天才武藤ラストマッチ! 2.21『武藤敬司引退試合 プロレス"ラスト"LOVE~HOLD OUT~』放送予定・PPV配信先・対戦カード・無料視聴

Daniel Yanofsky

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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1984年のデビュー以来、武藤敬司は世界中のプロレスファンをエキサイトさせ、魅了してきた。武藤自身、あるいはグレート・ムタとしてのキャリアは『プロレスリングマスター』の異名通り、39年の試練を乗り越えてきた輝かしいものだ。

昨年末60歳を迎えた武藤が、2月21日、古巣である新日本プロレスのトップスターとの試合で現役生活にピリオドを打つことになった。

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その天才的なセンスでもってプロレスを「アート」だと公言し、「ゴールの無いマラソン」とも表していた武藤だが、その身体は満身創痍だった。日常生活に影響を及ぼしていた長年の膝や腰の故障や、後輩の大谷晋二郎が試合中に大怪我(頸髄損傷)を負ったことなどから、引退を決めた。

『武藤敬司引退試合 プロレス"ラスト"LOVE~HOLD OUT~』と名付けられたラストマッチは、プロレスリング・ノアとしてもグループ団体のDDT、東京女子プロレスに加え、新日本プロレス、全日本プロレス、DRAGON GATEからもゲスト参戦する年間最大級のイベントとしても行われる。武藤自身が記憶に残る大勝負をいくつも演じてきた東京ドームを舞台に、元IWGPヘビー級王者の内藤哲也と対戦する。

武藤は世界各地でチャンピオンベルトを巻いた。IWGPヘビー級、IWGPタッグ、NWA世界ヘビー級、三冠ヘビー級王座、世界タッグ王座、WRESTLE-1、そして58歳でのGHCヘビー級戴冠で日本3大メジャー団体タイトル獲得を達成。さらにはGHCタッグ王座獲得でタッグタイトル部門でも同様に達成した。シングルトーナメントでは1995年にG1クライマックス優勝を果たし、全日本時代はチャンピオンカーニバルを3度制した。

柔道全日本強化指定レベルの有望選手として新日本プロレスに入門した武藤は、故アントニオ猪木や道場長・山本小鉄らから指導を受け、1984年10月にデビュー。同期でのちに『闘魂三銃士』としてともに新日本を牽引することになる蝶野正洋、橋本真也とのライバル関係を築いた。海外では、スティング、レックス・ルーガー、リック・フレアーらと共闘あるいはライバル関係にあった。

武藤のもうひとつのペルソナであるグレート・ムタとしての最後の試合は、1月22日に行われた。盟友スティングとTNA王者ダービー・アリンと組み、白使(新崎人生)&AKIRA(野上彰)&丸藤正道という、武藤/ムタ自身の歴代パートナーのチームを破った。

武藤敬司としての引退試合の相手は、自身が「熱い試合をしようぜ」と内藤哲也を指名した。内藤は、新日本プロレスの人気ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」のリーダーであり、3度のIWGPヘビー級王者と6度のIWGPインターコンチネンタル王者。G1クライマックスを2度、ニュージャパン・カップも制した。内藤自身はデビュー前から武藤ファンだったことを明かしつつも、「引退する人間は最高の『作品』(=試合)は作れない。悔しい思いを残して引退して貰う」と話し、11年前の惨敗の借りをしっかり返すと予告した。

ムタラストマッチで負った両脚の肉離れを明かし、引退試合に向けてコンディションは良くないと告白した武藤だが、39年のキャリアのフィナーレに向けて最後の力を振り絞る。

ノアとしても年間最大の大一番となるこの東京ドーム大会では、IWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカとGHCヘビー級王者の清宮海斗の頂上対決も予定される。1月21日の横浜アリーナ大会でのタッグ対戦時、清宮の顔面蹴りに激怒したオカダは後日発表されたこの対決についてボイコットも示唆していたが、2月11日、GHC王座防衛戦直後の清宮を急襲し、「ノアファンがムカつくから」という理由で対戦を受諾。その後も記者会見を欠席するなど翻弄し続けたオカダに対し、愚直な若きエース清宮はノアマットで実力を示せるのか注目だ。

