準々決勝完勝の大坂なおみ、準決勝は苦手のベンチッチ|マイアミOP

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

準々決勝完勝の大坂なおみ、準決勝は苦手のベンチッチ|マイアミOP image

現地時間3月29日、女子テニスのマイアミ・オープン(米国フロリダ州マイアミ、ハード、WTA1000)はシングルス準々決勝が行われた。世界ランク77位の大坂なおみは、今季の全豪オープン準優勝のダニエル・ローズ・コリンズ(米国、同11位、第9シード)を6-2、6-1で下し、自身初のマイアミOPベスト4入りを決めた。

ここまで3回戦のカロリーナ・ムチョバ(チェコ)戦の不戦勝以外はすべてストレート勝ちを収めてきた大坂。準々決勝の相手は、直近の2019年3月BNPパリバ・オープン(米国カリフォルニア州インディアンウェルズ、ハード、WTA1000)を含め、過去2戦2勝しているコリンズとなったが、スキのないテニスで強さをみせつけた。

同50位のアリソン・リスケ(米国)との4回戦ではサーブに苦しむ場面があったが、この日はしっかり試合勘を取り戻していた。もともと得意な相手とあって力むことなく優位に進め、第5ゲームでのブレイク成功で勢いづいて先勝。第2セットは、コリンズがメディカルタイムアウトをとるなど身体的な不調もありパフォーマンスが低下。大坂にとってはさらに有利となり、6ゲーム連取で完勝となった。奪ったサービスエースは13本だった。

同大会では自身過去最高となるベスト4入りを決めた大坂は、WTA公式サイトによると、「すぐに試合を終えられて良かった。とにかくいいリターンをたくさん打つことに集中しました」と話したという。また、「これが(今大会)初めての夜の試合なので、どんなコンディションになるのかわかりませんでした」と語り、自身のコンディションや天候変化などを気にしながらプレイしたことを明かし、会見中は笑顔もみせていた。

31日(日本時間4月1日)の準決勝では、これまで1勝3敗で負け越しているベリンダ・ベンチッチ(スイス、同28位、第22シード)と対戦する。

昨年の東京五輪女子シングルス金メダリストのベンチッチに対し、大坂は2013年の初対戦時以外は勝てておらず、苦手な相手としている。対戦自体は、2019年の全米オープン(米国ニューヨーク、ハード、グランドスラム)以来、約2年半ぶり。好調の大坂がベンチッチ打破に挑む準決勝は、日本ではスポーツチャンネル「DAZN」で31日24時頃(1日0時頃)から生配信される予定だ。

▶大坂なおみ、女子テニスを観るならDAZNで。スマホやTVでスポーツをいつでも楽しもう

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

神宮泰暁 Yasuaki Shingu Photo

日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。