ジョコビッチが1月の豪大会にエントリー…全豪OP前にワクチン接種か

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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2022年1月1日にオーストラリアで開幕するATPカップにノバク・ジョコビッチ(セルビア)のエントリーが確認された。ジョコビッチがすでに接種をしたか、接種をすることを選択した可能性がある。

ATP(男子プロテニス協会)は、12月7日、オーストラリア・シドニーで来年1月1日から9日まで開催される、16カ国各5選手によるカップ戦「ATPカップ」のグループ分けを発表した。グループAにはセルビアが組み込まれ、エントリーメンバーには男子シングルス世界1位のノバク・ジョコビッチの名前も入った。大会にはトップ20の18人が参加する年明け最初のビッグマッチとなる。

現在、オーストラリアは国外から入国する者に対してワクチン接種状況の開示を義務化している。12月上旬のデビスカップ出場中、接種状況について明かすことを拒否したジョコビッチだが、もし本当にATPカップに出場するのであれば、大会前に接種する意向があるか、すでに接種(1度目か2度目)を済ませたか、そしてあるいはATPカップ開催地のニューサウスウェールズ州が、ジョコビッチを被接種者として受け入れる特例措置をとったかになる。

ただ、1月17日開幕の全豪オープンについては、11月末に大会ディレクターのクレイグ・タイリー氏がワクチン接種義務化の出場条件に特例がないことを正式に認め、全豪OP開催地のビクトリア州首相も接種義務化を改めて強調していた。

11月28日、ジョコビッチの父親はセルビアの地元TV局の取材にワクチン義務化は脅迫的と揶揄し、「息子は全豪オープンに出場しないだろう」と語ったが、その後日、ジョコビッチ当人はデビスカップ準決勝後の会見で、「(私に)何を答えて欲しいのか知っているけど、今夜は答えられない」「日付は言えないが、言うまでもなくオーストラリア(オープン)はもうすぐだから、いずれわかりますよ」と話していた。

仮にATPカップに非接種(14日間の隔離)で出場できたとしても、ワクチン接種を義務化した全豪OPには出場できない。グランドスラム通算優勝21回目の新記録を狙う世界1位のプレーヤーが、わざわざオーストラリアまで来て、目の前の全豪OPに出場しないということがあるのかだが…

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。