今シーズンのテニスの四大大会、通称グランドスラムの第3戦であるウィンブルドンが7月3日に開幕した。男子と女子のトップシード選手たちは、この世界でも名高い芝コートで優勝者を決定するために激しい戦いを繰り広げる。
ノバク・ジョコビッチとイガ・シフィオンテクは、いずれも2023年の全仏オープンの男女それぞれのシングルスで優勝したことで、優勝候補としてウィンブルドンに臨む。はたして、2023年のウィンブルドンでの幸運な優勝者たちは、賞金としてどれくらいの額を手にするのだろうか? ここでは、大会の賞金総額と、各ラウンドでの分配方法を紐解く。
ウィンブルドン2023の賞金総額は?
オール・イングランド・クラブは、ウィンブルドン2023の総賞金基金が4470万ポンド(約81億円/1ポンド=約181円換算。以下同)になることを発表した。これは大会史上最高額だ。昨年の大会と比べて、賞金は11.2%増加し、2019年の大会と比べても17.1%増加した。賞金が大幅に増額された項目には、予選ステージが含まれる。予選全体での獲得賞金は約15%増加した。また、1回戦敗退者も今回は5万5000ポンド(約996万円)を獲得し、昨年と比べて10%増加している。
オール・イングランド・クラブの会長であるイアン・ヒューイット氏は、ウィンブルドン2023の賞金に関する発表をした後、「今年の大会で競う選手たちに、過去最高の賞金を提供できることを喜んでいます」と述べた。
「ほとんどの競技で2桁の増加があります。この配分により、シングルスの優勝者と準優勝者の賞金を、パンデミック前の2019年の水準に戻すことを目指しており、同時に大会初期の選手たちにも適切な支援を提供します」
ウィンブルドン2023の優勝賞金はいくら?
2023年には、男子シングルスと女子シングルスの優勝者それぞれに、235万ポンド(約4億3000万円)の小切手が手渡される。この金額は、ノバク・ジョコビッチとエレナ・リバキナが2022年の大会で優勝した際に受け取った賞金と比較して、17.5%増加している。
ウィンブルドン2023の賞金総額内訳は?
男女シングルス
順位 | 賞金 |
---|---|
優勝 | £2,350,000(約4億3000万円) |
準優勝 | £1,175,000(約2億1000万円) |
準決勝 | £600,000(約1億1000万円) |
準々決勝 | £340,000(約6200万円) |
4回戦 | £207,000(約3800万円) |
3回戦 | £131,000(約2400万円) |
2回戦 | £85,000(約1500万円) |
1回戦 | £55,000(約1000万円) |
男女ダブルス
順位 | 賞金 |
---|---|
優勝 | £600,000(1億1000万円) |
準優勝 | £300,000(約5500万円) |
準決勝 | £150,000(約2700万円) |
準々決勝 | £75,000(約1360万円) |
3回戦 | £36,250(約660万円) |
2回戦 | £22,000(約400万円) |
1回戦 | £13,750(約250万円) |
ミックスダブルス
順位 | 賞金 |
---|---|
優勝 | £128,000(約2300万円) |
準優勝 | £64,000(約1200万円) |
準決勝 | £32,000(約580万円) |
準々決勝 | £16,500(約300万円) |
2回戦 | £7,750(約140万円) |
1回戦 | £4,000(約72万円) |
原文:Wimbledon prize money 2023: How much will the winner make? Total purse, breakdown
翻訳:一野洋(スポーティングニュース日本版)