【テニス】全仏オープン男女シングルス歴代優勝者一覧｜2024年男子はアルカラスが初、女子はシフィオンテクが3年連続4度目

テニス四大大会『グランドスラム』の一つ、全仏オープン（仏スタッド・ローラン・ギャロス）の2024年大会は、8日（土）に女子シングルス決勝、9日（日）に男子シングルス決勝が行われた。

女子はNo.1シードのイガ・シフィオンテク（ポーランド）が2022年以降3年連続4度目の全仏オープン制覇を飾った。

2回戦で大坂なおみにマッチポイントを握られる苦しい展開も味わったシフィオンテクだったが、その逆境を跳ね除けて以降は本来の強さを発揮。決勝のジャスミン・パオリーニ（イタリア）戦では落としたゲームがわずか３ゲームという完勝で、オープン化以降ではモニカ・セレシュ（アメリカ）、ジュスティーヌ・エナン（ベルギー）に次ぐ史上三人目の三連覇を達成した。

一方、20年近くにわたってラファエル・ナダル（スペイン）、ノバク・ジョコビッチ（セルビア）、ロジャー・フェデラー（スイス）がタイトルをほぼ独占してきた男子シングルスは、どちらが勝っても全仏オープン初優勝となるカルロス・アルカラス（スペイン）とアレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）の顔合わせ。準決勝のヤニック・シナー（イタリア）戦でも4時間超えの熱戦を制したアルカラスが、このズベレフ戦でも4時間を超えるフルセットの熱戦を戦い抜き、グランドスラム3勝目を手にした。

ここでは、全仏オープンの歴史、過去の歴代優勝者を紹介する。

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全仏オープンの歴史

全仏オープンは1891年、『フランス選手権』として創設されたフランス人選手のみの国内大会だった。競技も男子部門のシングルス。ダブルスのみで、女子部門が創設されたのは6年後の1897年になってからだった。

国際大会として、フランス人以外にも参加資格が認められるようになったのは1925年、その際に『フランス国際大会』と名称も改められた。

1927年、『四銃士』の名で親しまれたジャック・ブリュノン、ジャン・ボロトラ、アンリ・コシェ、ルネ・ラコステの4人が代表として戦った国別対抗戦、デビスカップで優勝。翌1928年にその覇権を守るべく新設された『スタッド・ローラン・ギャロス』へと会場を移すと、フランスのデビスカップ六連覇もあいまって大会の地位は向上していった。

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アマチュア選手にも門戸が開かれた現在の形となったのは1968年のこと。テニスの四大大会『グランドスラム』の中でオープン化に踏み切ったのは全仏オープンが最初だった。

また、全仏オープンはグランドスラムで唯一、クレーコートでプレーされる大会としても特徴的だ。ハードコートやグラスコート（芝）に比べて球足が遅くなるため、ラリーが長く続くなど、他のサーフェスとは異なるコートに苦戦する選手も多く、「レッドクレー（赤土）の魔物が棲む」と言われるほど、多くの番狂わせを生み出してきた大会としても知られている。

全仏オープンを最も多く制してきた選手は？

男子シングルスでは、ラファエル・ナダル（スペイン）が5年連続制覇（2010〜2014年）を含む合計14回の全仏オープン優勝という、他を寄せ付けない圧倒的な記録を樹立している。

女子シングルスでは、クリス・エバート（アメリカ）の優勝7回が最多。シュテフィ・グラフ（ドイツ）、スザンヌ・ランラン（フランス）の6回がそれに続いている。

全仏オープンテニス 男子シングルス歴代優勝者

全仏オープンテニス 女子シングルス歴代優勝者

※1915〜1919年は第一次世界大戦のため、1940〜1945年は第二次世界大戦のため開催されず。