ナダルが全豪OP決勝進出で4大大会通算優勝21回達成に王手

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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テニス4大大会(グランドスラム)の全豪オープン(メルボルン、ハードコート)は、現地時間1月28日に男子シングルス準決勝が行われ、ラファエル・ナダル(スペイン)がマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)をセットカウント3−1(6-3、6-2、3-6、6-3)で破り、3年ぶり6度目の決勝進出が決まった。4大大会通算優勝21回達成まであと1勝となった。

雷雨があったものの会場の屋根が閉じられ、インドア状態となった男子シングルス準決勝第1試合。世界ランク6位で第6シードのナダルに対し、同7位で第7シードのベレッティーニは体調に不調があるのか序盤からミスを多発する。ナダルは手を緩めず、ブレークの機会すら与えずに第1セットを圧倒。第2セットも完全にゲームを支配し、6−2で封じた。

あとがないベレッティーニは第3セットでついに反撃。第8ゲームのブレークを機に3−6で逆襲に成功した。しかし第4セット序盤は膠着気味の展開となり、ここで地力の差がでることになり、ラリー勝負に競り勝ったナダルがそのまま勝利を収め、歓喜の決勝進出を決めた。

ナダルの全豪OP決勝進出はこれで2019年以来3年ぶり6度目となるが、優勝したのは2009年に一度だけ。だが、今回は肉体的な限界説から引退も囁かれたあとだけに、35歳にしてこの快進撃は驚異的であり、ビッグスリーたる所以を示した格好だ。準々決勝では敗れたデニス・シャポバロフ(カナダ)から偏ったジャッジがあったとクレームを受けたが、そんな疑念を吹き飛ばす決勝での試合運びだった。

「私は苦しみながらも戦わなければなりませんでしたが、再び決勝に進めたことは多くのことを意味します」

ナダルは試合後にこう語ったが、13年ぶりの全豪制覇と4大大会通算優勝記録更新を狙う30日の決勝戦では、同2位で第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)か同4位で第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)の勝者と戦う。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。