NBAオールスターのLEDコートってなに? 最先端技術が盛り込まれたコートの詳細|NBAオールスタ-2024

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大西玲央 Reo Onishi

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2024年のNBAオールスター・ウィークエンドは、あらゆるレベルで深いバスケットボールの歴史持ったインディアナ州で開催される。

しかし、古い世代のファンも、新しいファンも、これまで見たことのないものを目にすることになる。

NBAは、2月17日(現地16日)にルーカス・オイル・スタジアムで開催されるイベントから、近未来的な要素をもたらす"最先端"のLEDコートをデビューさせる。

LEDライトはコートに効果的に命を吹き込み、NBAはコートに映像を投影するだけでなく、アニメーションやその他のエフェクトを表示できるようにする。

ここでは、NBAのオールスターLEDコートについて、フロアのデザインからどのようなエフェクトが表示されるのかまで、知っておくべきことを紹介する。

NBAオールスターLEDコートってなに?

NBAの新しいLEDコートはドイツのASB GlassFloor社によって作られた。そして社名から察するように、文字通りガラスのコートなのだ。

NBC News』によれば、このコートは2層の「安全合わせガラス」で構成されており、数年前から開発が進められていたという。このコートはすでにFIBAによって2022年からの国際大会に使用されており、知らない人が想像するよりもリスクは伴わない。

このコートは、選手が使用する際には通常のコートと同じ感触を持つことが期待されている。NBAはシーズン序盤のインシーズン・トーナメントでユニークなデザインのコートをいくつか導入したが、それらのコートは単に色がいつもより斬新というだけだった。たとえ1度の週末だけとはいえ、今回のコートはより思い切った変化だ。

LEDコートは、オールスター・セレブリティゲームや3ポイントコンテストなど、現地金曜と土曜の夜にルーカス・オイル・スタジアムで開催されるオールスター・イベントで使用される。ペイサーズの本拠地であるゲインブリッジ・フィールドハウスで行われる現地日曜日のオールスターゲームでは使用されない。

NBAオールスターLEDコートはどのように使用される?

NBAでライブ・プロダクションとエンターテインメントを統括するカールトン・マイヤーズ氏は、NBAは8年ほど前からLEDコートのアイデアを模索していたと『Forbes』に語っている。なぜ今なのか? 技術が進歩し、リーグはLEDを導入しても問題ないと考えたのだ。

「通常ならジャンボトロン(天井から吊る大型スクリーン)に映し出されるものが、コート上のライブアクションと一緒にフロアに映し出されるようになる」とマイヤーズは話す。すでにエキサイティングなオールスター・イベントに楽しい要素を加えることとなるのだ。NBAのリリースによると、LEDコートが表示できる可能性のある機能として、「ライブリプレイ」と「リアルタイムのゲームスタッツ」が挙げられている。

『Forbes』によれば、安全ガラスの各層の厚さは約5ミリで、いずれもLEDライトのパネルの上にある。パネルは半透明で、照明が作り出すアニメーションやエフェクトが見えるようになっている。また、安全ガラスは、選手に「グリップと摩擦を提供するために、セラミックドットが間隔をあけて加工された表面」を持っている。

NBAのクリストファー・アリーナ氏が『Forbes』に語ったところによると、このコートは通常のコートと比較してテストしたところ、「ほぼ同等の結果」が得られたという。バスケットボールがイレギュラーに跳ねたり、選手がなん度もスリップすることはなさそうだ。

実際のNBAの試合でLEDコートが使われる可能性はあるのだろうか? インシーズン・トーナメントで派手なコートを使用した例があるだけに、リーグがこういった変化を好むことはわかっている。しかし、1、2試合のためだけに通常コートをLEDコートに変えるのは、論理的にも物流的にも厳しい面があるだろう。

オールスターウィークエンド後の選手とファンの評価が、LEDコートの将来を決める第一歩になるかもしれない。

Dan Treacy

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Dan Treacy is a content producer for Sporting News, joining in 2022 after graduating from Boston University. He founded @allsportsnews on Instagram in 2012 and has written for Lineups and Yardbarker.

大西玲央 Reo Onishi

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アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。