車いすテニスの国枝慎吾が11度目の全豪OP制覇

神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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テニスの4大大会(グランドスラム)のひとつとなる全豪オープン(メルボルン、ハードコート)は現地時間1月27日、男子車いすテニスシングルス決勝が行われ、同種目世界ランク1位の国枝慎吾が、同2位のアルフィー・ヒューエット(英国)をセットカウント2−1でくだし、通算11度目の優勝を決めた。

2021年8月、東京パラリンピックの車いす男子シングルスで自身3つ目の金メダルを獲得した国枝が、今季もグランドスラム初戦を制した。

自国開催のパラリンピックでの金メダル獲得という夢を実現したことで、燃え尽き症候群のような状態に陥っていたという国枝だが、全豪OPが始まってみれば順当に勝ち上がり、24歳のヒューエットとの決勝を迎えた。全仏オープン、全米オープン優勝経験があるヒューエットは、全豪は苦手としており、2017年の初出場以来、初の決勝進出だった。

第1セット、序盤は国枝が貫禄の試合運びを見せる。ヒューエットに第5、第9ゲームでブレークを奪われ、試合の流れを失いかけるも、ここで崩れないのがグランドスラム車いすシングルス優勝通算25回の国枝。第10ゲームから3ゲーム連取でファーストセットを7−5で制した。

第2セット、ヒューエットに押し切られ3−5でセットカウントは1−1に。トイレットブレイクを挟んでの第3セット、第1ゲームで先にブレークを奪った勢いをそのままキープ。ヒューエットが自滅する形で決着がついた(6-2)。これで2年ぶり11度目の制覇となった。

グランドスラム車いす男子シングルス優勝回数は26回に到達。37歳にして世界歴代記録更新を果たした。

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神宮泰暁 Yasuaki Shingu

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日本編集部所属。ボクシング・格闘技担当編集者。