カーリング女子日本がスイスを破り、初の決勝進出! フィギュアりくりゅうペアもフリー進出:北京五輪第15日目

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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スイスを下し、初の決勝進出に歓喜する日本女子代表ロコ・ソラーレ

現地時間2月18日、北京冬季オリンピックの第15日目、カーリング女子の準決勝が行われ、女子日本代表のロコ・ソラーレ(吉田知那美、吉田夕梨花、鈴木夕湖、藤澤五月、石崎琴美)がスイスを破り、初の決勝進出で銀メダル以上が確定した。また、フィギュアスケートのペア・ショートプログラムで三浦璃来と木原龍一組が8位となり、フリースケーティングに進んだ。

ロコ・ソラーレが日本カーリング史上初の五輪決勝進出

1次リーグ最終戦でスイスに敗れながらも、スウェーデンが韓国に勝ったことで4強入りし、決勝トーナメントの準決勝に進んだ日本代表のロコ・ソラーレ。準決勝は前夜の相手スイスと対戦となった。

日本が第2エンドで1点先制し、後攻の第3エンドで大量得点を狙いたかったが、1−1に抑え込むだけでチャンスをものにできず。第4エンドでスイスに1点リードされるも、第5エンドで藤澤がダブルテイクアウトを決め、4点獲得のビッグエンドで逆転に成功する。

それでも簡単に勝ちムードを作らせてくれないスイスは、ショットミスを犯しながらも、第7エンドで3点奪い、6−5まで追い上げてくる。大量得点のチャンスをお互いものにできないなか、失点を最大限防ぐ攻防の末、藤澤がスーパーショットを連発し、1失点に抑えると、第10エンドでも冷静にスイスの作戦を崩していった。

後攻の日本の最終ドロー。ハウスの白サークル内にスイスのストーンが残るなか、それを弾き出すか、よりサークルの中心に近い位置に置きに行くか。後者を取った藤澤のドローは、見事赤サークル内に残り、8−6でスイスに勝利した。

前夜、一度は敗退を覚悟しながらもスウェーデンに救われた日本だが、全員でアイス(フィールドの氷の状態)を読み、ミスをしても支え合って、日本カーリング史上初の五輪決勝進出をつかんだ。

藤澤は前夜のスイス戦中には迷いがあり、それが敗戦に影響したというが、「みんなで話し合って、気持ちをしっかり持ってこの試合に入れた」と話した。試合前にはJDリンドコーチが、メンバーの手にメッセージを書き記した。藤澤の右手の甲には「BE SATSUKI(五月らしく)」と書かれていたが、その言葉通り、自分らしさを信じて立て直した。吉田知那美も、6−5に追いつかれた場面について「まだ1点アップなんだ」と捉え、自分たちらしく振る舞えたという。

20日の決勝は1次リーグで敗れた相手でもある英国と対戦する。藤澤は「決勝も自分たちの試合を全員で戦いきるだけ」と言い切り、初の金メダル獲得に挑む。中継は20日10:05からNHK総合で生放送される。

団体で銅獲得に貢献の"りくりゅう"がペアのフリー進出

フィギュアスケートのペア・ショートプログラムでは、三浦璃来と木原龍一の"りくりゅう"が、8位となる70.85点をマークし、全19組中(内ハンガリー組は棄権)・上位16組までのフリースケーティング(19日)に進出。三浦のジャンプが回転不足となるミスもあったが、トリプルツイストなどのリフト技やコンビネーション面ではしっかり魅せる内容だった。

ミスを気にする三浦だったが、「自分たちが楽しんで滑れるように頑張りたい」と気持ちを切り替えた。3度目の五輪にして初のフリー進出となる木原は、「ミスがあったなかでも70点台に乗ったのは良かった」「5番以内に入ることを目標に」と話した。

団体のペア・フリーでは、日本の銅メダル獲得に貢献する会心の演技で2位だったこともあり、入賞だけではなくメダルにも期待がかかる。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。