バスケ準々決勝アメリカ対セルビアを予想 ニコラ・ヨキッチは番狂わせを起こせるか?|パリ五輪2024

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坂東実藍 Miran Bando

バスケ準々決勝アメリカ対セルビアを予想 ニコラ・ヨキッチは番狂わせを起こせるか?|パリ五輪2024 image

パリオリンピック2024の男子バスケットボールで、アメリカ代表は金メダルまであと2勝となった。準々決勝でブラジルを下し、準決勝ではセルビア代表と対戦する。

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この2チームは互いのことをとてもよく知っている。アメリカは7月17日(日本時間18日)の強化試合で105-79と勝利し、オリンピックのグループフェーズでも110-84と勝利を収めた。

一方でセルビアはニコラ・ヨキッチが8月6日の準々決勝オーストラリア戦で支配的な活躍を見せ、オーバータイムの末に95-90で勝利している。

ヨキッチはアメリカ相手の3連敗を回避できるのか。『スポーティングニュース』が準決勝を展望する。

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アメリカ対セルビア、パリオリンピック2024準決勝展望

今大会のアメリカは史上有数のメンバーがそろったチームだ。レブロン・ジェームズは39歳にして世界最高のひとりとして奮闘を続けている。グループフェーズで平均14.3得点、7.3アシスト、6.7リバウンド、フィールドゴール成功率64.3%を記録した。

ケビン・デュラントも好調だ。グループフェーズのセルビア戦では、開始から最初のFG8本すべて沈め、23得点をあげている。

スター選手でまだ本領を発揮していないのが、ステフィン・カリーだろう。グループフェーズで3ポイントショット成功率が26.3%にとどまった。だが、それが永遠に続くことはないはずだ。

アメリカにはセルビアの狙いに対抗できる素晴らしい人材がそろっている。だからこそ、これまでの対戦で比較的容易に勝利してきた。

セルビア最高のスコアラーのひとりは、ボグダン・ボグダノビッチだ。3P成功率48.0%を記録し、平均18.5得点をあげている。チーム3番手はバシリイェ・ミチッチ。世界有数のパサーである巧みなガードで、3Pシューターとしても有能だ。

アメリカにはドリュー・ホリデー、デリック・ホワイトと、オールディフェンシブチーム選出のガードたちもいる。国際大会で各国のガードは彼らのボールに対するプレッシャーをかいくぐれていない。ボグダノビッチとミチッチも、最初の対戦で平凡な出来だった。

一方で、ヨキッチをスローダウンさせられる選手はいない。グループフェーズでのアメリカ戦でも20得点、8アシスト、5リバウンドを記録。準々決勝のオーストラリア戦では、21得点、14リバウンド、8アシストをマークしている。

ただ、コート上のベストプレイヤーがセルビアの選手だとしても、アメリカの層の厚さはそれを上回るはずだ。同じ相手に3連勝するのは大変なことだが、ジェームズ擁するアメリカはやってのけるだろう。

予想:アメリカ勝利

アメリカ対セルビアの注目ポイント:ニコラ・ヨキッチを止められるのか

NBAで本当にヨキッチを止めることができた選手はいない。だが、オリンピックではそれがもっと容易になる。それは指揮官のおかげだ。ヨキッチは今大会でボールを持つことが減っており、セルビアはそれで苦しんでいる。そして彼がコートに立っていない時は、いつも完全に崩れてきた。

アメリカはそのヨキッチが休んでいる時間を生かす必要がある。また、ヨキッチに様々な選手をつかせることができるだろう。ジョエル・エンビード、バム・アデバヨ、アンソニ-・デイビスが、それぞれヨキッチを守るはずだ。NBAではジェームズもヨキッチにつくことがあった。それも選択肢となるかもしれない。

アメリカのロスターは万能で、様々なスタイルでプレイすることができる。最初の対戦で、スティーブ・カー・ヘッドコーチはガードとビッグマンをより起用することを選んだ。ジェイソン・テイタムは試合に出ることすらなかった。カーHCは同じ戦略を用いて、アデバヨとデイビスを同時起用し、サイズでヨキッチに対抗しようとするかもしれない。

原文:USA vs. Serbia prediction, picks, odds: Can Nikola Jokic pull off upset in 2024 Olympics basketball semifinals?(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Stephen Noh started writing about the NBA as one of the first members of The Athletic in 2016. He covered the Chicago Bulls, both through big outlets and independent newsletters, for six years before joining The Sporting News in 2022. Stephen is also an avid poker player and wrote for PokerNews while covering the World Series of Poker from 2006-2008.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。