もうひとつの頂上対決は新日本プロレスのIWGジュニアヘビー級王者の高橋ヒロム vs. ノアのGHCジュニアヘビー級王者のAMAKUSAだ。高橋は2013年の英国遠征時に組んだ「トーキョートルネード」というユニットで切磋琢磨した誰かを思い出すとして、AMAKUSAに強い想いをみせてきた。同一人物説を「愚問」と付すAMAKUSAだが、「TOKYO TORNADO」と冠されたジュニア頂上対決に向けて、リスペクトとともに新たな頂きを目指すと意気込んだ。10年の時を経た両者の文脈の意味を知るファンにとっては見逃せないだろう。

そのほか、日本のプロレス業界で異端児として活躍したNOAWA論外の引退試合や、全日本プロレスから現三冠ヘビー級王者の宮原健斗、諏訪魔、青柳優馬や、DRAGON GATEからはシュン・スカイウォーカー、KAI、ディアマンテが参戦。ノアと同じサイバーエージェントグループのDDTと東京女子プロレスからはそれぞれ提供試合も行われる。

『武藤敬司引退試合 プロレス"ラスト"LOVE~HOLD OUT~』の開始時間、PPV視聴料金、予定対戦カードなどの情報は以下となる。

『武藤敬司引退試合 プロレス"ラスト"LOVE~HOLD OUT~』の時間帯は?

  • 開催日時:2月21日(火) 16:00

『武藤敬司引退試合 プロレス"ラスト"LOVE~HOLD OUT~』は2月21日(火)の16:00からスタートする。前座試合を含め、全11試合を予定している。

『武藤敬司引退試合 プロレス"ラスト"LOVE~HOLD OUT~』を観るには?

『武藤敬司引退試合 プロレス"ラスト"LOVE~HOLD OUT~』の試合中継は、日本国内ではインターネットTV/動画配信サービスの『ABEMA』で日本語実況版をPPVライブ(生)配信するほか、サイバーエージェントグループの公式動画配信サービス『Wrestle Universe』において、英語実況版をPPVライブ配信する。

ほかのテレビ放送・ネット配信、無料視聴は?

現在、プロレスリング・ノアの試合中継番組は、『ABEMA』のほか、CS(スカパー!)の『FIGHTING TV サムライ』(サムライTV)でも放送されているが、『武藤敬司引退試合 プロレス"ラスト"LOVE~HOLD OUT~』についての放送予定は現時点で確認できない。

無料視聴についても大会後、プロレスリング・ノア公式YouTubeチャンネルでダイジェスト映像の配信の可能性はあるが、PPVで配信されるためフル試合映像配信の見込みは薄い。

『武藤敬司引退試合 プロレス"ラスト"LOVE~HOLD OUT~』のPPV視聴料はいくら?

ABEMAの場合

『ABEMA』の日本語実況版PPV視聴には、会員登録は必須ではないものの、チケット購入には1コイン=1.2円のレートの独自通貨「Abemaコイン」への交換が必須となる。さらに、月額会員サービス「ABEMAプレミアム」(税込980円)に加入すると、各PPVやレンタル料金が20%割引になる。

  • 一般チケット:4160コイン(実質4992円、以下同)
  • Abemaプレミアム加入者向け一般チケット:3320コイン(3984円)
  • 武藤敬司応援チケット(リアルステッカー、デジタル特典付き):5080コイン(6096円)
  • Abemaプレミアム加入者向け武藤敬司応援チケット:4060コイン(4872円)

「ABEMAプレミアム」の登録が初めてなら2週間の無料期間がつき、この期間中にPPVを購入、視聴後にABEMAプレミアムを解除すれば、割引されたPPV価格のみで『武藤敬司引退試合 プロレス"ラスト"LOVE~HOLD OUT~』視聴できる。

