ダナ・ホワイトがUFC再開の決断を語る 「誰かが最初の一歩を踏み出さなくてはいけない」

Peter Hanson

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UFCのダナ・ホワイト社長はイベントに観客を入れて開催するまでにはある程度の時間がかかると認めた。だが、ホワイト氏は来月には活動を再開すると発表するとともに、誰かが「最初の1歩を踏み出す」ことが必要であるとも言った。

4月24日(日本時間25日)、UFCはトニー・ファーガソン対ジャスティン・ゲイジー戦をメインカードにしたUFC249を5月9日にフロリダで無観客試合の形式で開催することを公式に発表した。これはその後1週間内に連続して行われる3つのイベントの最初のものになる。

元々はファーガソンがライト級王者のハビブ・ヌルマゴメドフに挑戦するカードがニューヨーク市ブルックリン区で行われる予定だった。このイベントが新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期となって以来、ホワイト氏の必死の努力にもかかわらず、UFCは開催できる会場を見つけることができていなかった。

ホワイト氏はいくつもの困難が待ち受けていることを認め、特に関係者の安全確保には入念の注意を払うが、再び立ち上がるためには、誰かが前に進むことはとても重要であると言った。

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「どこかのタイミングで、我々は“どうやって日常を取り戻すか”を決めなくてはいけない。しかも、とても安全な方法で行われなくてはいけない。そのためには、まず飛び出して、何かを始めなくてはいけない。たくさんの金がかかる。けっして安くはない。高くつくことになる」とホワイト氏はヤフー・スポーツに語った。

「関係者全員の健康と安全が心配なのは言うまでもない。選手たち、レフリーたち、会場スタッフたち、すべてだ。多くのコストがかかるし、困難だ。だが誰かが最初のステップを外に踏み出さなくてはいけないのだ」

ホワイト氏はまた新型コロナウイルス感染拡大によって長期的な計画を立てる必要ができたとも言った。

「言うまでもなく、これからの世界は以前とは違ったものになる。そして私は遠い未来のことも考えている。私は観客入りの試合を行うことはこれから長い間できなくなると考えている。その願いは捨てた。それならどうするかだが、多くの物事を視野に入れて考えなくてはいけない」

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「人々は私が再開を急いでいることを見て、私が新型コロナウイルスを真剣に捉えていないと考えているだろう。だがそうではない。私はとても真剣に捉えている。観客入りの試合をするつもりは当分ない。今だけではなく‘、未来のことも既に考えている。もっとも重要なことは全員が安全にイベントを開催する方法だ。多くの観客はそれには必ずしも必要ではない」。

(翻訳:角谷剛)

Peter Hanson