タイガー・ウッズ、テレビ局を救う! 全英OP、18年ぶり高視聴率

Michael McCarthy

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全英オープンの最終ラウンド、1打差で単独首位に立ったタイガー・ウッズは、世界中のゴルフファンを熱狂させた。しかし結局、ウッズは数打及ばず、優勝したのはイタリアのフランチェスコ・モリナリだった。ウッズの活躍で、NBCスポーツの全英オープン中継は、過去18年間で最高の視聴率を記録した。

NBCがスコットランドのカーヌスティ・ゴルフリンクスから中継した最終ラウンドは、5.0%の視聴率を記録した。ウッズが、2000年にセント・アンドリュースのオールドコースでキャリアグランドスラムを達成した時(ABCの中継、7.4%)と、2006年にロイヤルバークデールで優勝した時(ABCの中継、5.0%)以来の高視聴率となった。

<ゴルフチャンネルのツイッター>
全英オープンの首位に立つウッズを表現する言葉は、あり得ない、想像を超えた、不可能だ。 

14度のメジャー優勝を誇るウッズがチャージをかけた最終日の視聴率は、ロイヤルバークデールでジョーダン・スピースが優勝した昨年と比べると38%上昇した。ジェイソン・デイが優勝した2015年の全米プロゴルフ選手権以降、マスターズを除く全てのメジャー大会で、最終日に最高視聴率をマークしている。 

最終日のストリーミングは、67%増加し、3,390万人分を記録した。4日間の総ストリーミング時間は、1億2,500万時間分に達するが、これはNBCスポーツ史上、ゴルフ大会としては最多の数字となった。 

「最終日に世界屈指の一流ゴルファーが見せた、すばらしいパフォーマンスに興奮しています」NBCスポーツ、ゴルフチャンネルのマイク・マカーリー社長は、声明の中で述べた。「ゴルフにとって、偉大な1日となりました」(マカーリー社長)

ウッズ以外にも、NBC中継にはたくさんの見どころがあった。トップ解説者のジョニー・ミラーは、いつも通り、辛口で歯に衣着せぬ物言いだった。度重なる背中とひざの手術を経験したにも関わらず、42歳のウッズが見せた「マーベラス」なスイングスピードに、ミラーは驚嘆していた。タイガーのウェッジショットは、グレッグ・ノーマンを彷彿とさせると、ミラーは述べた。

「今は、2007年かい?」ミラーは、同じく解説を務めるダン・ヒックスに尋ねた。「あのスピードとショットは型にはまっている」(ミラー)。 

しかしNBCの解説者たちは、11番ホールのグリーン周りで、ウッズがリスキーなロブショットを選択したことに疑問を呈した。結局、ダブルボギーとなり、ウッズはそれを取り戻すことができなかった。 

画面を分割して、片方に広告を出し、もう片方で中継を行うNBCの「プレイングスルー」を私はすごく気に入った。このフォーマットを用いたことで、ライブのショットを181本多く放映することができたのだ。ウッズが3位タイで試合を終えたあと、2人の幼い子どもたちと抱き合う感動的なシーンも良かった。 

<ゴルフチャンネルのツイッター>
タイガー・ウッズは、想像上の生き物?

しかしながら、NBCがリーダーボードをあまり映さなかったことは、私をイラつかせた。何度も何度も、順位がどうなっているのか、気になってしまった。テレビ画面下のニュースティッカーとして、簡単に表示することはできたはずだ。 

しかし数年ぶりに、タイガーがメジャー大会の上位に食い込んだ。全てのゴルフ中継を扱うテレビ局は、特に4大メジャー大会で、タイガーが競争力をもって復帰することを祈っていた。彼の復帰を、見事な方法で放映したNBCをたたえたい。 

原文:Tiger Woods helps give NBC best British Open ratings in 18 years
翻訳:Atsuko Sawada

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Michael McCarthy is an award-winning journalist who covers Sports Meda, Business and Marketing for Sporting News. McCarthy’s work has appeared in The New York Times, Sports Illustrated, The Wall Street Journal, CNBC.com, Newsday, USA TODAY and Adweek.