第99回 日本学生選手権水泳競技(競泳日本インカレ2023) :学校対抗は男子・明治大が3年ぶり8回目、女子・中京大が2年連続3回目の総合優勝!|競技日程・放送配信・学校対抗得点・優勝者 & 記録

牧野豊 Yutaka Makino

第99回 日本学生選手権水泳競技(競泳日本インカレ2023) :学校対抗は男子・明治大が3年ぶり8回目、女子・中京大が2年連続3回目の総合優勝!|競技日程・放送配信・学校対抗得点・優勝者 & 記録 image

第99回日本学生選手権水泳競技大会・競泳競技(競泳日本インカレ)が8月31日(木)から9月3日(日)までの4日間、東京アクアティクスセンターで行われ、学生新記録1、大会新記録3が誕生。学校別の対抗戦では男子は明治大が3年ぶり8回目、女子は中京大が2年連続3回目の優勝を飾った。

今年は4年ぶりの有観客での開催になると同時に、コロナ禍では暫定日程だった4日間開催のフォーマットをベースに、競技種目を組み直して行われた実質的なリニューアル後初の「4日間インカレ」となった(コロナ禍前は3日間フォーマット)。

ここでは、来年のシード権を与えられる上位8校の学校別対応得点と各種目の優勝者成績とコメントを紹介する。

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学校対抗得点

【男子】
1位 明治大 474.5
(3年ぶり8回目の優勝)

2位 日本大 397.0
3位 早稲田大 337.0
4位 近畿大 265.5
5位 中京大 234.0
6位 中央大 219.0
7位 東洋大 175.0
8位 法政大 143.0

以上、来年度のシード権獲得

【女子】
1位 中京大 358.0
(2年連続3回目の優勝)

2位 近畿大 294.0
3位 神奈川大 291.0
3位 法政大 270.0
5位 早稲田大 252.0
6位 東洋大 148.0
7位 同志社大 148.0
8位 明治大 146.0

以上、来年度のシード権獲得

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個人種目 優勝者&コメント

男子自由形

50m→22秒38 須田悠介(早稲田大4年) 初
「直前には同期の今牧がいいレースをして、初日から後輩たちが先輩のために頑張っていたので、負けるわけにはいかないと思い頑張りました。(男女50mで)優勝して早稲田が強いことを証明できたので良かったです」

100m→48秒84 田中大寛(早稲田大4年) 2年連続2回目
「48秒台で優勝を目標にしていたので満足です。(予選、決勝共に自己ベスト更新は)チームメイトからの声援があったから頑張れた。世界水泳は本当にいい刺激をもらい、その後いい練習に取り組んでこれたと思います」

200m→1分47秒46 柳本幸之介(日本大2年) 初
「田中選手とは九州の時(中高)からのライバルで昨年も200、昨日は100でもやられていたので、タイムは悔しいですが、日大に貢献したい気持ちがあったのでその点は良かったです」

400m→3分50秒00 黒川紫唯(近畿大3年) 初
「最後は競る展開になると思っていた。前半から行こうと思っていたんですが、勝つレースをしたかったので、前半から行けなかったのですが、勝てて良かったです。女子の(難波)実夢も長距離2冠してくれたので、自分も頑張ってチームに貢献しようと考えていました」

1500m→15分13秒69 井本一輝(中央大4年) 2年連続2回目
「インカレはタイムではなく優勝してチームの王座奪還に貢献したいと思って泳ぎました。最近、1500mの調子が上がらなかったので不安でしたけど、勝ててホッとしています。優勝することだけ考えて、チームの応援団の姿を目にしながら泳いでいました」

男子背泳ぎ

100m→53秒86 柳川大樹(明治大3年) 2年連続2回目
「200mは負けてしまったんですけど、チームのために勝とうと思っていました。スタートから自分の思っている展開で泳げたので良かったです。(記録は自己ベスト)」

200m→1分57秒39 竹原秀一(東洋大1年) 初
「タイムは気にせず、勝ちにこだわるレースをした。最後にしっかり勝ち切ることができてよかったです。世界水泳が終わってから噛み合わないこともあったが今回は開き直って泳げたと思います」

男子平泳ぎ

100m→59秒72 谷口卓(中京大4年) 初
「4年間、きついことが多かったですけど、ここまでタイムが出なくても見捨てずに見てもらった中京大のOBなどのみなさんに感謝です。(予選、決勝と59秒台の自己新)本当は58秒台を狙っていて、全然届かなかったのですが、死ぬ気で勝てる準備をしてきましたし、決勝もタイムを上げられたのでホッとしています」

