東京五輪・男子サッカー決勝…ブラジルが2連覇!延長戦の末、金メダルはカナリア軍団が獲得

Tasuku Okawa

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8月7日、東京オリンピック・男子サッカー決勝、U-24ブラジル代表対U-24スペイン代表の試合が横浜国際総合競技場で行われ、2-1でU-24ブラジル代表が2大会連続となる金メダルを獲得した。

日本との準決勝を制し決勝に進んでいたスペイン。デ・ラ・フエンテ監督は先発にGKウナイ・シモン、MFペドリ、FWダニ・オルモ、FWミケル・オヤルサバル、FWマルコ・アセンシオら中心メンバーを起用した。対する前回王者のブラジルは、主将のDFダニ・アウベスをはじめ、欧州で活躍するFWリシャーリソン、MFドウグラス・ルイスらが先発に名を連ねた。

試合は両チームとも慎重なスタートを見せ、前半は一進一退の攻防が続く。まず36分には、ウナイ・シモンがブラジルFWマテウス・クーニャを倒してしまい、VARの末ブラジルがPKを獲得する。だが、リシャーリソンの右足から放たれたボールは、無情にも枠の上に飛んでしまう。

だが前半のアディショナルタイムも1分を過ぎたあたりだった。左サイドのMFクラウジーニョがクロスを入れると、深い位置で折り返したのはなんと右SBのダニ・アウベス。超攻撃的SBがらしいプレーを見せると、ボールの落下点にいたマテウス・クーニャがトラップし、落ち着いて流し込んでブラジルが先制した。

 

Matheus Cunha 080721

反撃に出たいスペインは後半開始直後から動く。デ・ラ・フエンテ監督はミケル・メリーノに代えてカルロス・ソレール、そして日本戦では値千金のゴールを上げたアセンシオを下げ、新進気鋭のブライアン・ヒルを投入した。

その交代策が実ったのは60分過ぎのこと。右サイドを抜け出したソレールが中央へクロスを送ると、オヤルサバルが豪快なボレーで合わせスペインが同点に追いついた。さらに89分にはブライアン・ヒルが一瞬のカットインから強烈シュートを放つ。だが、これは惜しくもバーを叩き、試合は同点のまま延長戦にもつれ込む。

すると、延長戦後半108分、ブラジルがついに膠着状態を打破する。右サイドからの大きなサイドチェンジを受けたマウコムが、マークについていたヘスス・バジェホを巧みなトラップで置き去りにし、豪快なシュートをファーに叩き込む。刹那、スタンドの各所からブラジル関係者と思わしき面々が歓喜の声が上がった。

スペインも最後まで必死に反撃を試みるも、試合は結局このまま2-1で終了。タイムアップ直後にはメンバーが一斉にピッチに入り「カンピオーン!(チャンピオン!)」と喜びの声を上げた。長かった東京五輪のサッカー競技もこれですべて終了。延長戦でスペインを突き放したブラジルが、リオ五輪に続き2大会連続で金メダルを獲得した。

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