ニコラ・ヨキッチを擁するナゲッツが優勝できる3つの理由|NBAファイナル2023

Gilbert McGregor

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デンバー・ナゲッツの歴史的なシーズンが続いている。球団史上初となるウェスタン・カンファレンスの第1シードを手にした彼らは、NBAプレイオフ2023のここまでの3ラウンドで支配的なパフォーマンスを披露してきた。球団の歴史で初めてとなるスウィープ(4勝0敗)も達成したばかりだ。

次にナゲッツは球団史上初のNBAファイナルに臨む。対戦するのは、ジミー・バトラーを擁するマイアミ・ヒート。史上2チーム目となる第8シードからのNBAファイナル進出を果たすなど、こちらも歴史的なシーズンとしている。

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ロサンゼルス・レイカーズとのウェスタン・カンファレンス・ファイナルを制してから、ナゲッツには準備するための時間がたくさんあった。マイケル・マローン・ヘッドコーチもそれを自覚している。

ヒートとのシリーズを前に、マローンHCは「我々にとって最大の挑戦になる」と話した。

「NBAファイナルだ。球団史上初の優勝を目指している。我々がやってきたことの中で最も大変なものになるだろう。そしてそうあるべきだ」

これまで直面したことのない挑戦に向けて用意しているナゲッツ。いくつかの兆しは、6月1日(日本時間2日)に第1戦が行われるシリーズでヒートを倒すための準備があることを示している。

Nikola Jokic
(Getty Images)

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ナゲッツがNBAファイナル2023で優勝する3つの理由

ニコラ・ヨキッチの支配力

ここまでのプレイオフでヨキッチは卓越した出来を見せている。NBAファイナルを前に平均29.9得点、13.3リバウンド、10.3アシスト、フィールドゴール成功率53.8%、3ポイントショット成功率47.4%という数字だ。

MVP受賞2回のヨキッチは、この歴史的なプレイオフでの戦いにおいて、平均約30得点を含むトリプルダブルを達成している。実際、今ポストシーズンの8回のトリプルダブルのうち半分で、ヨキッチは30得点超をあげてきた。西地区決勝第1戦では、34得点、21リバウンド、14アシストという怪物級の数字だ。

いかにヨキッチを止めるか、少なくともスローダウンさせるか。ファイナルでヒートが向き合うことになるこの問題の答えは、今のところどのチームも見つけていない。

今季ヒートと対戦した2試合で、ヨキッチは平均23.0得点、12.0リバウンド、10.0アシストを記録している。FGは29本中20本成功(69.0%)だ。レギュラーシーズンでの対戦が指標となるなら、前述の答えはヒートも持っていないということになる。

ヨキッチが活躍すれば、ナゲッツも活躍する。チームがここまで勝ち進んだのは当然だ。ヨキッチが支配的なプレイを続けられれば、ナゲッツはシリーズが終わった時、ラリー・オブライエン・トロフィーを掲げているだろう。

どこよりも大きなホームコート・アドバンテージ

レギュラーシーズンでナゲッツはホームでリーグトップとなる34勝7敗を記録した。NBAファイナルに至るまでの道のりでも、8勝0敗と完璧な成績だ。

ヒートを上回るレギュラーシーズン成績だったナゲッツには、NBAファイナルでホームコート・アドバンテージがある。第1戦と第2戦、必要であれば第5戦と第7戦をホームで戦えるのだ。これはナゲッツにとって極めて良い兆候となる。

ホームコート・アドバンテージがナゲッツのアドバンテージとなる理由として大きいのは、デンバーが高地ということだ。どちらのチームにも影響があるが、より大きな影響を受けるのは対戦相手のほうだろう。

プレイオフを通じ、層の厚さという問題に対処してこなければならなかったヒートにとって、疲労の蓄積が大きな要素となるのは確かだ。

レギュラーシーズンでヒートはロードで17勝24敗だった。プレイオフでは6勝4敗だが、ナゲッツの独特な高地でのホームコート・アドバンテージは、乗り越えがたいハードルとなるかもしれない。

ジャマール・マレーと強力な攻撃

ナゲッツの攻撃で優れているのはヨキッチだが、マレーほど好調の選手はいないかもしれない。

レイカーズとの地区決勝では、平均32.5得点、FG成功率52.7%、3P成功率40.5%、フリースロー成功率95.0%を記録。第3戦の前半には30得点をあげている。

今プレイオフのナゲッツの15試合のうち、ヨキッチとマレーはそれぞれ7試合でチーム最多得点を記録した。彼ら以外の選手がチーム最多得点だったのは、ファーストラウンドのミネソタ・ティンバーウルブズとの第3戦でのマイケル・ポーターJr.だけだ。

今ポストシーズンでナゲッツは3敗しか喫していないが、マレーが最多得点を記録した試合では6勝1敗だ。

そしてナゲッツが怖いのは、ヨキッチとマレーのコンビに続く選手たちがいるからだ。ポーターJr.(14.6)、アーロン・ゴードン(13.0)、ブルース・ブラウン(12.2)らが、ポストシーズンで平均二桁得点をマークしている。

バランスのとれた攻撃の結果、ナゲッツはポストシーズンで最高となるオフェンシブレーティング(119.7)を記録しているのだ。

ヒートは様々なサポーティングキャストが活躍してきたが、ナゲッツの攻撃力はレベルが違う。NBAファイナルの歴史では、より得点が多いチームが負けていない(こちらを参照)。

ナゲッツの攻撃におけるあらゆる要素は、ヒートを苦労させることになるだろう。

原文:Three reasons the Nuggets will win the 2023 NBA Finals, including Nikola Jokic's continued dominance(抄訳)

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Gilbert McGregor

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Gilbert McGregor first joined The Sporting News in 2018 as a content producer for Global editions of NBA.com. Before covering the game, McGregor played basketball collegiately at Wake Forest, graduating with a Communication degree in 2016. McGregor began covering the NBA during the 2017-18 season and has been on hand for a number of league events.