200m→2分09秒40 廣島偉来(明治大3年) 初
「初優勝は、すごいうれしいです。もう少し後半伸びるつもりだったんですけど、疲れてしまって。ちょっとの(自己)ベストだったんですけど、今の地点では勝てたので良かったです」

男子バタフライ

100m→51秒65 寺門弦輝(日本大3年) 初
「200mであそこまで自己ベストが出ると思わなかったので(1分54秒80)、100mでしっかり勝てて良かったです。今年は総合優勝が厳しいという見立てだったので、ここで自分が勝てて良かったです」

200m→1分53秒76※大会新 本多灯(日本大4年) 4年連続4回目
「(4連覇が)こんなにうれしいものだと思いませんでした。予選の感じでは大会新記録は厳しいかなと思っていたのですが、1分53秒台が出て良かったです」

男子個人メドレー

200m→1分57秒49 小方颯(日本大2年) 2年連続2回目
「(400m個人メドレーとの2冠)まず、1分57秒台を出すことが目標だったこと、150m地点までは自己ベストのペースだったので、良かったと思います。世界水泳が終わってから思うところがあって、ただただ強くなりたいという思いを新たにしました」

400m→4分12秒50 小方颯(日本大2年) 初
「最初から(本多灯を)意識してお互いに競り合おうと話していた。本多選手も絶好調ではないと思いますが、勝ててうれしいです」

男子4×100mフリーリレー
3分16秒53※日本学生新 早稲田大(須田悠介/4年 - 原空輝/2年 - 田中大寛/4年 - 長太佑/3年)

男子4×200mフリーリレー
→7分12秒81 日本大(本多灯/4年 - 柳本幸之介/2年 - 寺門弦輝/3年 - 瀬良紘太/3年)

男子4×100mメドレーリレー
3分35秒27 明治大(松山陸/4年 - 小嶋壮/2年 - 成嶋義徳/1年 - 五味智信/3年)

女子自由形

50m→25秒24 今牧まりあ(早稲田大4年) 初
「ずっと優勝は持ち帰りたいと思っていたので、ほっとしています。予選は呼吸2回で行きましたが、決勝は1回にして残り15mは必死で頑張りました。女子の半フリは早稲田が強いというイメージもあったので、松本(信歩)選手も自己新(2位)だったので、良かったです」

100m→54秒11 池本凪沙(中央大3年) 初
「53秒台をもう1回狙っていたのですが、54秒1で優勝できたのでよかったです。世界水泳でも100mはうまくいけてたので、この大会でもうまくいけてよかったです。今後は53秒台、52秒台と目指して世界の選手たちと戦えるようにしたいです」

200m→1分58秒57 池本凪沙(中央大3年) 2年連続2回目
「(100m自由形との)2冠を目標にしてきたので、達成できて良かったです。世界水泳では200m自由形で不甲斐ない結果になったので、1分57秒台を狙っていましたが、まずまずだったと思います」

400m→4分10秒33 難波実夢(近畿大3年) 3年連続3回目
「タイム的には少し悔しい気持ちがありますが、勝てて良かったです(3年連続で800m自由形との2冠)。課題である前半の泳ぎで、自分の感覚とタイムが合っていないので、その点をうまく修正していければと思います」

800m→8分32秒90 難波実夢(近畿大3年) 3年連続3回目
「タイムは少し悔しいですが、優勝できたことはうれしいです。ラスト100mは自分の持ち味だったので、それがつながったと思います。世界水泳では悔しい思いをしたので、このインカレでその思いをぶつけたいと思って泳ぎました」

女子背泳ぎ

100m→1分00秒40 秀野由光(神奈川大4年) 3年連続3回目
「(2年連続100m背泳ぎとの2冠)この100mはチームのことだけ考えて泳いだので、本当にうれしいです。(自己ベスト)タイムは狙った通りのタイムだったので、良かったです」

200m→2分11秒37 秀野由光(神奈川大4年) 2年連続2回目
「横山監督には大学入学以来、ずっとお世話になってきたので、その恩返しができればと思って泳ぎました。自己ベストでよかったです」

女子平泳ぎ

100m→1分08秒06 星萌々花(日本大2年) 初
「うれしいです。(予選、決勝共に自己ベスト)頑張ってきて良かったです。クラブのコーチと大学のコーチとお母さんに(この喜びを)伝えたいです」

200m→2分25秒15 石原愛依(神奈川大4年) 初
「200m平泳ぎの練習をしていなかったのでどうなるかわからなかったのですが、昨日の悔しさ(200m個人メドレー2位)もあったので、何とか頑張りました。4年間、苦しいこともありましたが、全力で応援してくれた皆んなや両親の支えがあって、今ここにいれると思います。これからも病気(目)があっても戦えることを示したいです」

