ロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアントの銅像の彫刻家に、仕事はまだ完成していないと伝える必要があったようだ。
2月8日(日本時間9日)、レイカーズは本拠地クリプトドットコム・アリーナの故ブライアントの銅像をお披露目した。3つの銅像のうちのひとつで、式典には妻バネッサさんや元ヘッドコーチのフィル・ジャクソンらが出席した。
ブライアントの銅像はさらに2つ予定されているが、お披露目された最初のひとつにいくつか修正が必要となった。スペルミスが指摘されたのだ。
ブライアントが81得点をあげた歴史的な試合のボックススコアを表した部分で、José Calderónの名字、Von Waferのファーストネーム、そして「Coach's Decision」のスペルが誤りと分かった。「Calderson」、「Vom」、「Decicion」になっていたのだ。
It seems like Kobe Bryant's statue has misspelled 'Jose Calderon,' 'Von Wafer,' and 'Coach's Decision.' 😬
— NBACentral (@TheDunkCentral) March 11, 2024
(h/t @drevoigt ) pic.twitter.com/Xg2DFRHltS
レイカーズのスポークスマンは3月11日(同12日)、声明で「数週間前から気づいており、すぐに正すためにすでに取り組んでいます」と話した。
このボックススコアは、バネッサさんのリクエストで銅像に加えられた数々のユニークな特徴のひとつだ。銅像デザインの相談を受けたバネッサさんは、亡き夫に敬意を表していくつかのディテールを加えた。
腕のタトゥーもそのひとつだ。銅像になったのは2006年の場面だが、当時はまだ子どもたち全員が生まれていなかった。だが、銅像では3人の娘たち全員の名前が刻まれている。
また、銅像にはブライアントが獲得した5つのNBAタイトルやキャリアにおける様々な功績も刻まれた。QRコードもあり、そこからブライアントのハイライトを見ることもできる。
像の台座も同様だ。通常、台座に意味はあまりない。だが、ブライアントの銅像の場合は三角形になっており、ブライアントとジャクソン、そしてテックス・ウィンターを表している。ウィンターはジャクソンがブライアントを指導し、レイカーズを指揮した際に重用した「トライアングルオフェンス」を編み出した。
銅像に選ばれたポーズは、ブライアントが2006年のトロント・ラプターズ戦で81得点という歴史的パフォーマンスを披露し、観客を指さしているもの。81得点はウィルト・チェンバレンの100得点に続く、NBA史上2位の記録だ。
For Kobe. For the die-hard Laker fans. For our family.
— Los Angeles Lakers (@Lakers) February 9, 2024
Mamba forever. pic.twitter.com/uExf0oEWgY
レイカーズがブライアントのほかの2つの銅像をいつ公開するかは不明だ。しかし、ひとつは背番号24の時のもので、もうひとつは2020年のヘリコプター墜落事故でともに亡くなった娘のジアンナさんと一緒のものと発表されている。
原文:Kobe Bryant statue typos, explained: Lakers confirm embarrassing misspellings in box score honoring 81-point game(抄訳)
翻訳:坂東実藍