【特集】間近の迫力と選手たちの神対応! バレーはライブで見るべき - これを知れば楽しさ倍増!狩野舞子に聞く、バレーボールの魅力(ライブ観戦編)

Sporting News Japan Staff

【特集】間近の迫力と選手たちの神対応! バレーはライブで見るべき - これを知れば楽しさ倍増!狩野舞子に聞く、バレーボールの魅力(ライブ観戦編) image

Vリーグの試合に行くと、選手たちとの距離感の近さに驚かされる。

試合中は、2mを超える高身長の選手たちの迫力あるプレーを間近で見ることができるし、試合後にはファンが選手にサインをもらったり、直接プレゼントを渡したりする。

狩野舞子さんは、現役時代のファンとの関わりを振り返りながら、他のスポーツでは味わえないライブ観戦の魅力を教えてくれた。

狩野舞子05

狩野舞子:2007年に久光製薬スプリングスに入部し、実業団でのキャリアをスタートさせる。世界2大リーグといわれるイタリアとトルコでプレーし、海外挑戦も経験。代表では、2012年のロンドン五輪で銅メダルを獲得した。国内復帰後は、久光製薬とPFUブルーキャッツで活躍。2018年4月に現役引退を発表し、現在はDAZNで解説やリポーターを務めるなど、活躍の場を広げている。

テレビでは感じられない迫力

——バレーボールを始めて会場で観戦したときは、その迫力に驚かされました。

ありがたいことにテレビでたくさん放映してもらっていて、昔からバレーボールはテレビで見てますっていう方や、試合をよく見てますって言ってくださる方が多いです。テレビでもすごくおもしろいとは思いますが、実際に会場に行って目の前で見ると、選手のジャンプや、ボールを叩く音など、迫力が全然違います。

あとは単純に、選手たちを目の前にして、「こんなにサイズが大きいんだ!」っていうのを感じてもらいたいです。私も(初めて)会った人に、「狩野さんってそんなに大きいんですね」っていう風によく言われます。

だから、できれば会場に行っていただいて、その場の迫力とかを感じてもらいたいです。コートの近くで見てもらえると、どういう声かけをしているのか、選手がどういう目線でプレーをしているのかわかるので、そこも魅力だと思います。

スパイカーは、跳ぶ前に一度相手のコートを見て狙う場所を定める(写真:JTサンダーズのトーマス・エドガー)

▲超高身長の選手のど迫力のスパイクが見られる(写真はJTサンダーズのトーマス・エドガー)

手紙は必ずすべて読む。ファンサービスも神対応!

——試合後なども、選手とファンの距離はすごく近いですよね。プレゼントを貰ったりするのは嬉しいものですか?

いつもファンの方がいるところを通ってバスに乗りますが、名前を呼んでいただいたら嬉しいですし、メッセージカードや手紙を渡してもらうことも、すごく嬉しいです。

選手は必ず手紙に目を通しますし、捨てたりする選手はいないと思います。必ず全てに目を通して、「ああ、こんな人が応援してくれるんだ」っていうのを感じています。

他のスポーツよりは距離感が近いかもしれないですし、一緒に写真を撮ったりすることもあるので、そこはすごく良いところなんじゃないかと思います。

——全日本の時よりもVリーグの方が、ファンとの距離近かったりするんですか?

そうですね、代表の時は警備が厳しいので。毎日試合が続いていくので、ファンのところに行くことはなかなかできず、すぐにバスに乗り込んじゃいます。

Vリーグの時は各地方をまわって試合をするので、その地方の方が来てくださっているし、できればファンの方のいるところに行って、いろいろ対応するようにみんな心がけています。

——代表戦の後とかやっぱりファン増えますか?

増えますね。代表に入ると、それだけ知名度も上がるので、応援してもらうことは多くなりました。

——プレゼントも増えます?
まあ、選手によっては増えるんじゃないでしょうか(笑)。

——狩野さんはどうでしたか?

私はそんなに(増えません)でした。ファン層にもよると思います。男性ウケするタイプの選手と女性ウケするタイプの選手とでは、プレゼントの種類にも違いが出て来たりとかします。他の選手がもらったプレゼントを見て楽しんだりもします。

——ファンの人たちには、それぞれ推しメンがいるんでしょうか?

そうですね。チーム自体をずっと応援してくれている人もいますし、その中でこのチームのこの選手って決めて、ユニフォームを着て応援してくださる方もいます。もちろん、単純にバレーボールを楽しみに来ている方もいるので、いろんな方がいると思います。

ファンと触れ合うVリーグの選手たち

▲会場での観戦は、選手との触れ合いも魅力(写真はジェイテクトSTINGSの選手たち)

ちなみに海外リーグでは……

——狩野さんはイタリアとトルコでもプレーされていましたが、ファンは日本と違いました?

ファンはもう熱狂的ですね。日本のファンの方も、もちろん本当に応援してくださるんですが、(海外は)自分がこのクラブを応援するってなったら、毎試合来て、すごい声を出して、一生懸命応援してくれます。だから相手のチームに対してブーイングも普通に起きますし、たまに物が投げ込まれたりということも本当にありました。

——トルコといえば、サッカーの香川真司選手がベシクタシュに行きましたよね。

私もベシクタシュでプレーしていましたが、やっぱりファンがすごいですね。熱狂的なファンが怖いのも少しありましたけど、試合の時に普通に「マイコ」って呼んでくれて、めちゃめちゃ応援してくれる。加入してから、すぐにフレンドリーに歓迎してくれて応援してくれたので、そこはすごく嬉しかったです。逆に悪いプレーをすれば、ブーイングとまではいかないですが、そういう態度を取られたりします。それが海外のプロの世界の洗練なのかなとも思いましたね。

トルコ人のバレーボールファン

▲トルコでは人気スポーツのバレーボール。ファンも熱狂的(写真は2015年のヨーロッパ競技大会)

まとめ「現地観戦は、ここが魅力!」

<生の迫力>

  • ビッグサイズの選手たちのジャンプ、スパイクなどの音

<選手たちの神対応>

  • 代表ではあまり近づけない選手たちでも、Vリーグではサインや写真撮影に気軽に応じてくれる
  • プレゼントや手紙は、すべてに目を通してもられる


取材:早坂卓真
撮影:深田玲子
グラフィックデザイン:Nera Omllero

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狩野舞子に聞く、バレーボールの魅力

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。