UEFAチャンピオンズリーグ決勝戦の放送予定と予想プレビュー|マンチェスター・シティvsインテル|2022-2023シーズン

Sporting News Japan Staff

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■マンチェスター・シティ有利の下馬評

日本時間で6月11日4時にキックオフとなるCL決勝。一発勝負のファイナルは3冠に王手をかけたマンチェスター・シティと、コッパ・イタリアを制したインテルが対戦する。

過去のCL決勝と、両チームの今シーズンの成績から試合の考察を進めていく。

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まず下馬評だが、「シティ有利」が大方の予想となっている。『遊雅堂』が発表しているオッズによると、シティ勝利が1.44倍、ドローが4.6倍、インテル勝利が6.5倍。

シティ勝利の可能性が高く、「大勝もあるのではないか」という予想も少なくない。

ではシティの勝利と、大勝(3点差以上)の可能性があるのかを探っていくことにしよう。

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そのためにこれまでのファイナルについて振り返っていく。21世紀に入ってから行われた対戦は、以下のとおりだ。

  • 2000/01 バイエルン 1-1(PK5-4)バレンシア
  • 2001/02 レバークーゼン 1-2 レアル・マドリード
  • 2002/03 ユヴェントス 0-0(PK2-3)ACミラン
  • 2003/04 モナコ 0-3 ポルト
  • 2004/05 ミラン 3-3(PK2-3)リヴァプール
  • 2005/06 バルセロナ 2-1 アーセナル
  • 2006/07 ミラン 2-1 リヴァプール
  • 2007/08 マンチェスター・ユナイテッド 1-1(PK6-5)チェルシー
  • 2008/09 バルセロナ 2-0 マンチェスター・ユナイテッド
  • 2009/10 バイエルン 0-2 インテル
  • 2010/11 バルセロナ 3-1 マンチェスター・ユナイテッド
  • 2011/12 バイエルン 1-1(PK3-4)チェルシー
  • 2012/13 ドルトムント 1-2 バイエルン
  • 2013/14 レアル・マドリード 4-1 アトレティコ・マドリード
  • 2014/15 ユヴェントス 1-3 バルセロナ
  • 2015/16 レアル・マドリード 1-1(PK5-3)アトレティコ・マドリード
  • 2016/17 ユヴェントス 1-4 レアル・マドリード
  • 2017/18 レアル・マドリード 3-1 リヴァプール
  • 2018/19 トッテナム 0-2 リヴァプール
  • 2019/20 パリ・サンジェルマン 0-1 バイエルン
  • 2020/21 マンチェスター・シティ 0-1 チェルシー
  • 2021/22 リヴァプール 0-1 レアル・マドリード

22回のファイナルの中で、3点以上が生まれたのは10回。45パーセントの確率で3ゴール以上が生まれている。しかし、これを直近5シーズンに絞ると、3ゴール以上が生まれた試合はわずか1回。さらに直近3シーズンはいずれも1ゴールで勝敗が決している。

以上のことから、3ゴール以上が生まれる可能性は5割を切り、さらに近年はロースコアとなる傾向が強まっていると考えられる。

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次に両チームの今シーズンの成績を振り返る。まずはマンチェスター・シティ。3連覇を達成したリーグ戦では94得点33失点の成績を残した。1試合あたりに直すと、2.47得点0.87失点となる。また、彼らがノーゴールに終わった試合はわずか3試合。高確率で1点は取れるというチームとなっている。

CLの成績についても見ていく。実力がより拮抗している決勝トーナメントに限ると、6試合で17得点3失点。ホームで行われたライプツィヒ戦の7-0という数字も含まれているが、バイエルンやレアル・マドリードといった優勝候補にも3-0、4-0で勝利しているのは特筆すべき部分だろう。同時に興味深いのはアウェイでの戦績。決勝トーナメント1回戦から準決勝まで、いずれも1-1の引き分けとなっていて、明確に戦い方を変えていると見られる。

次にインテル。3位に終わったリーグ戦では71得点42失点の成績だった。1試合平均では1.87得点1.10失点となる。こちらもノーゴールに終わった試合は6試合となっており、得点を取ることが多いチームだ。事実、総得点数ではリーグ戦で2位のラツィオを上回り、優勝したナポリに次ぐ数字になっている。

次にCLでの成績を確認する。決勝トーナメントではポルト、ベンフィカ、ACミランを破ってきた。マンチェスター・シティと比べると、かなりくじ運に恵まれたと言えるのではないだろうか。この6試合は9得点3失点の成績。3失点はホームのベンフィカ戦のみで、5試合でクリーンシートを達成している。

注目したいのはバイエルンとの対戦成績。グループステージで2度対戦し、2試合とも0-2で完封負けを喫した。もっともシーズンの序盤の対戦だったということは考慮すべきだ。それでも、マンチェスター・シティが破った相手ということは気になる点。なお、スペインを制したバルセロナにはホームで1-0、アウェイで3-3という成績だった。

以上の数字を踏まえると、

  • シティ有利の予想には妥当性がある(勝つ可能性が高いと見られる)
  • ただし大差がつくとは限らず、ロースコアに終わる可能性も十分

という見立てを立てられそうだ。

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■注目選手:ハーランド

最大の注目選手はマンチェスター・シティのエース、ノルウェー出身のアーリング・ハーランド。2019年には同国代表としてU-20ワールドカップに出場し、1試合で9得点という離れ業をやってのけた怪物だ。パリ・サンジェルマンのキリアン・エムバペとともに、今後10年近くに渡ってサッカー界の看板となりうる存在でもある。

そんなハーランドは母国のクラブからザルツブルク、ドルトムントと順調にステップアップを果たし、今シーズンからプレミアリーグ初挑戦。期待に違わず、35試合で36得点という圧倒的なレコードで得点王に輝いた。アンディ・コール、アラン・シアラーが持っていたシーズン最多得点記録「34」をも塗り替えてしまった。なお、両者の得点記録は1シーズンが42試合で構成されていた時代のもの。いかにハーランドが優れたストライカーであるかがわかる。

スタッツをリーグ以外に広げてみても、ハーランドの凄さは変わらない。CLやFAカップなどを含む公式戦合計では52試合で52得点。彼がいるだけで1ゴールは計算できるということになる。これをさらに出場時間で考えてみると、78分あたり1ゴールとなる。

実力差があるチームに固め打ちをしているだけではないか、という疑問もあるだろう。今シーズンの公式戦で、無得点に終わった試合は21。つまり得点のない試合も40パーセントほどあったということになる。また、CLでは準決勝レアル・マドリード戦の2試合でゴールは生まれなかった。マンチェスター・ユナイテッドとのFAカップ決勝でもネットを揺らしていない。

それでも、CL決勝で誰が点を取るかを予想するならば、最も多くの人がハーランドの名前を推すだろう。今シーズン、ヨーロッパ全体を見渡して彼以上に得点を取った選手はいない。CLでも12ゴールで得点ランキングトップに立ち、2位のモハメド・サラー(リヴァプール)に4点差をつける。インテルの守備陣は彼の対処に頭を悩ませることになることは疑いようもない。

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■放送予定

日本におけるCLの放映権はWOWOWが保有している。CL決勝のテレビ放送でWOWOWプライム、およびWOWOW4Kで予定。インターネットでのライブ配信はWOWOWオンデマンドにて行われる。

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日本を拠点に国内外の様々なスポーツの最新ニュースや役に立つ情報を発信しているスポーティングニュース日本版のスタッフアカウント。本家であるスポーティングニュース米国版の姉妹版のひとつとして2017年8月に創刊された日本版の編集部員が取材・執筆しています。