女子バタフライ

100m→57秒69※大会新 廣下菜月(中京大3年) 初
「昨年、悔しい思いをしたので、今年こそ大会新記録で優勝しようと思っていたのでうれしいです。みんなの声援してくれたので、泳ぎ切れて良かったです。またいつも指導していただいている草薙先生の誕生日なので、勝てて良かったです。おめでとうございます!」

200m→2分07秒92 三井愛梨(法政大1年) 初
「後半はまずまず良かったんですけど、レース前半は落ち着いていけず、その点はイマイチでしたが、しっかり優勝してチームに貢献できて良かったです。世界水泳には出場して、海外のメダルを取る選手とかに刺激を受けて、来年(パリ五輪)は自分も取れるよう頑張っていければと思っています」

女子個人メドレー

200m→2分10秒95 松本信歩(早稲田大3年) 3年連続3回目
「調子が悪いのが続いていて、ユニバーも良い記録でなかったので、そのリベンジをこの大会でしようと思っていました。3連覇も大切にしていましたが、自己ベスト更新ができてうれしいです。国際大会の代表、パリ五輪も目標の一つとして取り組んでいます」

400m→4分40秒02 梶本一花(同志社大2年) 2年連続2回目
「正直、2連覇は意識せず、自己ベスト更新を目標にしていたので、目標を達成できてよかったです。ラストのフリーは私の強みで、誰にも負けないという気持ちで頑張りました」

女子4×100mフリーリレー
3分40秒93 中央大(澤野莉子/1年 - 今野凜々香/3年 - 長谷川葉月/1年 - 池本凪沙/3年)

女子4×200mフリーリレー
→8分03秒25 近畿大(吉井萌萌花/1年 - 谷川亜華葉/2年 - 梅木陽向/1年 - 難波実夢/3年)

女子4×100mメドレーリレー
4分01秒73 中京大(竹葉智子/2年 - 吉田杏子/4年 - 廣下菜月/3年 - 神野ゆめ/3年)

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※以下、大会実施前時点の関連情報

大会名称

第99回 日本学生選手権水泳競技大会 競泳競技

開催期間

2023年8月31日(木)〜9月3日(日)

会場

東京アクアティクスセンター(東京都江東区)

放送予定(テレビ中継・インターネット配信)

午前から行われる予選は、YouTube日本水泳連盟公式チャンネルにて配信、また午後のB決勝・決勝はテレビではCSテレ朝チャンネル2、ネット配信ではAbema(アベマ)がライブ放映・配信を予定している。

DAZN(ダゾーン)、Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)、SPOTV NOW(スポティービーナウ)、U-NEXT(ユーネクスト)といったスポーツ配信実績のあるサービスでの配信予定はない。

放送・配信チャンネル

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競技日程

競技開始時間と終了時間は予定

1日目/8月31日(木)

★予選 10:15〜14:45

  • 女子 400m個人メドレー 予選
  • 男子 400m個人メドレー 予選
  • 女子 200m背泳ぎ 予選
  • 男子 200m背泳ぎ 予選
  • 女子 100m自由形 予選
  • 男子 100m自由形 予選
  • 女子 800m自由形 予選
  • 男子 1500m自由形 予選

★B決勝・決勝 15:30〜17:20

  • 女子 400m個人メドレー B決勝
  • 男子 400m個人メドレー B決勝
  • 女子 400m個人メドレー 決勝
  • 男子 400m個人メドレー 決勝
  • 女子 200m背泳ぎ B決勝
  • 男子 200m背泳ぎ B決勝
  • 女子 200m背泳ぎ 決勝
  • 男子 200m背泳ぎ 決勝
  • 女子 100m自由形 B決勝
  • 男子 100m自由形 B決勝
  • 女子 100m自由形 決勝
  • 男子 100m自由形 決勝

2日目/9月1日(金)

★予選 10:00〜13:30

  • 女子 200m自由形 予選
  • 男子 200m自由形 予選
  • 女子 200mバタフライ 予選
  • 男子 200mバタフライ 予選
  • 女子 100m平泳ぎ 予選
  • 男子 100m平泳ぎ 予選
  • 女子 4 × 100mフリーリレー 予選
  • 男子 4 × 100mフリーリレー 予選

