プロテニスプレーヤーのビッグ3のひとりとして知られるラファエル・ナダル(スペイン)が、同じくビッグ3のロジャー・フェデラー(スイス)に向け、来年のレーバーカップでのペア復活を要請した。両雄はともに大きなケガで長期療養中にある。
2017年から始まったレーバーカップは、欧州選抜と欧州以外の世界選抜による男子テニスの団体戦。2度の年間グランドスラム達成者であるロッド・レーバー(オーストラリア)の名が冠された。コロナ禍の影響で2020年大会は2021年に延期され、米国ボストンのTDアリーナで開催。ビョルン・ボルグ率いるチームヨーロッパが14対1でジョン・マッケンロー率いるチームワールドを下し、4大会連続の勝利となった。
Winning moments, match by match.
— Laver Cup (@LaverCup) September 27, 2021
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フェデラーは同大会設立に関わり、例年チームヨーロッパの一員として大会にも出場していた。しかし、今季のウィンブルドン選手権後に古傷の右膝の状態が悪化したとして、東京五輪、全米オープンを欠場。3度目の手術を行い、今回のレーバーカップを欠場した。同じくナダルも長年悩まされていた左足の故障により、ウィンブルドン選手権を欠場。そのままシーズンを終えていた。
5回目のレーバーカップは来年9月23~25日、ロンドンのO2アリーナでの開催が発表された(2017年第1回大会の会場となったO2アリーナは、チェコ・プラハの施設)。ナダルは、レーバーカップ公式Instagramの投稿を引用する形で、自身のInstagramのストーリー機能でフェデラーに向け「来年はダブルスを組まないか?」とラブコールを送った。
フェデラーとナダルのペア結成は2017年の同大会で実現。2019年大会でもペア結成が予定されていたが、ナダルの手の故障によりステファノス・チチパス(ギリシャ)に交代していた。ナダル自身は来年の全豪オープンでの復帰を目指している。
フェデラーも引退後はチームヨーロッパのキャプテンを努めたいと語るほど同大会への思い入れも強く、今大会も関係者として見守った。来季の復帰を目指すなかで「ロンドンのO2アリーナのような場所で試合ができるようになることが目標のひとつだ」とも話しており、お互いの状況が順調に回復すれば、両雄が並び立つ可能性は高そうだ。
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