昨年、長女を出産したセリーナ・ウィリアムズが、産後のトラブルに見舞われることとなった。
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ウィリアムズは、9月1日に緊急帝王切開によりアレクシス・オリンピアを出産した後、血栓を患ったことを明かした。
雑誌『Vouge』の特集記事によると、肺塞栓症の発症歴があるウィリアムズは、アレクシスを出産した翌日に息切れを感じ始めたという。
ウィリアムズは2011年にも血栓を発症したためその感覚を覚えており、すぐに看護師に依頼し、CTスキャンによる検査を行った。彼女の予想通り、検査で肺に複数の小さな血栓が発見された。
ウィリアムズには抗凝血剤が投与されたが、予断は許されなかった。血栓のため咳き込んだことで、帝王切開の傷口が開いてしまったのだ。再手術が必要となり、その際に彼女の腹部には巨大な血腫が発見された。最初に彼女の命を救った抗凝血剤により、血腫を起こしてしまったようだ。
出産から6日後、血栓を治療し肺への血流を確保するために、ウィリアムズは血管にフィルターを挿入しなければならなかった。
危機的状態を越えた後も、6週間ベッドから離れることはできなかった。ウィリアムズにとっては試練ともいえる経験だった。
「ときどき、とても落ち込んで『もう、こんなの無理』と感じることもあります」彼女は語っている。「テニスコートにいるのと同じようにつらいと感じる時もあります。たぶん、これが私なんです。産後だれもが感じるプレッシャーやベビーの泣き声を聞くたびに激しく落ち込むようなつらい瞬間について、皆口にはしません」
「何度も激しく落ち込みました。ベビーの泣き声に怒りを感じたら、今度は腹を立てていることに悲しくなる。そして『こんなに美しいベビーがいるのに、なぜ悲しくなるの?』と、罪の意識を感じました。感情を抑えられなくなってしまったのです」。
ウィリアムズは、現在は回復しており、12月30日には産後初の試合にも出場している。2017年の全仏オープンを制覇したエレナ・オスタペンコとのイグジビジョン試合では、2–6、 6–3、5–10で敗れてしまった。
ウィリアムズは当初、今月後半に開幕する全豪オープン(昨年、妊娠中に優勝を果たした大会でもある)、で復帰を望んでいたものの、欠場を表明した。3月にインディアンウェルズで開催されるBNPパリバ・オープンでの復帰を視野に入れていると、彼女は述べている。
原文:Serena Williams reveals she had blood clots after giving birth
翻訳:Ayako Hayashi