大坂なおみは「内なる平和」に入れるか 準決勝プリスコバ戦

Takuma Hayasaka

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全豪オープンの準々決勝でエリナ・スビトリナ(ウクライナ)に勝利し、自身初のベスト4に進出した大坂なおみは、きょうの準決勝で世界ランク8位で第7シードのカロリナ・プリスコバ(チェコ)と対戦する。

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準決勝の後の会見で大坂は、メンタル面についての質問に、「私は落ち着いているときの方がいいプレーができる。落ち着いていない時は試合が難しくなる。ときどき試合中に、“内なる平和(inner peace)”に行き着くことがある。なかなかその領域に入るのは難しいけど、入ってしまえば何も気にならなくなる」と答えた。

大坂が言う「内なる平和」というのは、いわゆる『ゾーン』というものだ。パワーとテクニックを兼ね備えた大坂が、この「内なる平和」に入ったとき、彼女を止められる選手は現在のテニス界には存在しない。

大坂が「全米オープンのときは、ほとんど感情的になることがなかった」と振り返るように、昨年の全米オープンで4大大会初優勝を飾ったときのメンタルは非常に安定していた。しかし、全米オープン後の『東レパンパシフィック·オープン』では、決勝でメンタルが崩れ、優勝を逃した。同会見で大坂は、「あのときは自分にプレッシャーをかけすぎた」と反省を口にした。次戦でもやはり、大坂が気をつけなくてはならないのはメンタルになるだろう。

プリスコバとの対戦成績は大坂の1勝2敗。ツアー通算12勝の26歳は、決して簡単に倒せる相手ではないが、大坂がゾーンに入ることさえできれば優位に試合を進められるだろう。勝利を掴むことができれば、世界ランク1位という日本人にとって未知の領域にも大きく近づく。

「内なる平和」に入る方法については、「わからないわ。ランダムに訪れるのよ」と、まだ模索中の大坂。全米オープンのときの感覚を呼び戻し、強敵を破って決勝に進出できるだろうか。

大坂対プリスコバは、きょう午後1時30分以降にスタートする。


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