ビクター・ウェンバンヤマとスクート・ヘンダーソン。この2人の名前をペアで見ることに慣れなければいけない。なぜなら、とても長きにわたり、彼ら2人はセットで話題になっていくはずだからだ。
ドラフト時代からライバル関係の2選手が、キャリアを通じて絶えず比較されるようになる例は、これまでもたくさんあった。ドラフト指名された年こそ同じではないが、ラリー・バードとマジック・ジョンソンはそういった関係の顕著な例だ。彼らは1979年のNCAAトーナメント決勝戦で対戦し、NBAでのルーキーシーズンをともにして、NBAファイナルでも3度対戦した(※バードは1978年に指名されながらも、大学最終年をプレイしてからリーグ入りしている)。
1984年のドラフト組であるマイケル・ジョーダンとアキーム・オラジュワンも同様だ。高校時代にライバル関係が始まったレブロン・ジェームズとカーメロ・アンソニーは、2003年のドラフトでそれぞれ全体1位と3位で指名されている。2005年のドラフト組であるクリス・ポールとデロン・ウィリアムズも、キャリアのある時期に大きく議論された。直近では2018年、ドラフト当日にトレードされたルカ・ドンチッチとトレイ・ヤングは、一緒にコートに立つたびに注目されるライバルとなった。
今週ラスベガスで行われた2試合でウェンバンヤマとヘンダーソンが見せたパフォーマンスは、彼らもそういった関係になることが運命づけられていると感じさせるものだった。
1試合目でウェンバンヤマは37得点、5ブロック、3ポイントショット7本成功を記録した。ヘンダーソンは28得点、9アシストをマーク。ターンオーバーは2つのみで、勝負どころでは攻守両面で重要なプレイを見せた。
第2戦、注目の有望選手同士の対決は短くなってしまった。前半、ウェンバンヤマとひざをぶつけ合ったヘンダーソンが早々に試合を終えることになったからだ。ウェンバンヤマは36得点、11リバウンドでダブルダブルを達成し、自らの独壇場とした。
Victor Wembanyama followed up his 37-point game on Tuesday with an equally impressive 36-point double-double in a win!
— NBA (@NBA) October 6, 2022
🔥 @vicw_32: 36 PTS | 11 REB | 4 AST | 4 BLK pic.twitter.com/M5dy1WpUPT
2023年のドラフトまでは、まだ8か月ある。だが、最初に名前を呼ばれるのはこの2人の非凡な才能を持った選手たちになるだろうと予想される理由は明白だ。
バードとマジックが歴史的なNCAAトーナメント決勝戦で対戦し、そのライバル関係に火をつけてから43年。ウェンバンヤマとヘンダーソンは、何十年と語り継がれるであろう対戦で期待に応えた。
NBAにおける次の偉大なるライバル関係は、すでに誕生している。これはまだ、始まりに過ぎない。
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