リオネル・メッシがアメリカでプレイする日が近づいている。
現地時間6月7日、メッシはメジャーリーグサッカー（MLS）のインテル・マイアミと契約することを選んだと発表した。
デイビッド・ベッカムがロサンゼルス・ギャラクシーと契約し、リーグの様相を変貌させてから16年。そのベッカムのクラブで、メッシがプレイすることになった。メッシの加入はベッカムの時と同じかそれ以上のインパクトをリーグに与え、ファンを増やし、国内や世界における認知度を高めると見られている。
メッシが加入することになり、注目されているのが、デビューはいつになるのかという点だ。2月から10月までレギュラーシーズンが行われる2023年のMLSシーズンはすでに始まっている。メッシが加入を明らかにした日の時点で、インテル・マイアミはイースタン・カンファレンスの最下位。プレイオフ出場ラインとは勝ち点6差をつけられている。メッシ加入が明らかになってから最初の試合で、インテル・マイアミはニューイングランド・レボリューションに1-3で敗れた。
🧐 "Había quedado un runrún feo y rodeando como que yo había sido el malo de la película y eso tampoco me gustaba mucho porque no había sido así"
— Diario SPORT (@sport) June 7, 2023
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リオネル・メッシはいつインテル・マイアミでデビュー？
『The Athletic』は、メッシがインテル・マイアミに加入すれば、メキシコのリーガMXとMLSの間で開催される新しいリーグカップでデビューを飾るかもしれないと報じた。
そして6月20日（日本時間21日）、インテル・マイアミのオーナーであるホルヘ・マスは、メッシが7月21日（日本時間22日）のグループステージ初戦、メキシコのクルス・アスルとのホームゲームでデビューする予定と認めた。
その場合、メッシがMLSデビューを飾るのは、リーグカップが終了し、リーグ戦が再開されてから迎える8月20日（日本時間21日）のシャーロットFCとのホームゲームとなる。
これにより、メッシは1か月ほどの休暇をとることができる。メッシは6月にオーストラリアとの国際親善試合で、自身にとって最速記録となるゴールを試合開始早々にマーク。続くインドネシア戦はリオネル・スカローニ監督から早い休暇を認められて欠場した。
Lionel Messi. Thank you. 🐐
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なぜリオネル・メッシはインテル・マイアミに移籍？
The Athleticは、メッシが移籍先の候補からサウジアラビアを外したことで、古巣バルセロナかインテル・マイアミのどちらかを選ぶと報じていた。
報道によると、メッシはバルセロナのほうを好んでいたという。だが、主にクラブの財政事情から、獲得の可能性を巡っては不確実なところが大きかった。欧州では、バルセロナがメッシに契約の可能性をまったく保証できず、それがメッシをアメリカに向かわせたと報じられている。
The Athleticは、MLSがメッシをアメリカに連れてくるために、「このすべてにおいて非常に創造的になり」、「すべてをテーブルに差し出した」と伝えた。
アメリカは引退前の最後の場所として、メッシにとって完璧に最高の場となり得る。商業的な機会も大きいだろう。『Apple』と『Adidas』がメッシのアメリカ移籍に介入したとも報じられている。MLSのパートナーである両社がどのように関わったのか、正確には分かっていない。だが、レベニューシェアの機会が浮上している。
さらに、ベッカムがしばしば話しているように、アメリカではスターアスリートも普通の生活を送ることができるのが一般的だ。加えてマイアミに家があり、代表活動を続けるメッシにとってアルゼンチンに近いことからも、MLS移籍が理にかなった。
なぜリオネル・メッシはバルセロナやサウジアラビアを断った？
この質問に対する答えは非常にシンプルだ。
バルセロナに関しては、すべてはクラブの財政事情による。報道によれば、彼らは単純に、メッシに契約をオファーする保証を示せなかったようだ。そしてメッシは適切なタイミングで将来を決めたいと願っていたという。バルセロナが状況を解決するのを待つことができなかったのだ。
サウジアラビアを断った理由は、もう少し分かりにくい。報道によれば、メッシへのオファーは10億ドル（約1420億円／1ドル＝142円換算）をも上回っていたという。誰であっても断るのがほぼ不可能な額だろう。メッシは十分に裕福だが、彼ほどの資産を持つ人にとっても、10億ドルを断るのは大変なはずだ。
しかし、彼は断った。それはキャリアのこの段階においてメッシが何を評価したかによるようだ。歴代最高の選手と広くみなされているメッシは、金銭的なことと同じくらい、自身のレガシィ（遺産）を心配していると見られる。
フランス紙『L'Equipe』の報道を信じるなら、妻のアントネラもサウジアラビアからのオファーを断った大きな要因のようだ。
商業的な面からも、競争的な面からも、サウジアラビアと比べ、アメリカの認知度がメッシにとって重要だったかもしれない。サウジアラビアでプレイする以上に、アメリカでプレイする方が、メッシのパフォーマンスは細かく評価されるだろう。それはリスクでもある。しかし、ペレとベッカムが始めた仕事を完成させ、アメリカにおけるサッカーのポテンシャルを最大化させる助けになろうという意欲があるのだろう。
※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。翻訳・編集：スポーティングニュース日本版編集部
