プロテニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、現地時間6月13日、全仏オープン男子シングルス決勝でステファノス・チチパス(ギリシャ)をフルセットの末に下し、逆転優勝を遂げた。キャリア2度目の全仏制覇により、四大大会すべてで2度以上優勝の"ダブルグランドスラム"を達成した。
Merci beaucoup ❤️🏆🇫🇷 #RolandGarros pic.twitter.com/9sec67ivN0
— Novak Djokovic (@DjokerNole) June 13, 2021
ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、そしてジョコビッチという男子ビッグ3からの世代交代が期待される中、四大大会決勝初進出となった22歳のチチパスが第1セット、第2セットと連続で奪った。その流れは決定的にも見えた。
ジョコビッチはこのタイミングでトイレットブレークを取った。試合後の会見で明らかになったが、ジョコビッチはここで下着を着替え、心理状態をリセットしたという。そこからジョコビッチの猛反撃が始まると、アレクサンダー・ズベレフ戦の疲労が残るチチパスは腰痛も響きパフォーマンスを落としていく。気づけばジョコビッチが6-3、6-2、6-4で、4時間11分の死闘を制した。
全仏OP優勝は2016年大会以来2度目に加え、キャリア19回目の四大大会通算優勝となり、フェデラーとナダルが持つ最多通算優勝記録20勝にあと1つとなった。さらに男子では、ロッド・レーバー(オーストラリア)以来52年ぶりに四大大会すべてで2度以上優勝を果たした。ジョコビッチは「私のキャリア、私の人生にとって忘れられない瞬間」と試合直後のインタビューで語った。
初の四大大会制覇を逃したチチパスは、自身のチームやファンへの感謝を述べると共に、「いつか、彼が成し遂げた半分でも達成したい」とジョコビッチへの敬意を示した。
Loved the men's final?
— Roland-Garros (@rolandgarros) June 14, 2021
Catch up on all the moments you might have missed as well as the world's reaction to Nole's day of history 👇#RolandGarros
また、ジョコビッチは試合後、コートサイドで観戦していた少年にラケットをプレゼントした。試合中に受けた少年からの”作戦指示”に対するお返しだったという。「近くで支えてくれたことに対する感謝の印さ」と話した。
6月28日から始まるウィンブルドン選手権はジョコビッチにとっては得意な大会となり、四大大会通算優勝記録20回に並ぶ可能性が高い。さらに東京五輪テニス競技への意欲も示した。
▶テニスを観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう