八村塁「こういう経験があることで僕としても成長できるんじゃないかなと思う」|ナゲッツ第4戦後一問一答(5月23日/現地22日)

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宮地陽子 Yoko Miyaji

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ロサンゼルス・レイカーズの八村塁が、5月23日(現地22日)にホームのクリプトドットコム・アリーナで行われたデンバー・ナゲッツとのカンファレンス・ファイナル第4戦後にメディアの取材に応じた。

この試合で八村は41分56秒の出場で3ポイントショット3本試投を含むフィールドゴール12本中3本成功、フリースロー4本中4本成功の10得点、7リバウンドを記録。レイカーズは111-113で敗れ、プレイオフ敗退が決まった。

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以下、八村の試合後の一問一答(日本語での質疑応答。質問は要約)。


こういう経験があることで僕としても成長できるんじゃないかなと思う

──プレイオフを戦っての感想。

八村: まず、ここまで来れたことが僕にとってすごい良かったんじゃないかなと思いますし、チームとしても、僕は最初からいなかったんですけど、「プレイオフに行けない」っていうことをずっと言われ続けてきて。

そのなかでトレードがあって、僕が入って、トレードがもう1回あって3、4人ぐらい新しい選手が加わって、こうやってここまでこれたことは、すごい僕としても嬉しいですし、こういう経験があることで僕としても成長できるんじゃないかなと思うので、これはしっかりとおさえたいなと思います。

──自分の活躍への自己評価。

八村:大学だったり、ウィザーズにいるときの他のプレイヤーやコーチもわかっていたと思うんですけど、ただ僕が思うのは、こういう違う機会があったからこそ、こうやって大きい舞台でこういうことができたからこそ、僕が今まで持っていたことが大きい舞台で出たんじゃないかなと思うので。

これからもずっと、僕のバスケ人生としても、このプレイオフっていうのはすごい大きかったと思うので、これを絶対に忘れないで、次に繋げたいなと思いますね。

──プレイオフはどんな時間だったか。

八村:このプレイオフというのは、自分にとっては新しいシーズンだと思ってやっていた。そういうなかで、僕としては良い結果を出せたんじゃないかなと思いますし、チームとしても、ここまで来れたことはすごかったんじゃないかなと思うので、良かったです。

──プレイオフで勝ち抜くことで、高いレベルのチームと対戦したことについて。

八村:デンバーは本当に強いなと思いました。ああやって6年間一緒にやっていて、コーチも一緒で、ああいう若いチームで、大きくて、シュートも打てるって、もう完璧なチームじゃないかなと思うので。

そういうチームがここまで来れて、僕らみたいにレイカーズのスター軍団(が相手)でもこうやって倒せたんじゃないかと思うので。僕も、(来季以降)どうなるかわかんないですけど、もしまたレイカーズに残るんだったら、この悔しさを忘れないで次に繋げたいなと思います。

──ヨキッチとのマッチアップで、抑えることができた理由。

八村:それはチームディフェンスなので。僕が守っていましたけれど、チームディフェンスでやっていたので、それがよく効いたんじゃないかなと思いましたね。

──今日の試合のオフェンスについて。

八村:今日はイージーショットをすごい落としてしまったので、そこは考えていきたいなと思います。

──ファイナルまであと一歩のところまで来て、来季以降はファイナルを目指したい?

八村:そうですね、はい。

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(Yoko Miyaji)

こうやって僕、AD、レブロンでコートに立っているっていうことは、ディフェンスとしてはすごい大きい

──ディフェンスで重要な役割を任されたことで、今後、ディフェンスでさらに成長したいという気持ちになったか。

八村:そうですね。ディフェンスは、僕が思うにはチームディフェンスだと思うので、こうやって僕、AD(アンソニー・デイビス)、レブロン(・ジェームズ)でコートに立っているっていうことは、ディフェンスとしてはすごい大きい。

オフェンスでもそうですけど、ディフェンスとしてはすごいインパクトがあるんじゃないかなと思うので。僕も、(次に)チームどこに行くかわからないですけれど、そういうことが大事じゃないかなと思いますね。

──来季もこのチームに残りたい?

八村:もちろん残りたいですね。(レイカーズに)3か月ぐらいいたんですけれど、僕としてはすごい良い経験になりましたし、刺激にもなりました。レブロンをはじめ、ADなどのプレイヤーたちもそうですし、コーチ陣もそうですし。フィル(アシスタントコーチのフィル・ハンディ)もそうですし、トレイナーも、すごく良い経験ができたので、僕としては残りたいですけれど、あとはチームと僕のエージェントのあれ(交渉)になるんじゃないかなと思います。

──今年の夏に代表としてもワールドカップについてはどれぐらい考えている?

八村:それはわかんないですね。

──シーズンの終わりから負けられない状況を乗り越えて来て、このチームが好きだというような感情は産まれてきた?

八村:はい。この短い期間でもすごい仲よくなりましたし、ケミストリーもすごい上がったと思うので。こういうチームで長くやることによって、デンバーみたいなチームができるんじゃないかなと思うので、あとはレイカーズ側がどう考えるかですね。

──レイカーズに入ってからの3か月で学んだこと、成長できたこと。

八村:自分の強みが何かっていうことで、ディフェンスの部分でもそうですし、オフェンスの部分でも、こういうちゃんとしたチームでやると、自分の強みがしっかり出てくるんじゃないかなと思うので。そういうところは、これからも生かしていきたいなと思いますね。

取材・一問一答構成:宮地陽子

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ

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東京都出身。ロサンゼルスを拠点とするスポーツライター。バスケットボールを専門とし、NBAやアメリカで活動する日本人選手、国際大会等を取材し、複数の媒体に寄稿。著書に「The Man ~ マイケル・ジョーダン・ストーリー完結編」(日本文化出版)、「スラムダンク奨学生インタビュー その先の世界へ」(集英社)、編書に田臥勇太著「Never Too Late 今からでも遅くない」(日本文化出版)