WBC歴代侍ジャパンメンバーのその年の成績は?

Sporting News Japan Staff

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3月8日に台湾で第5回ワールド・ベースボール・クラシック(2023 World Baseball Classic™|以下WBC)が開幕する。

一部のメジャーリーガーを除く選手たちは、2月17日からサンマリンスタジアム(宮崎県宮崎市)で練習を開始。WBCへ向けて始動した。

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もちろん選手たちの目標は世界一となるわけだが、大会終了後にはプロ野球(NPB)やMLBのシーズンが控えている。過去の4大会において侍ジャパンに選ばれたメンバーたちは、その年のシーズンでどのような成績を残したのか振り返ってみたい。

2006年:第1回大会(優勝)

位置 背番号 氏名 所属 成績
投手 11 清水 直行 千葉ロッテマリーンズ 25試合 10勝8敗 防御率3.42
投手 12 藤田 宗一 千葉ロッテマリーンズ 56試合 4勝3敗23H 防御率3.54
投手 15 黒田 博樹 広島東洋カープ 26試合 13勝6敗1S 防御率1.85
投手 15 久保田 智之 阪神タイガース 47試合 5勝7敗16S2H 防御率3.96
投手 18 松坂 大輔 西武ライオンズ 25試合 17勝5敗 防御率2.13
投手 19 上原 浩治 読売ジャイアンツ 24試合 8勝9敗 防御率3.21
投手 20 薮田 安彦 千葉ロッテマリーンズ 47試合 4勝2敗1S18H 防御率2.62
投手 21 和田 毅 福岡ソフトバンクホークス 24試合 14勝6敗 防御率2.98
投手 24 藤川 球児 阪神タイガース 63試合 5勝0敗17S30H 防御率0.68
投手 31 渡辺 俊介 千葉ロッテマリーンズ 23試合 5勝11敗 防御率4.35
投手 40 大塚 晶則 テキサス・レンジャーズ 63試合 2勝4敗32S7H 防御率2.11
投手 41 小林 宏之 千葉ロッテマリーンズ 20試合 10勝7敗 防御率2.78
投手 47 杉内 俊哉 福岡ソフトバンクホークス 22試合 7勝5敗 防御率3.53
投手 61 石井 弘寿 東京ヤクルトスワローズ 11試合 0勝0敗6S1H 防御率4.35
投手 61 馬原 孝浩 福岡ソフトバンクホークス 51試合 0勝4敗229S1H 防御率1.65
捕手 22 里崎 智也 千葉ロッテマリーンズ 116試合 打率.264 17本 56打点
捕手 27 谷繁 元信 中日ドラゴンズ 141試合 打率.234 9本 38打点
捕手 59 相川 亮二 横浜ベイスターズ 119試合 打率.245 6本 39打点
内野手 1 岩村 明憲 東京ヤクルトスワローズ 145試合 打率.311 32本 77打点
内野手 2 小笠原 道大 北海道日本ハムファイターズ 135試合 打率.313 32本 100打点
内野手 3 松中 信彦 福岡ソフトバンクホークス 131試合 打率.324 19本 76打点
内野手 7 西岡 剛 千葉ロッテマリーンズ 115試合 打率.282 4本 27打点
内野手 8 今江 敏晃 千葉ロッテマリーンズ 126試合 打率.267 9本 47打点
内野手 10 宮本 慎也 東京ヤクルトスワローズ 73試合 打率.304 2本 34打点
内野手 25 新井 貴浩 広島東洋カープ 146試合 打率.299 25本 100打点
内野手 52 川崎 宗則 福岡ソフトバンクホークス 115試合 打率.312 3本 27打点
外野手 5 和田 一浩 西武ライオンズ 131試合 打率.298 19本 95打点
外野手 6 多村 仁 横浜ベイスターズ 39試合 打率.276 8本 20打点
外野手 9 金城 龍彦 横浜ベイスターズ 144試合 打率.268 11本 59打点
外野手 17 福留 孝介 中日ドラゴンズ 130試合 打率.351 31本 104打点
外野手 23 青木 宣親 東京ヤクルトスワローズ 146試合 打率.321 13本 62打点
外野手 51 イチロー シアトル・マリナーズ 161試合 打率.322 9本 49打点