「ABEMAプレミアム」自体は、PPV割引だけでなく、ライブ配信中の巻き戻し再生や一時停止が可能になるほか、過去の試合映像やABEMAが扱う莫大な「プレミアム」コンテンツを楽しめる。ABEMAを普段使いする/したい方なら、入って損はないだろう。

また、『ABEMA』では大会直前の生特番を放送予定だ。第2試合まで無料視聴できるという。

Wrestle Universeの場合

『Wrestle Universe』の英語実況版のPPV視聴には、月額見放題契約と個別のPPV視聴料が必要となる。こちらでは英語版実況のみとなるため、日本語実況で楽しみたい場合は『ABEMA』のPPV配信を購入しよう。

  • 月額見放題税込900円+PPV視聴料税込5000円

『武藤敬司引退試合 プロレス"ラスト"LOVE~HOLD OUT~』の開催地

武藤敬司のラストマッチは東京ドームで行われる。プロ野球・読売ジャイアンツのホームグラウンドであり、最大57000人を収容できる国内最大級の球場だ。プロレス業界では、新日本プロレスが毎年1月4日(イッテンヨン)にビッグマッチ『WRESTLE KINGDOM』を開催してきた。

武藤のキャリアにおいても東京ドームは縁深い会場で、新日本在籍時代の1995年10月9日、UWFインターナショナルとの全面対抗戦として行われた髙田延彦との一騎打ちが伝説の一戦として多くのプロレスファンに記憶されている。

『武藤敬司引退試合 プロレス"ラスト"LOVE~HOLD OUT~』対戦カード

  • 第8試合:メインイベント・シングルマッチ/PRO-WRESTLING"LAST"LOVE(武藤敬司引退試合)
    • 武藤敬司 vs. 内藤哲也
  • 第7試合:シングルマッチ/SHINING THROUGH
    • オカダ・カズチカ vs. 清宮海斗
  • 第6試合:シングルマッチ/TOKYO TORNADO
    • 高橋ヒロム vs. AMAKUSA
  • 第5試合:タッグマッチ/FINAL DE LUCHA(NOSAWA論外引退試合)
    • 外道&石森太二 vs. NOSAWA論外 MAZADA
  • 第4試合:6人タッグマッチ/AJPW vs. NOAH
    • 宮原健斗&諏訪魔&青柳優馬 vs. 拳王&中嶋勝彦&征矢学
  • 第3試合:6人タッグマッチ/DRAGONGATE vs. NOAH
    • シュン・スカイウォーカー&KAI&ディアマンテ vs. 丸藤正道&イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.&ニンジャ・マック
  • 第2試合:8人タッグマッチ/DDT提供試合/Dramatic Dream Future
    • MAO&勝俣瞬馬&上野勇希&小嶋斗偉 vs. 遠藤哲也&岡谷秀樹&高鹿佑也&正田壮史
  • 第1試合:10人タッグマッチ/NEW EXPLOSION
    • 小川良成&Eita&HAYATA&クリス・リッジウェイ&ダガ vs. 小峠篤司&YO-HEY&吉岡世起&アレハンドロ&宮脇純太
  • スターティングバトル3:6人タッグマッチ/WORLD WARRIOR BATTLE
    • 杉浦貴&小島聡&ティモシー・サッチャー vs. ジェイク・リー&ジャック・モリス&アンソニー・グリーン
  • スターティングバトル2:8人タッグマッチ/東京女子プロレス提供試合/TJPW Spark
    • 坂崎ユカ&山下実優&中島翔子&辰巳リカ vs. 瑞希&伊藤麻希&渡辺未詩&荒井優希
  • スターティングバトル1:タッグマッチ/STARTING LOVE
    • マサ北宮&稲葉大樹 vs. 稲村愛輝&矢野安崇

※上記対戦カードはイベントの都合や選手の体調によって変更・中止される場合がある。

※本記事は、英語記事を翻訳後、日本向けの情報を追加した編集記事となる。


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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

神宮泰暁 Yasuaki Shingu Photo

日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。