今、マレーとニコラ・ヨキッチは西地区決勝シリーズで3勝0敗とリードした。それだけではない。ナゲッツは球団史上初のNBAファイナル進出に王手をかけている。
レイカーズとの第3戦の試合後、マレーは「あと5つ(5勝)だ」と口にした。
"FIVE MORE."
— SportsCenter (@SportsCenter) May 21, 2023
The Nuggets are one win from their first NBA Finals ever 🏆 pic.twitter.com/vtvFy7i96v
第4戦は22日(同23日)、カリフォルニア州ロサンゼルスのクリプトドットコム・アリーナで行われる。