四大大会で20勝、フェデラーの時代はいつまで続く?

Dejan Kalinic at Melbourne Park

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ロジャー・フェデラーは、いつまで現役を続けるのだろう?

テニスの四大大会で20勝することは、スイス出身のテニスの王者でも不可能だろうと言われていた。しかし1月28日、メルボルンでその偉業は達成された。

フェデラーは、ロッド・レーバー・アリーナで行われた全豪オープンの決勝で、マリン・チリッチを6-2、6-7(5-7)、6-3、3-6、6-1で下し、20個目のタイトルを手にした。全豪オープンでは、ノバク・ジョコビッチ、ロイ・エマーソンに並ぶ、男子最多6度目の制覇となる。

テニス史上最も優れた選手と評される、彼の時代はいつ終わるのか?

36歳のフェデラーは、昨年も四大大会で2度優勝しており、まだ絶好調である。2016年に膝の手術をしているが、最近の彼の活躍はそれを全く感じさせない。フェデラーの復帰に懐疑的だった声も今では全く聞かれない。

 

 

全仏オープンには今回も出場しないかもしれないが、まだウィンブルドン選手権と全米オープンで優勝を手にできる可能性がある。

フェデラーと共に「ビッグ4」と呼ばれる、ラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マリーも怪我に苦しむ中、一体誰がフェデラーを止められるのか?アレクサンダー・ズベレフやニック・キリオスのような次世代の選手は、四大大会で実力を発揮できるまで育っていない。

フェデラーは試合後、ロッド・レーバー・アリーナの熱狂的なファンに向けてスピーチを行った。彼は涙を流しながらファンに感謝の意を述べたが、いつもと異なり、次の年に関するコメントはしなかった。

後にフェデラーは、オーストラリアのテレビ局「チャンネル7」に、優勝したことに感極まり良いスピーチが出来なかったが、2019年の予定を話し合っていると伝えた。

 

 

フェデラーの20勝には、ナダルが4勝差、ジェコビッチが8勝差で続く。全豪オープンで、フェデラーは決勝まで1セットも落としておらず、このままの調子で行けば、更なるタイトルを獲得するだろう。

フェデラーが引退する予定は今のところない。彼自身が潮時と判断しない限り、通算20勝では終わらないだろう。

原文:Australian Open 2018: Nothing and no one stopping Roger Federer

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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