日本時間5月30日(現地時間29日)、大坂なおみは全仏オープン女子シングルス2回戦で、元世界女王のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)に逆転勝利をつかみ、無事3回戦に進出した。3回戦では、ノーシードのカタリナ・シニアコバ(チェコ)との対戦となる。世界42位のシニアコバだが、ダブルスの現女王であり、決して楽観視できる相手ではなさそうだ。
ダブルスの女王シニアコバはシングルスでも成長中
1回戦に続いて、2回戦も第1セットを4-6で奪われながらも、7-5、6-3の逆転劇で3回戦進出を決めた大坂なおみ。元世界女王アザレンカとの激闘を制して自信を強めたが、日本時間6月1日に予定される3回戦では、23歳のチェコ人選手カタリナ・シニアコバと対戦する。
シニアコバは、全仏オープン1回戦で日比野菜緒を破って本戦に進出したエレナ・ライバキナ(ロシア)を7-6、6-1で撃破。2回戦では世界30位で29シードのマリア・サッカリ(ギリシャ)に7-6、6-7、6-3で逆転勝ちを収めた。
2012年にツアーデビューしたシニアコバは、ジュニア時代からダブルスでその才能を開花させた。2013年の全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープンのダブルスで優勝すると、2014年にタシケント・オープンのダブルスでツアー初優勝、2015年のスパルタ・プラハ・オープンで2度目の優勝を挙げた。その後も、2018年の全仏オープン(穂積絵莉/二宮真琴との決勝)、2019年のシドニー国際(穂積絵莉/アリシア・ロソルスカとの決勝)を制した。
グランドスラム大会の全米オープンを含めたWTAツアーでの準優勝回数も11回と群を抜いており、まさに“ダブルスの女王”としてダブルス世界1位に君臨する。
だが、シニアコバはダブルスだけではなくシングルスの成績も侮れない。ジュニア全豪オープンでの準優勝を始め、2017年の深センオープンでは、シモナ・ハレプを破った上でシングル初優勝を挙げた。2018年には自己最高の世界31位を記録し、今年の全仏でも粘り強いテニスで強豪サッカリ相手に2回戦を突破した。早熟なダブルスでの戦績に比べると、シングルスの成長カーブは緩やかだが、確実に成長している。
プレースタイルは運動量の多い、コート全体を使いこなすオールコートプレーヤーで、ドロップショットなどのテクニカルなショットも豊富で長期戦にも強い。
数字の上では大坂優位
大坂は逆転勝ちが続き、やや試合運びに不安定さが見える。シニアコバと2018年2月のカタール・トータル・オープンの1回戦で初対戦しており、6-4、6-0で圧勝しているが、シニアコバもダブルスでの実績とシングルスでの成長もあり、前回対戦のように圧勝できるかは未知数だ。もっともシニアコバは今年に入ってからランキング15位以上の選手に勝ち星はなく、数字の上では大坂優位は変わらない。大坂の全仏オープン初4回戦(ベスト16)が期待される。
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