11.20『Historic X-over』新日本プロレス×STARDOM合同興行|放送予定・配信先・無料視聴・対戦カード

Daniel Yanofsky

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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11月20日、新日本プロレスとスターダム(World Wonder Ring STARDOM)がタッグを組み、初の合同興行『Historic X-over(ヒストリック・クロスオーバー)』を開催する。

日本プロレス界を牽引する両団体による歴史的イベントの放送配信予定、配信先(新日本プロレスワールド)、ABEMAなど無料視聴の有無、予定対戦カードについて紹介する。

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1972年設立の新日本プロレスは、2012年1月にトレーディングカードゲームなどで知られるブシロード社の買収により体制を変更。当時は棚橋弘至、中邑真輔らによって「冬の時代」から脱しつつあった時期であり、ブシロード体制になってからは、オカダ・カズチカ、内藤哲也ら新たな潮流が生まれた。のちに世界最大のプロレス団体であるWWEにも影響を及ぼすことになる、一大ユニット、バレットクラブも同体制下で誕生した。

一方のスターダムは2011年1月に旗揚げ以降、日本の女子プロレス団体の一大勢力へと成長。2019年12月のブシロード社の買収によって、さらなる発展を遂げてきた。同時に新日本プロレスと姉妹団体となって以降、スターダムの所属選手は、米国で開催される新日本プロレスのイベントや、新年恒例のレッスルキングダムにも一部選手が参加してきたが、合同興行という形で両団体の主力級選手が一堂に会するのは初となる。

この大会では、来年2023年2月21日に引退する武藤敬司の「化身」グレート・ムタの新日本プロレス凱旋にして、同マットでのラストマッチも行われる。武藤敬司は、1984年のデビュー以来、プロレス界において史上最高かつ最も影響力のあるアイコンのひとりだ。新日本プロレス、全日本プロレス、WRESTLE-1(レッスル・ワン)、プロレスリング・ノアといった各団体の最上位王者となり、合計で30以上のタイトルを経験した。その武藤の最大のライバルであり盟友には、WCWで一斉を風靡したスティング、闘魂三銃士として切磋琢磨した蝶野正洋が含まれる。 ムタ新日ラストマッチは、オカダ・カズチカと矢野通がパートナーを務める。

栄えあるメインイベントは、初代IWGP女子王者を決めるトーナメント決勝戦、KAIRI(元WWEのカイリ・セイン)vs. 岩谷麻優だ。それぞれ史上最高クラスの女子レスラーのひとりとして考えられているKAIRIと岩谷は、誰もが決して忘れることがないであろうベストマッチを目指す。

男女混合イベントのメインイベントを務めることについて、KAIRIは「WWEは、男女もともと混合(ミックスド)なんですね」とNJPW x スターダム Historic X-Over記者会見で語った。厳しい生存競争が日常であるWWEを経験したKAIRIは、「(WWEの)男子(がメイン)の興行のなかに、女子の試合が1枠、もしくは2枠しかない環境でやってきました。で、やっぱり女子レスラー。それでも絶対に負けたくないっていうか。私たちもいい試合ができるんだという気持ちで休みの日でも練習はリングでしてましたし、メインイベントを女子が勝ち取ったときにはみんなで喜んだりとか、それはスターダムも同じだと思います」と話した。

『Historic X-over 2022』が何故、歴史的なのか

現在まで日本国内でも男女のレスラーが出場する大会は数多行われてきた。しかし、男子団体と女子団体の主力スター選手を出し合う、ほぼイーブンでの形での大会は日本プロレス界でも史上初となる。グループ会社同士とはいえ、異例のクロスオーバーであることは間違いない。

それだけにKAIRIは、まさしく「Historic=歴史的」な大会のメインイベントを務める意義を強く感じている。「男女とか、女性・男性関係なく、本当にプロレスが私たちは大好きで、愛していて、少しでもいい試合を届けたいという気持ちでやっている。(現地観戦するファンに向けて)セミで帰らず、メインイベントまで見届けてください。頼みますよ!」と、今回の岩谷戦に懸ける自身の想いを述べた。

そのほか同大会には、ウィル・オスプレイ、内藤哲也、鷹木信悟、棚橋弘至、林下詩美、朱里、ジュリア、中野たむなど、両団体の人気レスラーが出場する。以下、試合開始時間、日程、開催地、予定対戦カードなど『Historic X-Over』についての情報を紹介する。

新日本プロレス x スターダム Historic X-Over 2022はいつ行われる? 

  • 大会名称:新日本プロレス×STARDOM合同興行『Historic X-over(ヒストリック・クロスオーバー)』
  • 配信開始時間:2022年11月20日(日)17:00 〜

『Historic X-over 2022』は、日本時間の11月20日17:00からライブ配信を開始する。ダークマッチとなる第0-1試合は16:00から開始予定となっている。

新日本プロレス x スターダム Historic X-Over 2022:視聴方法・配信先 

日本国内では、新日本プロレス公式動画配信サービス『新日本プロレスワールド』で独占PPV(ペイパービュー=個別有料視聴番組)配信される。

PPV購入には、月額有料会員(見放題サブスクリプションサービス会員)である必要はないが、無料会員登録は必須となり、PPV配信期間(見逃し配信)終了前に退会すると、購入したPPVが視聴できなくなるので注意しよう。月額有料会員でもライブ配信・見逃し配信視聴には別途PPV視聴料は必要になる。

ABEMAやYouTubeなどでの無料配信はあるのか?