※2/25 黒田博樹投手(右手人差し指打撲のため)に代わり久保田智之投手
※3/10 石井弘寿投手(左肩違和感のため)に代わり馬原孝浩投手

投打のメジャーリーガーはさすがの成績を残した。大塚晶則(レンジャーズ)はMLB移籍後キャリアハイの32セーブを記録し防御率2.11と存在感を示した。一方のイチロー(マリナーズ)は6年連続となる200安打と打率3割を達成している。

NPBも代表組が大暴れした。セ・リーグではで福留孝介(中日)が首位打者と最高出塁率を獲得しMVPも受賞。青木宣親(ヤクルト)は最多安打と最多盗塁を獲得している。藤川球児(阪神)が最優秀中継ぎ投手。辞退となったものの、黒田博樹(広島)も最優秀防御率のタイトルを獲得した。

パ・リーグでは小笠原道大(日本ハム)が本塁打と打点の二冠に加えMVPを受賞。その他、松中信彦(ソフトバンク)が首位打者と最高出塁率、西岡剛(ロッテ)が盗塁王を獲得している。

一方でWBCでは3本塁打、9打点と活躍した多村仁(横浜)は故障で39試合の出場にとどまった。

2009年:第2回大会(優勝)

位置 背番号 氏名 所属 成績
投手 11 ダルビッシュ 有 北海道日本ハムファイターズ 23試合 15勝5敗 防御率1.73
投手 14 馬原 孝浩 福岡ソフトバンクホークス 53試合 4勝3敗29S4H 防御率2.16
投手 15 田中 将大 東北楽天ゴールデンイーグルス 25試合 15勝6敗1S 防御率2.33
投手 16 涌井 秀章 埼玉西武ライオンズ 27試合 16勝6敗 防御率2.30
投手 18 松坂 大輔 ボストン・レッドソックス 12試合 4勝6敗 防御率5.76
投手 19 岩田 稔 阪神タイガース 16試合 7勝5敗 防御率2.68
投手 20 岩隈 久志 東北楽天ゴールデンイーグルス 24試合 13勝6敗 防御率3.25
投手 22 藤川 球児 阪神タイガース 49試合 5勝3敗25S3H 防御率1.25
投手 26 内海 哲也 読売ジャイアンツ 27試合 9勝11敗 防御率2.96
投手 28 小松 聖 オリックス・バファローズ 17試合 1勝9敗 防御率7.09
投手 31 渡辺 俊介 千葉ロッテマリーンズ 25試合 3勝13敗1H 防御率4.05
投手 39 山口 鉄也 読売ジャイアンツ 73試合 9勝1敗4S35H 防御率1.27
投手 47 杉内 俊哉 福岡ソフトバンクホークス 26試合 15勝5敗 防御率2.36
捕手 2 城島 健司 シアトル・マリナーズ 71試合 打率.247 9本 22打点
捕手 10 阿部 慎之助 読売ジャイアンツ 123試合 打率.293 32本 76打点
捕手 29 石原 慶幸 広島東洋カープ 124試合 打率.206 10本 37打点
内野手 6 中島 裕之 埼玉西武ライオンズ 144試合 打率.309 22本 92打点
内野手 7 片岡 易之 埼玉西武ライオンズ 139試合 打率.260 13本 58打点
内野手 8 岩村 明憲 タンパベイ・レイズ 69試合 打率.290 1本 22打点
内野手 9 小笠原 道大 読売ジャイアンツ 139試合 打率.309 31本 107打点
内野手 25 村田 修一 横浜ベイスターズ 93試合 打率.274 25本 69打点
内野手 52 川崎 宗則 福岡ソフトバンクホークス 143試合 打率.259 4本 34打点
内野手 5 栗原 健太 広島東洋カープ 140試合 打率.257 23本 79打点
外野手 1 福留 孝介 シカゴ・カブス 146試合 打率.259 11本 54打点
外野手 23 青木 宣親 東京ヤクルトスワローズ 142試合 打率.303 16本 66打点
外野手 24 内川 聖一 横浜ベイスターズ 132試合 打率.318 17本 66打点
外野手 35 亀井 義行 読売ジャイアンツ 134試合 打率.290 25本 71打点
外野手 41 稲葉 篤紀 北海道日本ハムファイターズ 135試合 打率.300 17本 85打点
外野手 51 イチロー シアトル・マリナーズ 146試合 打率.352 11本 46打点

