フェニックス・サンズは、デンバー・ナゲッツとのウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第2戦で87-97と敗れた。シリーズ0勝2敗となっている。
シンプルに、サンズはMVPを競った二コラ・ヨキッチに対抗できなかった。39得点、16リバウンド、5アシスト、2スティールを記録されている。だが、第2戦で最もサンズが頭を悩まされたのは、ナゲッツの守備だった。
第2戦でサンズはナゲッツの厳しい守備に遭った。第4クォーターは3ポイントショット9本中0本成功を含むフィールドゴール25本中7本成功で14得点にとどまっている。試合全体でも、サンズはFG成功率40%(95本中38本成功)、3P成功率19.4%(31本中6本成功)に抑えられた。
今季のサンズが90点に達しなかったのは4回目。87得点は、2022-2023シーズンのサンズで2番目に少ない得点だ。
カンファレンス・ファイナルに勝ち進むには、サンズは残りの5試合で4勝しなければならない。
サンズがプレイオフで0勝2敗となった前回の例
前回サンズがプレイオフのシリーズで0勝2敗となった時、クリス・ポールはニューオーリンズ・ホーネッツ在籍だった。ケビン・デュラントはオクラホマシティ・サンダーでNBA入りして3年目。デビン・ブッカーは13歳だった。
これは2010年のロサンゼルス・レイカーズとのウェスタン・カンファレンス・ファイナルのことだ。スティーブ・ナッシュらを擁したサンズは、コービー・ブライアントやパウ・ガソルがいたレイカーズを相手に、最初の2試合を落とした。
第3戦と第4戦で巻き返したサンズだが、シリーズは第6戦でレイカーズに敗れている。
サンズがプレイオフでシリーズ0勝2敗から逆転した例
プレイオフにおける逆転劇という点で、歴史はサンズに味方していない。最大7試合制の4戦先勝で0勝2敗となった過去13回のケースで、サンズが逆転突破を果たしたことはない。
Can the Suns bounce back? 👀 pic.twitter.com/cUv4rPRZr0
— SportsCenter (@SportsCenter) May 2, 2023
0勝2敗からサンズが逆転突破した唯一の例が、1993年の西地区プレイオフ・ファーストラウンドだ。この時は最大5試合制の3戦先勝だった。
MVPを受賞したチャールズ・バークリーや、ケビン・ジョンソン、ダン・マーリーがけん引した当時のサンズは、レイカーズとのシリーズ最初の2試合で敗れたが、それから3連勝で逆転。NBAファイナルまで勝ち進んだ。
プレイオフでシリーズ0勝2敗から逆転したチーム数
『Land of Basketball』によると、プレイオフのシリーズで0勝2敗からの逆転は、446回のうち33チームしかない。
サンズにとっては好ましくない数字だ。逆転劇を達成する確率は7.4%ということになる。
2022-2023シーズンのプレイオフでは、ゴールデンステイト・ウォリアーズがサクラメント・キングスとのファーストラウンドでこの逆転劇を成し遂げた。0勝2敗となりながら、第7戦を制し、カンファレンス・セミファイナルに勝ち進んでいる。
シリーズ0勝2敗から逆転した直近の例は以下のとおりだ。
- 2023年ウェスタン・カンファレンス・ファーストラウンド:ウォリアーズがキングス相手に4勝3敗
- 2022年ウェスタン・カンファレンス・セミファイナル:マーベリックスがサンズ相手に4勝3敗
- 2021年NBAファイナル:バックスがサンズ相手に4勝2敗
- 2021年ウェスタン・カンファレンス・セミファイナル:クリッパーズがジャズ相手に4勝2敗
- 2021年イースタン・カンファレンス・セミファイナル:バックスがネッツ相手に4勝3敗
- 2021年ウェスタン・カンファレンス・ファーストラウンド:クリッパーズがマーベリックス相手に4勝3敗
原文:Comebacks from 2-0 down in NBA Playoffs: Can Suns claw their way back vs. Nuggets?(抄訳)