インターネットTV『ABEMA』では無料配信の「格闘チャンネル」で新日本プロレスの試合中継の配信実績があるが、有料(PPVやプレミアム)および無料含めて、『Historic X-over 2022』の配信予定は現時点で確認できない。Netflix、Amazon Prime Video、Hulu、U-NEXT、スカパー!(サムライTV、CSテレ朝チャンネル)などほかの配信サービス・放送局でも予定されていない。

地上波のテレビ朝日系列で放送されている『ワールドプロレスリング』枠での扱いは、現時点で不明となっている。

また、新日本プロレスおよびスターダムのYouTube公式チャンネルでの試合映像配信は現時点で予定されていない。

『Historic X-over 2022』の試合映像は、PPV配信期間終了後は『新日本プロレスワールド』の月額見放題(有料会員)サービス内でのコンテンツとして配信が予定されているため、無料配信される可能性は低い。

ただし、ダークマッチとなる第0-1試合「オスカー・ロイベ&藤田晃生&大岩陵平&中島佑斗 vs. LA道場軍(ケビン・ナイト&ゲイブリエル・キッド&アレックス・コグリン&クラーク・コナーズ)」および第0-2試合「スターダム・ランボーマッチ(15選手参加)」は、YouTubeなどで無料配信される可能性はある。

新日本プロレス x スターダム Historic X-Over 2022:PPV視聴料はいくら?

  • PPV視聴料金:税込3980円
  • 販売期間:2022年11月8日(火)12:00 ~ 2022年11月27日(日)23:59
  • 配信期間:2022年11月20日(日)17:00 ~ 2022年11月27日(日)23:59

PPVライブ配信と見逃し配信のセット価格のみとなり、11月27日終日まで見逃し配信が視聴できる。それ以降は、『新日本プロレスワールド』の月額見放題(サブスクリプション)サービス内でのコンテンツとして配信される見込みだ(配信時期不明)。

新日本プロレス x スターダム Historic X-Over 2022はどこで開催? 現地観戦チケットは?

新日本プロレスとスターダムによる初の合同イベントは、東京都江東区の有明アリーナで開催される。同アリーナは最大15000人収容可能となっている。席種は以下となり、大手プレイガイドではインターネットやコンビニ端末経由で販売されている。

チケット前売料金(税込)※11/16時点

  • ロイヤルシート・最前列(特典付):150000円 完売
  • ロイヤルシート・2列目(特典付):100000円
  • ロイヤルシート・3列目(特典付):70000円 完売
  • アリーナA:30000円(当日30500円)
  • アリーナB:15000円(当日15500円)
  • ひな壇:15000円(当日15500円)
  • 2Fスタンド:10000円(当日10500円)
  • 3Fスタンド:8000円(当日  8500円)
  • 4Fスタンド:5000円(当日  5500円)
  • レディースシート(2Fスタンド):10000円(当日10500円)
  • レディースシート(4Fスタンド):5000円(当日  5500円)
  • U-18シート:2000円(当日のみ/要身分証明書) 

ロイヤルシート特典詳細(新日本プロレス公式サイト)

大手プレイガイド一般発売

新日本プロレス x スターダム Historic X-Over 2022 予定対戦カード

  • メインイベント/初代IWGP女子王座決定戦:KAIRI vs. 岩谷麻優
  • 第8試合:IWGP USヘビー級王座戦:ウィル・オスプレイ(王者)vs. 海野翔太
  • 第7試合:CHAOS(オカダ・カズチカ&矢野通)&グレート・ムタ vs. UNEITED EMPIRE(グレート - O - カーン&ジェフ・コブ&アーロン・ヘナーレ)
  • 第6試合:ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(内藤哲也&鷹木信悟&SANADA&高橋ヒロム&BUSHI)vs. UNITED EMPIRE(カイル・フレッチャー&マーク・デイビス&TJP&フランシスコ・アキラ&ギデオン・グレイ)
  • 第5試合:棚橋弘至&林下詩美 vs. 後藤洋央紀&舞華
  • 第4試合:鈴木軍(タイチ&金丸義信)&COSMIC ANGELS(中野たむ&なつぽい)vs. 鈴木軍(エル・デスペラード&DOUKI)&大江戸隊(スターライト・キッド&渡辺桃)
  • 第3試合:トム・ローラー&朱里 vs. ザック・セイバー・ジュニア&ジュリア
  • 第2試合:Queen's Quest(上谷沙弥&AZM&Lady C)vs. Donna del Mondo(ひめか&桜井まい&テクラ)
  • 第1試合:CHAOS(石井智宏&YOSHI-HASHI&YOH)&リオ・ラッシュ vs. House of Torture(EVIL&高橋裕二郎&SHO&ディック東郷)
  • ダークマッチ
    • 第0-2試合:スターダム・ランボー(15選手参加)
    • 第0-1試合:オスカー・ロイベ&藤田晃生&大岩陵平&中島佑斗 vs. LA道場軍(ケビン・ナイト&ゲイブリエル・キッド&アレックス・コグリン&クラーク・コナーズ)

原文:NJPW x Stardom Historic X-Over 2022 date, start time, schedule & card for historic wrestling event

※本記事は、本誌英語記事(著者Daniel Yanofsky)を翻訳、再編集のうえ、追加情報を加えた日本版記事となる。

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Daniel Yanofsky

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

神宮泰暁 Yasuaki Shingu Photo

日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。