8月12日(日本時間13日)、アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターでWNBAリーグ初となるコミッショナーズカップ・チャンピオンシップが行なわれ、昨シーズンのWNBAチャンピオンのシアトル・ストームがコネティカット・サンを79-57で下し、初代WNBAコミッショナーズカップのタイトルを獲得した。
コミッショナーズカップは、WNBAが25周年記念事業の一環として今シーズンから開始したシーズン中に行なわれる新しいトーナメント。スケジュール前半に、1チームあたり10試合がコミッショナーズカップゲームに指定され、その中で最も良い成績を収めたイースタン・カンファレンスとウェスタン・カンファレンスの各1チームが、優勝と50万ドル(約5500万円)の賞金をかけて対戦する仕組みだ。
記念すべき第1回のコミッショナーズカップ・チャンピオンシップは、東地区と西地区のそれぞれのトップのサン(9勝1敗)とストーム(8勝2敗)の対戦となった。
ストームには、その5日前の7日(同8日)に東京オリンピックの舞台で金メダルを獲得したアメリカ代表メンバーであるブリアナ・スチュワートとスー・バード、ジュエル・ロイドが所属。一方のサンにはオリンピック出場選手がいない代わりに、約1か月の中断期間があった。
ストームは試合当日までチーム全員が揃うことがなかったが、スチュワートのフィールドゴール6本中5本成功という活躍もあって、第1クォーターで28-18として10点のリードを奪った。46-35とリードを広げて前半を終えると、第3Qにロイドが調子を上げてチームの22得点のうち7得点をあげると同時に、ストームはサンをわずか5得点に抑え、試合を決定づけている。
コミッショナーズカップの初代MVP(最優秀選手)にはスチュワートが選ばれた。スチュワートは27分の出場で、3ポイントショット4本中3本を含む、フィールドゴール8本中6本を成功させ、17得点、4リバウンド、4スティール、3アシスト、3ブロックを記録した。
「こういう瞬間を迎えるために、私たちはプレイするのです」 とスチュワートは言う。
「何かのために競い、勝者になる。私は最高のプレイをしたかった、自分の仕事を全うしたかったんです」。
そのほか、ロイドは16得点、3リバウンド、3アシスト、バードは10得点、5アシスト、2スティールを記録している。
「いい気分でした 」とバードは話す。
「私たちはこれから常に最初の勝者であり続けるのです。コミッショナーズカップは、私たちのリーグの今後の発展を予感させるものです」。
WNBAのシーズン後半戦は8月15日(同16日)からスタートする。