AFCアジアカップとは? 大会の歴史・形式・最多優勝回数ランキング

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坂東実藍 Miran Bando

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中東にAFCアジアカップが戻ってきた。カタールでの開催は2011年以来となる。カタールは2019年の前回大会決勝で日本を3-1で下した現王者だ。

アジアカップ2023は日本時間1月12日深夜(13日未明)、カタールとレバノンの試合で開幕。試合会場の多くはFIFAワールドカップ2022で使用されたのと同じスタジアムだ。2月10日深夜(11日未明)に予定されている決勝戦は、収容人員8万人のルサイル・スタジアムで行われる。

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この大会はアジアにとって最大の国際イベントとして長い歴史を持つ。約70年の歴史でこれまでに9つの国が優勝してきた。

6組に分かれて24チームが出場する第18回目のアジアカップ2023を前に、『スポーティングニュース』では大会の形式や歴史、最多優勝国ランキングをまとめる。

AFCアジアカップとは?

1956年に始まったAFCアジアカップは、アジアサッカー連盟(AFC)に加盟する各国の男子代表チームによる、アジアの王者を決めるサッカーの主要大会だ。大陸別の大会としては、コパ・アメリカに続いて2番目に古い歴史を持つ。

大会は4年ごとに開催され、これまでに9つの国が優勝してきた。初期は韓国やイランが制し、1984年から2004年までは日本とサウジアラビアが支配している。

1996年と2004年に出場チームが拡大され、2007年にはオーストラリアが参入。カタールが初優勝を飾った2019年大会では、初めてビデオアシスタントレフェリー(VAR)が導入された。

2019年大会決勝の直前、カタールは準決勝で出場資格のない選手を起用したとしてUAEから非難された。だが、日本との決勝のキックオフ直前にAFCから却下されている。カタールは決勝で日本に3-1で勝利した。

AFCアジアカップの大会形式

アジアカップはもともと4チームによる大会だったが、その後拡大されていった。2024年開催のカタール大会には24か国が出場する。

1972年以降、大会は2つのフェーズで構成されている。グループステージと決勝トーナメントだ。2019年大会では4チームずつのグループで各国が3試合ずつを戦った。

グループステージの上位2チームと、各組の3位チームのうち成績上位の4チームが決勝トーナメントに進出する。

決勝トーナメントでは16チームが一発勝負のトーナメントに臨む。ラウンド16から始まり、決勝戦で勝者を決める。

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AFCアジアカップの歴代優勝国

1956年に始まったアジアカップでは、これまでに9つの国が優勝してきた。そのうち5か国は優勝1回。また、イスラエルは1994年にUEFAに加盟し、以降アジアでは戦っていない。

近年で支配的な力を見せてきたのは日本だ。2000年以降に3回優勝している。日本の通算優勝回数は大会最多となる4回で、3回のイランとサウジアラビアを上回る。

AFCアジアカップ最多優勝回数ランキング

優勝
回数
優勝年
日本 4 1992, 2000, 2004, 2011
サウジアラビア 3 1984, 1988, 1996
イラン 3 1968, 1972, 1976
韓国 2 1956, 1960
イスラエル 1 1964
クウェート 1 1980
オーストラリア 1 2015
イラク 1 2007
カタール 1 2019

※この記事はスポーティングニュース国際版の記事を翻訳し、日本向けに一部編集を加えたものとなります。
翻訳:坂東実藍
編集:スポーティングニュース日本版編集部

Brad Cox

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Brad is a content producer for The Sporting News and has previously worked for the likes of Squawka and The Athletic. His career highlight to date is reporting from the 2022 UEFA Champions League Final in Paris.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。