7年連続最終年間1位達成のジョコビッチ、引退は2年後と示唆

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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男子プロテニス最終戦ATPファイナルズの予選ラウンドロビン初戦に勝利し、7年連続の最終年間1位が確定したノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、引退までの期限について「あと2年」と明かした。『Express』など欧州メディアが伝えた。

11月15日、ATPファイナルズ、シングルス予選ラウンドロビンの初戦、ジョコビッチは世界ランク8位のキャスパー・ルード(ノルウェー)相手に7-6 (7-4),6-2のストレート勝ちを収めたことで、年間最終1位が確定。試合後には、最終1位のトロフィーを受け取った。

7年連続の世界最終1位は、90年代のスーパースター、ピート・サンプラス(米国)の6年連続記録を抜いて単独1位となる。レジェンドの記録を塗り替えたこともあってか、ジョコビッチは授与式でのイタリア語のスピーチのなかで、自身のキャリアについて「あと2年プレーしたい」と述べた(上記Tweetは授与式後の英語インタビューハイライト動画)。1987年5月22日生まれで現在34歳。その言葉通りなら、36歳でキャリアを終えることになる。

ジョコビッチが4歳の時に憧れ、テニスを始めるキッカケを与えてくれたというサンプラスは30代入りするとまもなく斜陽に入っていた。31歳の時点で事実上の引退をしていたことを考えると、ジョコビッチを含め男子ビッグスリー(ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル)の強豪選手としての息の長さは驚異的だ。

記録を超えたとしても、憧れのサンプラスと競っていた意識はないと話したジョコビッチ。できることはまだ残っており、今季ゴールデンスラムの達成は逃したが、あと2年で年間グランドスラム達成に挑戦できる。大きな記録更新としては、ビッグスリーが横並びのグランドスラム通算勝利数20を塗り替え、単独の最多21勝に伸ばすことだろう。

来年1月の全豪オープン出場はワクチン問題により未だ不透明だが、欠場の意思もみせていない。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。