※3/20 村田修一選手(右太もも裏肉離れのため)に代わり栗原健太選手

優勝を決める決勝打を放ったイチロー(マリナーズ)は打率.352とさすがの成績。首位打者こそ獲得できなかったものの、MLB移籍後4度目となる打率.350以上を記録した。

大会前までは大きな実績のなかった亀井善行(巨人)がブレイク。初めて規定打席に到達し打率.290、25本の成績を残した。

投手陣ではパ・リーグの先発陣が圧巻の数字を残した。涌井秀章(西武)が16勝を挙げ最多勝を獲得し、初めての沢村賞を受賞。その他、ダルビッシュ有(日本ハム)、田中将大(楽天)、杉内俊哉(ソフトバンク)の3人もそれぞれが15勝以上をマークした。

2013年:第3回大会(ベスト4)

位置 背番号 氏名 所属 成績
投手 11 涌井 秀章 埼玉西武ライオンズ 45試合 5勝7敗7S13H 防御率3.90
投手 14 能見 篤史 阪神タイガース 25試合 11勝7敗 防御率2.69
投手 15 澤村 拓一 読売ジャイアンツ 34試合 5勝10敗6H 防御率3.13
投手 16 今村 猛 広島東洋カープ 57試合 2勝5敗3S18H 防御率3.31
投手 17 田中 将大 東北楽天ゴールデンイーグルス 28試合 24勝0敗1S 防御率1.27
投手 18 杉内 俊哉 読売ジャイアンツ 24試合 11勝6敗 防御率3.35
投手 20 前田 健太 広島東洋カープ 26試合 15勝7敗 防御率2.10
投手 21 森福 允彦 福岡ソフトバンクホークス 57試合 3勝2敗15H 防御率2.58
投手 26 内海 哲也 読売ジャイアンツ 25試合 13勝6敗 防御率3.31
投手 28 大隣 憲司 福岡ソフトバンクホークス 7試合 3勝3敗 防御率3.38
投手 35 牧田 和久 埼玉西武ライオンズ 26試合 8勝9敗 防御率2.60
投手 47 山口 鉄也 読売ジャイアンツ 64試合 4勝3敗6S38H 防御率1.22
投手 50 攝津 正 福岡ソフトバンクホークス 25試合 15勝8敗 防御率3.05
捕手 2 相川 亮二 東京ヤクルトスワローズ 66試合 打率.279 6本 30打点
捕手 10 阿部 慎之助 読売ジャイアンツ 135試合 打率.296 32本 91打点
捕手 27 炭谷 銀仁朗 埼玉西武ライオンズ 141試合 打率.215 5本 43打点
内野手 1 鳥谷 敬 阪神タイガース 144試合 打率.282 40本 65打点
内野手 3 井端 弘和 中日ドラゴンズ 100試合 打率.236 1本 18打点
内野手 5 松田 宣浩 福岡ソフトバンクホークス 144試合 打率.279 20本 90打点
内野手 6 坂本 勇人 読売ジャイアンツ 144試合 打率.265 12本 54打点
内野手 7 松井 稼頭央 東北楽天ゴールデンイーグルス 125試合 打率.248 11本 58打点
内野手 41 稲葉 篤紀 北海道日本ハムファイターズ 93試合 打率.203 3本 24打点
内野手 46 本多 雄一 福岡ソフトバンクホークス 120試合 打率.283 2本 37打点
外野手 9 糸井 嘉男 オリックス・バファローズ 141試合 打率.300 17本 61打点
外野手 13 中田 翔 北海道日本ハムファイターズ 108試合 打率.305 28本 73打点
外野手 24 内川 聖一 福岡ソフトバンクホークス 144試合 打率.316 19本 92打点
外野手 34 長野 久義 読売ジャイアンツ 144試合 打率.281 19本 65打点
外野手 61 角中 勝也 千葉ロッテマリーンズ 125試合 打率.288 5本 43打点

田中将大(楽天)が神がかり的な成績を残した。24勝0敗1セーブの圧倒的な成績で、チームを球団創設初となる日本一に導いている。

その他、能見篤史(阪神)、杉内俊哉(巨人)、前田健太(広島)、内海哲也(巨人)、攝津正(ソフトバンク)が2桁勝利をマークした。

野手陣では中田翔(日本ハム)が自身初となる打率3割をマーク。28本塁打もこの時点でのキャリアハイだった。

一方で稲葉篤紀(日本ハム)は日本ハムに移籍後初めて100試合に届かず打率.203、3本塁打と低迷。連続2桁本塁打も13年で途切れた。

2017年:第4回大会(ベスト4)

