王者ウォリアーズは0勝2敗から逆転可能なのか? キングス相手にシリーズ連敗スタート

Kyle Irving

王者ウォリアーズは0勝2敗から逆転可能なのか? キングス相手にシリーズ連敗スタート image

ゴールデンステイト・ウォリアーズが慣れ親しんでいない領域に突入した。

4月17日(日本時間18日)に行われたウェスタン・カンファレンスのプレイオフ・ファーストラウンド第2戦、ウォリアーズは第1戦に続いて4クォーターすべてでサクラメント・キングスとやり合った。そして、2006年以来のプレイオフを戦っているキングスに連敗した。

ドレイモンド・グリーンの間の悪い退場、クラッチタイムでキングスのディアロン・フォックスの大活躍、ステフィン・カリーの終盤のしつこいプッシュ、ジョーダン・プールの止まらぬ苦戦、キングスの観客によるけたたましい鈴と、すべてが細かく分析するに値する。

だが、どのようなレンズを通じてこのシリーズを見るにしても、ひとつのシンプルな事実に落ち着く。キングスがウォリアーズ相手に連勝スタートしたということだ。では、ここからどうなるだろうか。

最後にウォリアーズが連敗スタートしたプレイオフシリーズ

baron-davis-ftr-102314-getty.jpg

最後にウォリアーズがプレイオフのシリーズで連敗スタートを喫した時、カリーはデイビッドソン大学で1年生を終えたばかりだった。クレイ・トンプソンとグリーンは、いずれもまだ高校生だった。

ウォリアーズがシリーズ連敗スタートとなったのは、2007年のプレイオフ以来となる。バロン・デイビス、スティーブン・ジャクソン、ジェイソン・リチャードソンらを擁していたウォリアーズは、カンファレンス・セミファイナルでユタ・ジャズを相手に最初の2試合を落とした。

このシリーズは第5戦でウォリアーズがジャズに敗れている。

ステフィン・カリーはプレイオフシリーズで連敗スタートを過去に経験?

いや、初めてのことだ。

カリー、トンプソン、グリーンのトリオを擁するウォリアーズ王朝において、プレイオフのシリーズ最初の2試合を落としたのは、今回が初めてとなる。

この王朝時代にウォリアーズが第1戦を落としたのは、今回のキングス戦まで2回しかなかった。2019年のトロント・ラプターズとのNBAファイナル、そして2022年のボストン・セルティックスとのNBAファイナルだけだ。

ウォリアーズがシリーズ連敗スタートから逆転した例

プレイオフのシリーズで0勝2敗からウォリアーズが逆転したのは、球団史上1回しかない。1987年のNBAプレイオフのことだ。

最大5試合制の3戦先勝方式だった当時のシリーズで、ジョージ・カール・ヘッドコーチが指揮を執り、スターガードのスリーピー・フロイドを擁していたウォリアーズは、カール・マローンやジョン・ストックトン、マーク・イートンらのジャズを相手に3連勝を飾って逆転した。

プレイオフでシリーズ0勝2敗から逆転したチームは?

Land of Basketball』によると、プレイオフのシリーズで0勝2敗からの逆転は、442回のうち32チームしかない。

歴史的に、この逆転劇を達成する確率は7.2%ということになる。最近の例は以下のとおりだ。

  • 2022年ウェスタン・カンファレンス・セミファイナル:マーベリックスがサンズ相手に4勝3敗
  • 2021年NBAファイナル:バックスがサンズ相手に4勝2敗
  • 2021年ウェスタン・カンファレンス・セミファイナル:クリッパーズがジャズ相手に4勝2敗
  • 2021年イースタン・カンファレンス・セミファイナル:バックスがネッツ相手に4勝3敗
  • 2021年ウェスタン・カンファレンス・ファーストラウンド:クリッパーズがマーベリックス相手に4勝3敗

原文:Comebacks from 2-0 down in NBA playoffs: Can Warriors, Stephen Curry make history vs. Kings?(抄訳)

▶スポーツ観るならDAZNで。スマホやTVでスポーツをいつでも楽しもう

Kyle Irving

Kyle Irving Photo

You read that wrong – not Kyrie Irving. From Boston, graduated from the University of New Hampshire. Sixth season as a content producer for NBA.com's Global editions. Covering the NBA Draft has become his annual "dream come true" moment on the job. Irving has a soft spot for pass-first point guards, with Rajon Rondo and Steve Nash being two of his favorite players of all time.