カリーはウォリアーズ対キングス第7戦の前にどんなスピーチでチームを鼓舞したのか?|NBAプレイオフ2023

Edward Sutelan

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ステフィン・カリーは、普段はチームに対して熱弁をふるうタイプのロッカールームのリーダーではない。しかし4月29日(日本時間30日)、翌30日(同5月1日)のサクラメント・キングスとのウェスタン・カンファレンスのプレイオフ・ファーストラウンド第7戦に向けたフィルムセッションの前、彼の言葉にチーム全員が耳を傾けた。

『The Athletic』によると、ウォリアーズのスターのカリーは、「自分たちを信じてやるべきことをやり切れば勝つ力があると確信している」と、チームを信じていることをについて語ったという。

カリーは「僕は多くを語るほうじゃない」としたうえで、「でも、言っておきたいことがあるんだ」と話したと伝えられている。

ウォリアーズが第6戦でキングスに118-99で敗れるという残念な結果に終わった後、カリーはなかなか寝付けなかったという。夜中にドレイモンド・グリーンからメッセージをもらい、グリーンがチームに対して話をすると言い出す前に、落胆していることを伝えた。カリーが、自分がメッセージを伝える役割を担いたいと言ったのはその時だ。

そして30日(同5月1日)、チェイス・センターにあるイベント会場の「Above the Rim」で行われたフィルムセッションの前に、カリーはチームに対してスピーチをした。

カリーのスピーチについてギャリー・ペイトン二世は、「彼は偉大な人物なんだ」と切り出したと、『The Athletic』は伝えている。

「だから、彼が話すとなったらみんな耳を傾けなければならない。彼は普段はもの静かで、自分のゲームですべてを語るタイプ。でも、彼には言っておかなくちゃいけないことがあった。彼は(第7戦)がどんな雰囲気になるかを知っていたから。そして、このチャンスを逃したくなかったんだと思う。だから、彼がリードして、僕らはそれに従ったんだ」

ミーティングでは、全員が納得して同じ気持ちで試合に臨むようにすることが重要だった。ジョーダン・プールやジョナサン・クミンガなど、プレイタイムに不満を感じている選手たちに宛てたメッセージだったと感じた人もいたと、『The Athletic』は伝えている。彼はチームに対して、全員が自分の感情をいったん忘れる必要があり、そうでなければ休暇に入ることになると言った。もし選手たちがバスに乗り込んだら、それは彼らが賛同する気がある証拠だとカリーは受け止めて、必ず勝利すると約束した。

『The Athletic』によると、グリーンは「このバスに乗るということは、このチームにコミットするということだ」とカリーが話したと振り返っている。

「出場時間が0分でも40分でも、必要なことはどんなことでもするとコミットして、僕らに与えられたこのチャンスのために心身ともに整えるんだ。この間は恥ずかしい思いをしたけど、2度とあんな風にはならない」

カリーは自分の約束を守り、また、同じカリフォルニア州の敵に対してウォリアーズがおとなしく去っていくことがないことを見せつけた。

カリーはフィールドゴール38本中20本、3ポイントショット18本中7本を沈め、50得点をあげるというプレイオフ第7戦の記録を樹立したのだ。

「諦めるのか、それとも奮起するのかっていう状況にいて…」とグリーンは話す。

「その状況でカリーがあんなプレイをしたら、もう奮起する以外の選択肢はない。彼がみんなを集中させて気持ちをひとつにしたんだよ」

原文:Stephen Curry speech: How Warriors star fueled Game 7 win over Kings with pre-game message
翻訳:YOKO B Twitter:@yoko_okc

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Edward Sutelan

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Edward Sutelan joined The Sporting News in 2021 after covering high school sports for PennLive. Edward graduated from The Ohio State University in 2019, where he gained experience covering the baseball, football and basketball teams. Edward also spent time working for The Columbus Dispatch and Cape Cod Times.