WTAから選手へのメールがリーク、ワクチン未接種者は2週間の隔離で全豪OP出場許可か

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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来年2月の全豪オープン開催地の豪ビクトリア州が全出場者にワクチン接種義務化の動きを見せているなか、10月25日、WTAが選手に対して送ったメールがリークされ、ワクチン未接種者が2週間隔離で出場が可能になるという旨の内容が記されていたことが明らかになった。英国紙『Guardian』などが伝えた。

25日、著名スポーツジャーナリストのベン・ローゼンバーグ氏がWTAからツアー参加選手に対して送られたメールの一文の画像をリークした。リークされたその内容は、12月1日以降、ワクチン未接種の選手がオーストラリアに向けて他国から出発してから72時間以内に陰性のテスト結果を得た上で、14日間隔離しを経れば、全豪OPでプレーできる、という主旨のものだった。

メルボルン当局はあくまで完全な(2回の)ワクチン接種が出場の条件であり、例外はないと強硬姿勢をみせていたが、WTAと連携するオーストラリアテニス協会の働きかけで緩和される動きがでてきた。当然、男子にも適用される可能性がある。

メルボルン当局関係者からほぼ名指しでワクチン接種を推奨されている男子シングルス世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)や、ジョコビッチに同調し、ワクチン接種義務化に難色を示している今季の全米オープン王者ダニール・メドベージェフ(ロシア)、東京五輪王者アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)らにとっても追い風だろう。

現段階ではワクチン接種に対する方針は確定しておらず(公式発表がない)、ビクトリア州のスポーツ担当大臣マーティン・パクラ氏は、地元ラジオ局に「ワクチン未接種の外国人がオーストラリアへの入国を許可されるかどうか、許可される場合はどのような状況で許可されるかについて、オーストラリアテニス協会と連邦政府(国)との間でまだ話し合いの最中です」と語った。

ただ、外国人選手の入国受け入れを決めるのはあくまで連邦政府で、窓口になっているのはオーストラリアテニス協会だとも話しており、「適切な陰性証明を受けた上での2週間隔離で出場可」が通る可能性は高まっているようだ。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。