位置 背番号 氏名 所属 成績
投手 10 松井 裕樹 東北楽天ゴールデンイーグルス 52試合 3勝3敗33S5H 防御率1.20
投手 11 菅野 智之 読売ジャイアンツ 25試合 17勝5敗 防御率1.59
投手 12 秋吉 亮 東京ヤクルトスワローズ 43試合 5勝6敗10S10H 防御率3.35
投手 14 則本 昂大 東北楽天ゴールデンイーグルス 25試合 15勝7敗 防御率2.57
投手 15 宮西 尚生 北海道日本ハムファイターズ 51試合 4勝5敗25H 防御率3.32
投手 16 大谷 翔平 北海道日本ハムファイターズ 5試合 3勝2敗 防御率3.20/65試合 打率.332 8本 31打点
投手 17 藤浪 晋太郎 阪神タイガース 11試合 3勝5敗 防御率4.12
投手 19 増井 浩俊 北海道日本ハムファイターズ 52試合 6勝1敗27S7H 防御率2.39
投手 20 石川 歩 千葉ロッテマリーンズ 16試合 3勝11敗 防御率5.09
投手 30 武田 翔太 福岡ソフトバンクホークス 13試合 6勝4敗 防御率3.68
投手 34 岡田 俊哉 中日ドラゴンズ 9試合 0勝2敗2H 防御率5.14
投手 35 牧田 和久 埼玉西武ライオンズ 58試合 3勝3敗28H 防御率2.30
投手 41 千賀 滉大 福岡ソフトバンクホークス 22試合 13勝4敗 防御率2.64
投手 66 平野 佳寿 オリックス・バファローズ 58試合 3勝7敗29S8H 防御率2.67
捕手 9 炭谷 銀仁朗 埼玉西武ライオンズ 104試合 打率.251 5本 30打点
捕手 22 小林 誠司 読売ジャイアンツ 138試合 打率.206 2本 27打点
捕手 27 大野 奨太 北海道日本ハムファイターズ 83試合 打率.221 3本 13打点
捕手 37 嶋 基宏 東北楽天ゴールデンイーグルス 112試合 打率.199 3本 28打点
内野手 2 田中 広輔 広島東洋カープ 143試合 打率.290 8本 60打点
内野手 3 松田 宣浩 福岡ソフトバンクホークス 143試合 打率.264 24本 71打点
内野手 4 菊池 涼介 広島東洋カープ 138試合 打率.271 14本 56打点
内野手 6 坂本 勇人 読売ジャイアンツ 142試合 打率.291 15本 61打点
内野手 13 中田 翔 北海道日本ハムファイターズ 129試合 打率.216 16本 67打点
内野手 23 山田 哲人 東京ヤクルトスワローズ 143試合 打率.247 24本 78打点
外野手 1 内川 聖一 福岡ソフトバンクホークス 73試合 打率.297 12本 50打点
外野手 7 青木 宣親 ヒューストン・アストロズ 110試合 打率.277 5本 35打点
外野手 8 平田 良介 中日ドラゴンズ 66試合 打率.244 6本 29打点
外野手 25 筒香 嘉智 横浜DeNAベイスターズ 139試合 打率.284 28本 94打点
外野手 51 鈴木 誠也 広島東洋カープ 115試合 打率.300 26本 90打点
外野手 55 秋山 翔吾 埼玉西武ライオンズ 143試合 打率.322 25本 89打点

※2/4 大谷翔平(怪我のため)に代わり武田翔太
※3/4 嶋基宏(怪我のため)に代わり炭谷銀仁朗

投手陣では菅野智之(巨人)が最多勝と最優秀防御率を獲得し、自身初となる沢村賞を受賞した。千賀滉大(ソフトバンク)も2年連続で規定投球回に到達し、13勝、防御率2.64と好成績を残している。

岡田俊哉(中日)、石川歩(ロッテ)、藤浪晋太郎(阪神)らは精彩を欠き、苦しい成績に終わった。

野手陣では秋山翔吾(西武)と鈴木誠也(広島)のふたりが打率3割を記録するも、その他の選手は打率3割に届かなかった。唯一のメジャーリーガーだった青木宣親(アストロズ)は、2度の移籍があり3球団を渡り歩くも110試合で打率.277と適応能力の高さを見せた。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。