【ベラトールMMA】『ベラトール 206』メインカード出場ファイター紹介:ヴァンダレイ・シウバ

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ヴァンダレイ・シウバは、MMA(総合格闘技)を世界的な人気ファイトスポーツに押し上げることに多大なる貢献をした、MMA界のレジェンド中のレジェンドだ。日本では“戦慄の膝小僧”、アメリカでは“ジ・アックス・マーダラー(斧を持った殺し屋)”の異名で呼ばれた。それは、ムエタイ仕込みの強烈なヒザ蹴りと、回転の速い破壊力抜群のフックで、これまでKOの山を築いてきたからだ。

13歳でブラジルの名門ジム・シュートボクセに入門し、1996年にプロデビュー。ブラジルローカル大会や、初期UFCで経験を積んだヴァンダレイのその才能を開花したのは、1999年からPRIDEに参戦し始めて以降だ。その荒削りながらも超アグレッシブなファイトで白星を重ね、2001年3月、“グレイシーハンター”として絶頂期だった桜庭和志をわずか1分38秒TKOで下し、一躍大ブレイクを果たした。

桜庭とのライバル抗争は3度に渡って繰り広げられ、ヴァンダレイが全勝している。さらに田村潔司、吉田秀彦、近藤有己ら日本のトップ選手を総なめにし、“主食・日本人”とも揶揄されたほどだ。PRIDEでは初代ミドル級(現在のライトヘビー級)王者にもなり、引き分けを挟んで16連勝を記録。“PRIDE絶対王者”の名を欲しいままにしたのだ。

2008年にPRIDEが活動を停止すると、主戦場をアメリカに移し、UFCに復帰する。キース・ジャーディン、マイケル・ビスピン、カン・リー、ブライアン・スタンという大物を持ち前の打撃で撃破し続けた。また、勝っても負けても真っ向勝負のファイトは、戦績以上にファンのハートをがっちりとつかみ、2007年以降のUFCで9戦の内、実に7度のファイトボーナス(ファイト・オブ・ザ・ナイト5回、KO・オブ・ザ・ナイト2回)を獲得した。

ベラトール MMAには2017年6月に初参戦。UFC時代から舌戦を繰り広げた因縁のチェール・ソネンと対戦したが、ソネンの執拗なタックルに持ち味を消され、判定負けを喫している。

そして、ベラトールMMA第2戦目となる『ベラトール 206』で対戦するランペイジとは、これまで3度対戦し、ヴァンダレイの2勝1敗だ。PRIDE時代にヴァンダレイが2度、大激闘の末にヒザ蹴りでKOし、UFCでは逆にランペイジがパンチでKO。今回が15年に及ぶライバル関係の決着戦となる。

また、ヴァンダレイ自身、ランペイジ戦後に政界への転身を表明しており、今回がファイナルマッチとなる可能性も高い。“ミスターPRIDE”とまで呼ばれた勇者の“最後の闘い”、見逃すわけにはいかないだろう。

 

ヴァンダレイ・シウバ

生年月日:1976年7月3日(42歳)

国籍:ブラジル
身長:180cm
体重:93kg
リーチ:188cm
階級:ライトヘビー級
プロ戦績:35勝13敗

 

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堀江ガンツ Gantz Horie

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栃木県出身。プロレス・格闘技ライター。『紙のプロレスRADICAL』編集部を経て、2010年からフリーランスで活動。『KAMINOGE』を主戦場に『Number』『週刊プレイボーイ』『BUBKA』『昭和40年男』など、多くの媒体で執筆。『Number Web』ではコラムを連載中。主な著作に『闘魂と王道 昭和プロレスの16年戦争』(ワニブックス)がある。WOWOW『UFC-究極格闘技-』などテレビ解説も務める。