★B決勝・決勝 15:03〜18:10

  • 女子 800m自由形 決勝
  • 男子 1500m自由形 決勝
  • 女子 200m自由形 B決勝
  • 男子 200m自由形 B決勝
  • 女子 200m自由形 決勝
  • 男子 200m自由形 決勝
  • 女子 200mバタフライ B決勝
  • 男子 200mバタフライ B決勝
  • 女子 200mバタフライ 決勝
  • 男子 200mバタフライ 決勝
  • 女子 100m平泳ぎ B決勝
  • 男子 100m平泳ぎ B決勝
  • 女子 100m平泳ぎ 決勝
  • 男子 100m平泳ぎ 決勝
  • 女子 4 × 100mフリーリレー B決勝
  • 男子 4 × 100mフリーリレー B決勝
  • 女子 4 × 100mフリーリレー 決勝
  • 男子 4 × 100mフリーリレー 決勝

3日目/9月2日(土)

★予選 10:00〜13:30

  • 女子 100m背泳ぎ 予選
  • 男子 100m背泳ぎ 予選
  • 女子 200m個人メドレー 予選
  • 男子 200m個人メドレー 予選
  • 女子 400m自由形 予選
  • 男子 400m自由形 予選
  • 女子 4 × 100mメドレーリレー 予選
  • 男子 4 × 100mメドレーリレー 予選

★B決勝・決勝 15:03〜17:35

  • 女子 100m背泳ぎ B決勝
  • 男子 100m背泳ぎ B決勝
  • 女子 100m背泳ぎ 決勝
  • 男子 100m背泳ぎ 決勝
  • 女子 200m個人メドレー B決勝
  • 男子 200m個人メドレー B決勝
  • 女子 200m個人メドレー 決勝
  • 男子 200m個人メドレー 決勝
  • 女子 400m自由形 B決勝
  • 男子 400m自由形 B決勝
  • 女子 400m自由形 決勝
  • 男子 400m自由形 決勝
  • 女子 4 × 100mメドレーリレー B決勝
  • 男子 4 × 100mメドレーリレー B決勝
  • 女子 4 × 100mメドレーリレー 決勝
  • 男子 4 × 100mメドレーリレー 決勝

4日目/9月3日(日)

★予選 10:00〜13:45

  • 女子 50m自由形 予選
  • 男子 50m自由形 予選
  • 女子 100mバタフライ 予選
  • 男子 100mバタフライ 予選
  • 女子 200m平泳ぎ 予選
  • 男子 200m平泳ぎ 予選
  • 女子 4 × 200mフリーリレー 予選
  • 男子 4 × 200mフリーリレー 予選

★B決勝・決勝 15:03〜17:35

  • 女子 50m自由形 B決勝
  • 男子 50m自由形 B決勝
  • 女子 50m自由形 決勝
  • 男子 50m自由形 決勝
  • 女子 100mバタフライ B決勝
  • 男子 100mバタフライ B決勝
  • 女子 100mバタフライ 決勝
  • 男子 100mバタフライ 決勝
  • 女子 200m平泳ぎ B決勝
  • 男子 200m平泳ぎ B決勝
  • 女子 200m平泳ぎ 決勝
  • 男子 200m平泳ぎ 決勝
  • 女子 4 × 200mフリーリレー B決勝
  • 男子 4 × 200mフリーリレー B決勝
  • 女子 4 × 200mフリーリレー 決勝
  • 男子 4 × 200mフリーリレー 決勝

今大会に出場予定の主な日本代表選手

種目は福岡世界水泳時のもの

★男子

  • 本多灯(日本大4年/200mバタフライ・400m個人メドレー)
  • 田中大寛 (早稲田大4年/4 × 200mフリーリレー)
  • 栁川大樹(明治大3年/200m背泳ぎ)
  • 森本哲平(近畿大3年/200mバタフライ)
  • 五味智信 (明治大3年/4 × 100mフリーリレー)
  • 小方颯 (日本大2年/200m個人メドレー)
  • 竹原秀一(東洋大1年/200m背泳ぎ)

★女子

  • 難波美夢(近畿大3年/400m・800m自由形)
  • 池本凪沙(中央大3年/4 × 100mフリーリレー)
  • 神野ゆめ(中京大3年/4 × 100mフリーリレー)
  • 谷川亜華葉(近畿大2年/400m個人メドレー)
  • 三井愛梨(法政大1年/200mバタフライ)

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牧野豊 Yutaka Makino

牧野豊 Yutaka Makino Photo

東京・神田生まれの神田育ち。上智大学卒。1993年から約30年間、スポーツ専門出版社で雑誌・書籍・ウェブ媒体の取材・原稿執筆・編集全般に携わる。その間、バスケットボール(NBA含む)、アメフト(NFL含む)のムック、水泳競技、陸上競技の月刊定期誌の編集長を歴任。各競技の国内主要大会をはじめ、アジア大会、世界選手権、オリンピック等、国際大会の現地取材を経験。