全米OPテニス2019:グランドスラム優勝回数の記録にかかわらず、セリーナ・ウィリアムズは現役生活を続けていたと明言

Nicholas McGee

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2019年9月8日、ニューヨーク - セリーナ・ウィリアムズは歴代1位のマーガレット・コートに並ぶ24回目のグランドスラム優勝に王手をかけていた。だが戦前、彼女はその記録への挑戦が今もWTAツアーで現役を続ける理由ではないと語った。

 

女子史上最高優勝回数記録に王手をかけていた今年のウィリアムズ

ウィリアムズは9月6日の準決勝でエリナ・スビトリナを6-3、6-1で撃破し、自身33回目となるグランドスラム決勝戦進出を決めた。この時点でメジャー大会決勝戦3連敗中にあり、「4回目の幸運」でビアンカ・アンドレースクを破ることができるかに注目が集まった。

遡れば、2018年のウィンブルドンではアンゲリク・ケルバーに敗れ、その年のフラッシング・メドウズ(全米オープンテニスの開催地)では大坂なおみを相手に物議をかもした敗戦を喫している。

今年の全英オープンでもシモナ・ハレプに完敗したウィリアムズだが、多くのメディアも“今度こそ”はとカナダのティーンエイジャー(ビアンカ・アンドレースク)を相手に圧倒的な優勢にあるだろうと伝えていた。それに加えて37歳のウィリアムズは難産での出産後、母になってからも現役選手として高いレベルを維持していることで、広く称賛の的になっている。

とはいえ、もしグランドスラム優勝回数が歴代1位となる“25回”になっていたとしたら、ウィリアムズが現役を続けていたかどうかは疑問だとされてきた。

 

「記録を破ったとしても、絶対に今でもプレイしていた」

準決勝勝利後の記者会見でそのことを問われると、ウィリアムズは「もし既に(マーガレット・)コートの記録を破っていたとしても、私は絶対に今でもプレイしていました」と明言した。

「今までにもたくさんチャンスがあって、それを逃してきたし、これからもそんなことは何回もあるだろうけど、そのことは気にしていません。なぜなら、私がプレイしているこの時代には多くの素晴らしい選手たちがいるのですから」

「私の今までのキャリアで対戦相手になった選手たちをよく見てください。彼女らを相手にこれだけ勝てたことは自分でも信じられないぐらいです」

ウィリアムズは17歳のときに1999年の全米オープンでマルチナ・ヒンギスをストレートで下し、初のメジャータイトルを獲得した。

その頃にあと20年後も現役を続けていると予言されたらどう思ったかと問われ、ウィリアムズは「私は絶対にそれを信じられなかったでしょう」と答えている。

「17歳の時は、私は28か29で引退して、人生を楽しんでいると思っていました。もしその頃に37歳になってもプレイしているなんて言われたら、たちの悪いジョークだと思ったでしょうね」

 

今のウィリアムズにとって優勝回数は最優先課題ではない

コートもキム・クライシュテルスも出産後にグランドスラムでの優勝を達成している。だが、ウィリアムズはそれを成し遂げることは彼女の最優先課題ではないとも明言した。

「子供を出産した後にカムバックして、それでも優勝することは素晴らしいと思います。それはとても困難なことだからです。私の休みの日は本当の意味での休みではありません。娘とずっと過ごしています。娘に忘れられたくはないですので、可能な限りの時間を彼女と過ごすようにしています」

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

The last 2 years have been my greatest accomplishment

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「何にもまして、私はフルタイムの母親なのです。それが私にとって一番大切なことです。練習が終わったら、家に飛んで帰ります。この前は娘をつれていきたいトランポリンの公園を見つけました。1日の終わりには、娘のそばにいれたことが私にとってもっとも重要なことなのです」

「グランドスラムに出場するのは難しいことです。なぜなら私たちが一緒に過ごす時間がとても少なくなるからです。娘は色々なことがわかりかけてくる年齢になりました。私はそこに一緒にいたいのです。その時間を奪われたくはありません。娘といることを私は何よりも優先します」

9月8日、結果としてウィリアムズはアンドレースクに敗れ、メジャー決勝4連敗となったが、表彰式では、若いアンドレースクを讃えた。母親としての喜びを語り、そして元女王の風格も取り戻したウィリアムズ。来シーズンもグランドスラム優勝に挑む。

 (翻訳: 角谷剛)

 

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※記事はIOC公式サイト『Olympic Channel』提供

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